
メッチャ面白い本に出合いました。
私は読書メモとして抜き書きしたい箇所に付箋を貼るのですが、
217ページの薄い新書版が付箋だらけになりました。
著者は1955年生まれ。小説家・医師。
麻酔医・一般外科医を経て在外公館で医務官として勤務。
サウジアラビア、ウイーン、ハンガリーなどの終末期医療の
話がとても興味深いです。
p.4 上手に死ねなかった人を看取りながら、もしもこの人が
もう一回死ぬことができたら、次は失敗しないだろうになと、
よく思ったものです。しないほうがいいことを、
いろいろして死んだ経験を活かせるからです。
練習ができないのなら、せめてほかの人の例を参考に
すべきでしょう。その数はもちろん多いほうがいい。
2002年に実家の父を見送ったときの主役は母だったので
私は介護も生活援助も、ただのお手伝いでした。
2016年に母を見送ったときは、父の時の反省をもとに
母は「老人マンションで快適な最期を!」と意気込んで
すごく勉強しました。でも、目論見通りにはならず。
そして今2023年に夫の癌が進行して最期を考える時が到来。
父母の時よりは格段に情報に恵まれ、介護保険や地域の支援も
使い易くなっています。それでも病人を癒す方法は・・・・・
昔に比べれば格段に進歩しているのかもしれませんが、
「やはり病気は辛いモノ」というのが実感です。
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