著者はカリフォルニア大学ロサンゼルス校内科学助教授。
なので(?)かどうかは分かりませんが、
日本のマスコミに登場するお医者さん達とは、随分スタンスが違います。
それが、この本のタイトルに象徴される
<「科学的に証明された」内容のみを紹介する>というスタンスです。
日本人は、とかく、
「(自分が)美味しく食べられれば(飲めれば)健康なんだ!」とか、
「政府が許可している、大企業が生産している食品だから安全だ。」と、
情緒的・感覚的な物言いで、自分の嗜好(心情・信条)にねじ曲げた思考に
陥りがちだと、私は常々思っています。
その「お人好し(非科学的?)国民性」につけ込んで、
生産者は<安くて美味しくて、限りなく食べ続けたくなる食品>を開発し、
魅力的なコマーシャルで売りまくることができます。
(「規制対象外の保存料や添加物を使っても消費者には分からない」という点は、
私は承服しかねるので、私自身は、加工食品を避ける」という
自衛手段をとっています。)
可笑しいのは、科学的情報に満ちあふれている筈のアメリカでも、
生産者側のロビー活動が功を奏していて、肥満者が溢れかえっていることです。
一方、非科学的情報に消費者が踊らされている日本では、
肥満に関してだけいえば、スリムな人が多いのは事実です。
(本当に健康的スリムかどうか?は別として)。