Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

守備技術は高かったが......(アルパイ・オザラン)

2007-02-07 23:56:52 | 浦和レッズ
以前在籍した選手の中から、今回はアルパイについて書きます。最近は大物外国人選手がJリーグに来なくなったため、来日前から名前を知っている選手は少なくなりました。アルパイは、そんな数少ない有名選手の一人でした。トルコ代表で長年CBを務め、2002年日韓W杯3位の実績もあります。クラブレベルでも、イングランドの名門チームであるアストン・ビラで活躍した実績があります。ギドに匹敵する実績です。

しかし、W杯でプレーしてトップレベルの状態で来日したギドとは違って、アルパイはやや下り坂の状態で来日しています。日本に来る前に在籍していたチームは韓国の仁川ユナイテッドでした。しかも、そこに移籍した理由が良くありませんでした。

トルコ代表がイングランド代表と対戦した欧州選手権予選で、アルパイは当時のイングランド代表キャプテンのベッカムを口汚くののしったという理由で、所属のアストン・ビラを解雇されて、行く先がなくなって韓国へ行ったのです。

また、アルパイは1996年の欧州選手権、2002年の日韓W杯で退場の経験があります。いくら代表歴がギドと匹敵するほどあると言っても、その気性の荒さが出なければという条件がつく選手でした。ただ、イングランド在籍が長く、英語はぺらぺらなので、一部の選手とは直接会話もできたでしょう。若手が多かった当時のレッズに、何かをもたらしてくれるだろうと思っていました。

アルパイの良かった点は、相手クロスに対するポジショニングの良さでした。トルコ代表では4バックのCBだったことから、リベロのいない守備には慣れていて、相手クロスには素早く前目に出て正確にクリアしました。加入1年目は、その気性の荒さという心配はなんとか出ずに済み、2ndステージ優勝に貢献してくれました。

ただ、翌2005年に、その不安が出てしまいました。開幕戦で、鈴木隆行を押し倒す暴力行為で退場になり、浦和の開幕ダッシュに水を差すと、ナビスコ杯予選リーグの新潟戦でも退場になりました。冷静さとフェアプレーでチームの中心になってくれたギドと同じ役割は果たせませんでした。

また、アルパイが活躍していた時期は、ちょうど坪井が負傷で離脱していた時期でした。坪井が復活すると、坪井の得意な右ストッパーに二人はいらないということになり、アルパイは退団することになりました。リーダータイプではなかったのでしょうが、技術的には高いものを持っていました。いいものを持っていただけに惜しいというのが、正直な感想です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レッズの戦術史

2007-02-06 20:45:59 | 浦和レッズ
オフネタとして、過去の浦和レッズのシステムに少々触れてみます。古株のレッズサポなら、レッズと言えば3-5-2のイメージが強いと思います。歴代監督で、在任期間を通して4バックで戦った監督は、原監督(1998-99)、斉藤監督(2000)の二人しかいません。それは、ブッフバルト、井原、ゼリッチ、闘莉王とカバーリングを得意とするDFが数多く在籍したからでしょう。

また、良く言われる事実は、4バックのSBをこなせる選手が少ないこともあります。特に、左SBの専門家は、過去をたどっても城定、路木くらいしか記憶にありません。ただ、同じ3-5-2でも、監督の性格によって攻撃的なチームか守備的なチームかは分かれます。その基準となるのが、両アウトサイドとダブルボランチの役割です。

オフト監督時代は、左アウトサイドに守備重視で平川を起用しています。(平川を左で使うと、左足でクロスを上げられず得意の縦への動きが出せないため、守備重視と言っていいと思います。)ギドの時代になると、左アウトサイドは三都主となり、一気に攻撃的なイメージになります。

それでは、前回のオジェック時代となると、左アウトサイドは杉山で、両者の中間です。ただ、当時はダブルボランチの広瀬と土橋があまり前へ行くタイプではなく、一般に言われている通りのカウンターサッカーでした。攻撃はバイン、福田、岡野の3人に任され、彼らの突破を止めきれなくなった相手がファウルして、数多くのPKを得て勝つことが多かったチームと記憶しています。

しかし、今回のオジェックサッカーは、メンバー的にも3バックの採用は確実ですが、昨年の得点王のワシントンがいる以上、ワシントンにボールを納める遅攻が多くなると思われます。トップ下を2枚置いて、後ろからワシントンをサポートするか、2トップにして横からワシントンにパスを出すかのどちらかを予想します。

また、今の浦和は、相手が特別な対策を考えてくるチームになりました。昨年は、その対策を打ち破れず引き分けに持ち込まれた試合も見られました。オジェックに求められるのは、その対策を見破ってこちらから仕掛ける対策です。それができれば、間違いなくリーグ優勝ができるはずです。そんなサッカーを期待しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阿部勇樹のポジション予想

2007-02-05 20:39:51 | 浦和レッズ
土曜日の浦和レッズ対ユースの練習試合で、まずは阿部勇樹が初めての実戦に臨みました。私はその練習試合を見てはいませんが、阿部勇樹のポジションは鈴木啓太とのダブルボランチでした。阿部勇樹は、実績も実力も浦和の昨年のスタメンから一人押し退けるだけのものはあると思います。

それでは、誰の代わりに阿部勇樹が出ることになるのか、予想してみます。私の予想は、特定のポジションではなく、そのときに負傷していたり、コンディションを崩したりする選手の代わりに出ると思います。この日の練習試合も、長谷部が別メニューで離脱していました。

また、阿部勇樹は闘莉王の負傷時にはリベロに入れる守備力もあります。昨年のように、負傷した闘莉王を無理に強行出場させる必要はなくなりました。ただ、阿部勇樹の能力を最大限に発揮できるポジションはボランチです。阿部勇樹は後ろでバランスを取る守備的なボランチで、相手が攻めに出たときに良いポジションを取って封じるのが得意です。

そのため、攻撃のことを考えると、長谷部と組んで長谷部を自由に前へ行かせるのがベストの形のように思えます。鈴木啓太と組むときにもメリットはあり、鈴木啓太のピッチ全体を駆け回るダイナミックさを前目で生かすことができます。また、鈴木啓太とのコンビなら、鈴木啓太の守備力を考えると阿部勇樹の方が上がることもできます。

それを考えると、鈴木啓太と長谷部でボランチの残り一枠を争う構図が予想できます。しかし、オジェックが昨年の形をそのまま採用する可能性もないことはありません。その場合は、阿部勇樹のポジションはDFということになり、坪井、闘莉王は外せないと考えると堀之内の代わりの右ストッパーになるでしょう。

それを考えると、今回の阿部勇樹獲得は、多くのポジションでポジション争いを巻き起こし、チームを大いに活性化させました。これが阿部勇樹獲得の狙いだったのかと、フロントの方針に納得しました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大相撲トーナメント

2007-02-04 17:40:24 | 他スポーツ
今日は、大相撲トーナメントをテレビ観戦しました。普段、NHKが大相撲本場所の中継権を独占しているため、民放にとっては貴重な大相撲中継の機会です。しかし、いくら賞金がかかっていると言っても、どうしても生活に直結する本場所とは違って、少し「ぬるい」ところも多少は見られます。

一番の差は、立ち合いの厳しさでしょう。本場所だと、立ち合いで「ゴツン」という激しい音が聞こえることもありますが、大相撲トーナメントではふわっと立って、そのまま四つに組んだりすることがあります。本場所だと、あっさり押し込まれてしまうような立ち合いだなと思えます。

もう一つは、土俵際の粘り腰です。決定的に不利な体勢になって押し込まれると、あっさりと土俵を割ってしまいます。本場所なら、驚異的な粘りを見せる力士も多少はいますから、そんな相撲が見られないのは残念ではあります。

一ファンにすぎない私に、そこまで見破られてしまうのですから、力士が勝敗を操作したら、おそらくみんなにばれてしまうはずです。そんな理由で、おそらく本場所の八百長はないと思います。確かに、千秋楽で7勝7敗の力士が勝つ確率が高いなど、多少不自然なところはありますが、それは少なくとも私にとっては、大相撲のファンをやめるほどの理由にはなりません。これからも大相撲を楽しみたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ばれそうだった弱点(ネデリコ・ゼリッチ)

2007-02-03 14:32:37 | 浦和レッズ
井原の後釜として、2003年にリベロを務めたオーストラリア人のゼリッチの思い出話を少々。当時のオフト監督の采配は堅実さが特徴で、スピードの坪井、パワーの室井を相手2トップにつけて、ゼリッチは最後尾で余るシステムでした。そのため、相手FWと直接対戦するために、出来を評価しやすい坪井や室井と違って、ゼリッチの出来は目立ちませんでした。

当時は、まだ勝ったり負けたりの浦和でしたが、そんなものだろうと思い、ゼリッチに何か問題があるとは思いませんでした。そんなときに、愛読していたサッカーマガジンの記事は、衝撃を受けました。それは、ゼリッチはスピードが不足していると断定していた記事でした。

そんな目でゼリッチを見たことはなかったので、本当にそうなのか、自分の目で確かめようと思い、ゼリッチが相手FWと1対1になる場面を必死で見つけようとしました。なかなかそんな場面はなく、目立たず堅実に処理するのがゼリッチの長所なのかと納得しかけた頃、埼スタでの柏戦でおあつらえ向きの場面がやってきました。

当時の左ストッパーのニキフォロフが引っ張り出されていた場面で、相手FWがドリブルでゼリッチのところを仕掛けるシーンがありました。これはチャンスだと思い、ゼリッチにその記事を否定してくれるような好プレーを期待していました。しかし、このドリブルに対し、ゼリッチは抜かれてしまい、本当にスピード不足であることが私の目でもわかってしまいました。

この場面は、ゼリッチはさすがベテランという技術を見せ、後ろから正確にタックルしてボールを奪いましたが、ナビスコ杯の決勝戦を控えていた当時の浦和にとっては不安材料になってしまいました。幸い、そのナビスコ杯決勝戦は、ゼリッチの弱点を狙われることはなく、無事に勝つことができましたが、そのままではいつか破綻するだろうと思われました。

そのため、浦和は翌年補強に動くことになるのですが、後釜は闘莉王だったので、この補強は正解だったことになりました。やはり外国人選手で、明確な弱点があるのは戦力的に苦しいです。そうすると、スピード不足のネネも限界ありということになりますが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フェスタ雑感2

2007-02-02 20:48:19 | 浦和レッズ
いまさらながら、フェスタに関して書かなかったことを少々。まずは日本一面白い紅白戦ですが、こういうリラックスゲームではGKが気晴らしに前のポジションに入ったりします。

山岸がFWの真ん中に入って見事なポストプレーをこなしたことは以前書きましたが、こういうときに入るポジションは本人の好みが出ます。山岸がポストプレーヤーなら、都築の好みは右ウイングでした。右サイドでパスか来るのを待ち、足技を見せてクロスを上げてみたいという好みがありありとしていました。

ただ、都築のウイングは、決して本人の希望通りにうまくはいきませんでした。都築のフェイントには相手DFは引っ掛からず、やっぱりGKが一番だよと思いました。また、新参者の阿部勇樹は、一番みんながやりたくないポジションが割り当てられたらしく、DFの真ん中で相手クロスを跳ね返していました。

ただ、FKの名手という肩書きは大きく、岡野がFKを蹴ろうとするとスタンドから野次が飛び、阿部が蹴ると皆納得していました。ただ、阿部のFKで壁に入るのは嫌だという理由で、壁が逃げるという珍プレーがありました。そのため、阿部はPKのような感覚で蹴れてしまったので、本当に阿部のFKがどこまで曲がるかは実戦を待つしかありません。

また、闘莉王のGKは結構様になっていて、キャッチしたボールを遠くに蹴る技術はしっかりしていました。ただ、精度はなかったですが。岡野のGKは、あくまでお遊びのレベルでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分が中心でないと生きない選手達

2007-02-01 20:44:38 | 浦和レッズ
日本人にはあまりいませんが、外国人選手の中には、自分が中心のチームを作ってもらわないと生きないタイプがいます。実力があるのにJ2でプレーしている選手はこのタイプが多いです。典型的なのは、浦和の伝説になったエメルソンでしょう。

かつて、オフト監督は、エメルソン、トゥット、永井で3トップを組ませたことがありますが、真ん中はエメルソンで動きませんでした。エメルソンのようなタイプは、サイドアタッカーにしたり、ベンチに置いたりすると実力の半分も出せないです。そのため、浦和時代のエメルソンは扱いに困る存在でした。

合宿の合流に遅刻してコンディションが悪いにもかかわらず、スタメン出場を志願したりするから困るのです。確かに、ベストコンディションのときのエメルソンの実力は、誰も疑う者はいませんが、コンディションが悪いときに出場するとチームに迷惑を掛けるという発想がありません。おそらく、彼の頭にはどんなときでも自分が出ればなんとかできるという発想しかないのでしょう。

ただ、エメルソンの技術は、すべてにおいて群を抜いていて、出れば点を取るという確実性がありました。そのため、オフトもギドも、コンディションが悪いときでもその技術に賭けてみたくなったのでしょう。ですから、エメルソンの移籍先がカタールのアル・サードと聞いて、やっぱりと思いました。

欧州のチームでは、代表レベルの実績のないエメルソンを中心選手に据えるギャンブルはしないはずです。最初はサイドアタッカーやスーパーサブでの加入ということになるでしょう。エメルソンは、自分を中心に据えてくれるチームの中から、資金力のあるアル・サードを選んだのでしょう。

こういうタイプが欧州のトップチームでプレーするには、ロナウドクラスまで行かないと無理です。そのため、探し方次第では、J1の下位チームやJ2のチームでも、一人でチームを上位に押し上げてくれるストライカーが見つかります。パウリーニョ(京都)、エジミウソン(新潟)、古くはマルコス(仙台)やバルデス(大宮)などは、こういう理由で見つかった掘り出し物でしょう。そのため、外国人選手で脇役がこなせると重宝します。バレーはサイドアタッカーでも機能するから、G大阪からオファーが来たのでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする