P.143 「体温をあげると血流がよくなる」と思っている人はかなり多いと思うが、
これは大きな誤解です。
「体温が高い」のと「血流がよい」のは、医学的にはまったく別なこと。
多くの人たちは、「低体温」と「末梢循環不全」を混同している。
手足などの「抹梢循環不全」は、自律神経の乱れや
糖尿病などいろいろな原因で起こる。
多くの人は「冷え性」=「低体温」という捉え方をしている!
これは医学的に間違っていて誤解をもたらしています。
言葉の定義
「低体温」:もともとカラダが恒常的に調節している体温事態が低いこと。
「低体温症」:本来、恒常的に調節されている体温よりも、さまざまな理由で
低くなってしまう病態のこと。
「凍死」:低体温症で死に至った場合のこと。
P.144 「体温をあげると健康になる」というテーマの本がベストセラーに。
が、これらの本は、
「抹梢循環不全」(冷え性」の人に
抹梢循環をよくする方法を啓蒙している本と理解している。
高体温がいい、とは言っていない。