MOAの意味は、創立者「岡田茂吉」氏の頭文字+Associationのようです。
岡田氏は、HPを引用すると、https://www.moaart.or.jp/concept/history/
箱根美術館の創立者であり、後のMOA美術岡田茂吉館の基礎を築いたは、
前半生を実業家として、そして後半生は宗教家として、明治・大正・
昭和期の日本に希有な足跡を遺しました。
幼年期から骨董・絵画に深い関心を寄せていた岡田茂吉は、日本画家を
志して岡倉天心が創設した東京美術学校(東京芸術大学美術学部の前身)に
入学しますが、病により絵画修業を断念します。
健康を快復してからは、蒔絵制作に打ちこむなど工芸技法の習得に努め、
簪・笄など婦人装身具の意匠考案と販売事業で成功し、各種博覧会でも
高い評価を得て、青年実業家としての地位を確保しました。
しかし、身辺の不幸に重ねて関東大震災、世界恐慌などにより事業も傾き、
苦悩の裡に日々を過ごしました。そのような生活から脱するために哲学・
思想・宗教の研究に没頭した岡田茂吉は、優れた美術品は人間の本質に
強く働きかけ、広く社会人心を陶冶し、健全な社会を形成するという
芸術的境地に到達します。
病貧争の克服と理想世界の実現を目指し、芸術の体験によって人の情操が
高まる美のひな型を建設し、その中心に日本文化を世界に発信する美術館を
創設することが、岡田茂吉の終生の願いでした。