Kobby loves 埼玉&レッズ

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フランス対デンマーク

2022-11-30 21:35:28 | ワールドサッカー
1次リーグの2戦目、フランス対デンマークの映像も見ていました。フランスは初戦の豪州戦に勝利して、勝てば決勝トーナメント進出決定です。対するデンマークは初戦のチュニジア戦を引き分けています。前回優勝で本命視されるフランスは、4-3-3で両ウイングにスピードのあるデンベレとエムバペ(写真)を置いていて、圧倒したのではとの予想はこの映像で覆ります。

意外にも、ボールを握って先に攻めたのはデンマークでした。デンマークは3バックで、どうしても必要なときは両アウトサイドをDFラインに下げる5バックもやりますが、この戦術は守りを固めるためのものではありません。予選で、トップタイの5得点を決めていたのは、左アウトサイドのメイレで、フランスの4バックでは3バックの両アウトサイドにマークを付けにくいという戦術的な駆け引きでした。

事実、メイレはこの試合で、何度も長い距離のサイドチェンジをフリーで止めてチャンスを演出しています。フランスは苦しくなって、右FWのデンベレをMFのラインに下げて自陣に4-4の2ラインを引く時間もありました。もっとも、デンマークの攻めに慣れてくるとさすがは強豪のフランスで、エムバペをロングボールで走らせて相手CB、Aクリステンセンにイエローカードを出させた場面もありました。

前半は0-0で折り返したこの試合ですが、先制点はフランスに入りました。右アウトサイドのRクリステンセンが守っているところを、エムバペとエルナンデスのワンツーで崩し、折り返しをエムバペが合わせました。前回のロシア大会ではエムバペはスピードを生かしたカウンター要員という印象でしたが、4年の時を過ぎて、CFの仕事もできるようになっていました。

試合はこのままでは終わりませんでした。直後のCKをエリクセンが蹴り、ニアにいたアンデルセンが頭ですらしたところをCBのAクリステンセンで頭で合わせて、デンマークは同点に追いつきます。その後は両者攻め合って時間が経過しますが、次第にデンマークは引き分けの勝ち点1を意識したようで、トップ下のリンドロームを下げてアンカーのノアゴールを入れて、5-3-2で残り時間を守る采配を打ちます。

その策を打ち破ったのがフランスでした。右FWに途中出場したコマンが持ったところをグリーズマンがクロスを上げ、エムバペが足の付け根に当てて押し込む執念のゴールでフランスが2-1とリードしてこのゲームを勝利します。ウイングとしても優れているエムバペが、CF的な役割ができたことが、この勝利の大きな要因になりました。
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ブラジル対スイス

2022-11-30 16:50:23 | ワールドサッカー
ようやく休みが取れたので、W杯のブラジル対スイスの映像を見ました。ブラジルは初戦のセルビア戦で負傷したネイマールを欠いていたものの、ほぼ6月の日本遠征に出場していたベストメンバーが揃っていました。ブラジルはいつもの4-2-3-1で、右MFのラフィーニャの左足で狙うスピンの強いキックや、左MFのビニシウスのスピードあるドリブルなどで攻めてきました。

これに対し、スイスは自ら格下と認めたような戦術で対抗してきました。自陣に4-4のブロックを引きながら、単にスペースを埋めるだけでなくブラジルのMFにプレスに行くことで、ブラジルの攻めを可能な限りブロックの外側にさせてきました。また、スイスは最終ラインの位置を高くして、ビニシウスのスピードでの突破をオフサイドに掛けてしのぐこともできました。

ビニシウスが4人に囲まれながら抜きに行くプレーも見られましたが、やはりトップ下で個人技で点が取れるネイマールの不在は響いており、なかなか点が取れないまま前半は0-0で過ぎます。スイスも、左SBのロドリゲスにボールを集めてからのクロスに攻撃を託しましたが、ブラジルのDFも強く、スイスの1トップのエンボロにはなかなかボールを入れられませんでした。

後半、スイスも守ってばかりでは90分持たないと見て、サイドを崩してからのマイナス気味のクロスでミドルシュートを狙わせてきました。これに対し、効いていたのはブラジルのボランチ、カゼミーロ(写真)でした。普段はもう一人のボランチのフレッジを前に行かせて、カゼミーロは後ろに残っています。そのカゼミーロは、スイスのシュートに対して体をうまく入れて、スイスのシュートの多くを枠に飛ばさないようにしていました。

ブラジルはリシャルリソンのポストプレーから左サイドのビニシウスに出して、あわやゴールかという場面も作りましたが、VARでリシャルリソンがオフサイドとなりノーゴールになります。0-0のまま、試合は残り5分まで来て、スイスとしては狙い通りの勝ち点1が目前に迫ってきました。そこで効いたのは普段は攻撃にあまり参加しないカゼミーロでした。

ブラジルのパス回しで空いていたのは、スイスにとっては予想外の刺客だったカゼミーロでした。彼の強烈なシュートが決まって、ゲームは1-0でブラジルの勝利に終わりました。スイスもゲームプランを徹底して粘りましたが、やはりブラジルは優勝候補でした。パスがテンポよく回り、攻防もあった、好ゲームだったと振り返ります。
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