著者は 白澤卓二・医師 と 小林弘幸・医師 (ともに順天堂大学大学院教授)
標記のタイトルの前に <ちょっと盗み聞きしたくなる>という副題が。
P.67 議題3 「なぜ子供の肥満が増えているのか」
P.72 人が生きていくうえで最も大事な栄養のことを、
誰が患者に教えるの? 誰が国民に教えるの?
つまり、二人の医師は、「大事な食育及び国民の栄養教育が、なされていない!」と
さけんでいるのです。私も同感です。
病気になったのは、たまたま<色々な要素が重なり合って、数値が悪化した>
それ(数値?)を直すために、薬を飲むか、手術をするなどの治療が行われ、
とりあえず症状が収まれば、「元の生活をしてイイですよ」と言われます。
何故、そういう症状が出たのか?
普段の食事や運動は、充分なものなのか?
誰も「これ!」というモデルを示してくれません。
尤も、厚生労働省の示しているモデルがあることはありますが、
これ自体が、今や、陳腐化しているという話も出ています。
**************************
今、健康食オタクの人たちに人気なのが、「朝のグリーン・スムージー」
その上は、ロー・フードという<食品はなるばく生で摂る>という人たち。
古いところで、玄米菜食、マクロビオティックなどなど。
理想の食事内容は、年齢によって変化するし、
何万人分もの食事内容と、病気との関連を調べたデータはありません。
だから国としても、古くから言われてきたことを踏襲する他ないのでしょうが、
カロリー偏重のサラリーマンの食事や、
甘いジュースやジャンクフード漬けの子供の食事を考えると、
頭がクラクラします。