
著者の専門は大腸内視鏡検査・治療、過敏性腸症候群(IBS)の診断と治療。
ハイデルベルグ大学客員教授を経て、2011年より横浜市立市民病院内視鏡センター長。
何が面白いって、
P.23 理科室の人体模型のような腸を持つ日本人はめったにいないという記述です。
著者が日本とドイツで行った大腸内視鏡検査では、
解剖図とおりの腸の形をした日本人は、確認できた範囲で2割程度。
ドイツでの結果は100人以上検査して全員、解剖図通りだった。
で、著者の結論は、
日本人は大腸がねじれていて、形状が複雑なため、便秘が多い原因の一つになっている。
このねじれを解消するためのマッサージを指導したところ、顕著な効果があった。
具体的な方法は、
1.左胸、肋骨内部:横行結腸から下降結腸への曲がり角を捻る。
2.左腹部下降結腸:元気塾の腸もみで、ウエスト辺りを揉んでいる場所。
3.下腹部S状結腸:両掌を重ね、小指側手刀で、床方向へ刺激している場所
ま、実践してみたい方は、本を読んで試してください。
この本に登場する<軽いマッサージ>は、
病的便秘などでお困りの方には良いと思います。
(私自身は、昔から按腹、腸もみなどをやっていますから、
「起きたて排便」「朝食後排便」があり、不要です。)
しかし、お医者さん達でさえ、信じきっている人体解剖図が
実態と大きく違っているとは、
驚きを通り越して、ガックリ……がっかり……やっぱり…………という気持ちです。
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