

セレンディピティ / ボー・ピーボディ・著 からの抜粋です。
P.17 幸運はだれのもとに訪れるか。
それは斬新で、道徳的に恥じるところがなく、
前向きな哲学がある会社をおこす人間のところなのだ。
ここで、私の意見。
上記3行目の太字部分「会社」を「組織」と置き換えます。
例えば、私が主宰する「ミュージカル研究会」。
介護世代の素人が、趣味の歌や踊りを楽しみながら、
ミュージカルを上演するのは、斬新だし、道徳的にも自信満々。
私はこの会の活動で、メンバーはもちろん、観てくださる方々も
全員が今より健康になり、役に立ちあい、
社会全体を良い方向に導けると信じています。これは前向きな哲学です。
な・の・で・ 幸運が舞い込んでいたんだ~!!と、納得した次第です。
Peabody氏はその理由を書いてくれています。
P.17 なぜかというと、そういう会社(組織)には才覚のある人間が集まってくるからだ。
優秀な人材はほんとうに少ない。
もともと人間には、責任を果たしたいという根源的な欲求がある。
才能豊かな者ならばなおさらだ。状況さえ許せば、
社会をより良くするための建設的な仕事に、自分の貴重な時間を使いたい。
社会に害をおよぼす後ろ向きな場面には、身を置きたくないのである。
P.18 斬新で、恥じるところがなく、前向きな哲学がある会社では、
才能があって発想豊かな連中が熱心に働くと、セレンディピティが生まれる。
セレンディピティとは、偶然によって思いがけない発見が得られることだ。
(中略)セレンディピティによって、予期しないことが次々と会社に起こる。
その中には良いこともあれば、悪いこともあるだろう。
どちらにしても、それを起こそうと企んだものはいない。
(中略)会社をおこす者は、二つのことを実践しなくてはならない。
1.頭の切れる連中が集まる環境を整える。
2.一歩下がって、幸運が実現するのを見守る。
ミュージカル研究会は、今のところ素晴らしい音楽ディレクターと、
厳しいバレリーナ兼演出家、音響技術者に恵まれ、
私の脚本がビシバシと手直しされて、骨太な内容に変容していっています。
こうなるように!と狙って声をかけたのではないのですが、
この内容に賛同して、色々な才能の持ち主が続々、入会してくれています。
リタイアしてから、このような幸運に恵まれたことに大感謝!
まさに<セレンディピティ>でした。