浦和は、今度の土曜日の15時キックオフで、FC東京とアウェイの味の素スタジアムで対戦します。例年ならチケットを確保して現地に行きたいカードですが、今年は緊急事態宣言でビジター席がなく観戦は不可能なのが残念です。FC東京は名将長谷川健太監督が4年目の指揮を執っており、今季は13勝6分10敗の成績で8位につけています。
FC東京は、左SBの即戦力として日本代表DF長友佑都選手が加入しています。以前、セリエAに渡る前の長友は、その高い身体能力で何かしてくれる期待感が味スタ全体に漂っており、ボールを持っただけでスタンドが沸く存在でした。まだ日本代表でもポジションを譲っていないところを見ると、その当時に近い活躍の可能性はあります。対面が酒井宏樹になるので、この日本代表同士の対戦は見ものです。
データを見ると40得点36失点で、1試合で1.3点ほど得点は取れているものの失点数も多いことでなかなか流れに乗り切れない様子です。チーム得点王はディエゴ・オリベイラの12得点で、他にもアダイウトンが6点、レアンドロが7点と外国人選手が主に点を取っています。スピード型FW永井謙佑も在籍しますが、今季は2得点でベンチスタートが多くなっています。
浦和の今のチーム状態は良いです。シビアに見ればミスもありますが、そのミスを大きなピンチにしない共通理解がチーム内にあり、パスミスなどがあっても慌てないチームになっています。浦和は新加入の選手が活躍しており、CBショルツ、ボランチ平野、トップ下江坂あたりは既に主力選手に定着しています。今季開始時点では地味な補強でしたが、夏の移籍市場で思い切って動いたのが当たりました。
江坂の1トップの「偽9番」で行くか、FWユンカーをスタメンで行くかはわかりませんが、リードした時の時間の使い方も上手くなっており、苦しいときは酒井宏樹をCBに入れる3バックのオプションもあります。それだけ、酒井宏樹というのはレベルが一段違う即戦力で、浦和がこれまでなかなか見ることができなかった日本トップクラスの選手です。好ゲームを期待したいです。