鳴神山の固有種であるカッコソウの花が咲き始めた。例年は5月中旬に開花がピークになる。今年も10日ほど前は、花が間もなく咲くとの兆候は見られかった。夏日や真夏日とのような昼間の暑さが、カッコソウの成長を著しく早めたのであろう。
画像は昨日(4月30日)に撮った。
杉林で木漏れ日を浴びているカッコソウ、椚田峠付近の移植地にて。
開花の程度。花が開いている株もあれば、蕾がまだ出ていない株もある。
咲き始めたばかりであるために、花には生気が満ちている。木漏れ日を受けるときを待って。
この花は長花柱花である(雌しべが出ている)。
ここでのカッコソウは、花茎や葉が毛で覆われている。
花のみならず、蕾もまた美しい。
木漏れ日を浴びていない花。このものは短花柱花(雌しべが奥にある)である
日陰に入った移植地
カッコソウの花は光の当たり具合で色が変化する。強い光で照らし出されている花は実に美しい。しかし、デジタルカメラでそのような花を撮ると、必ず白飛びが起こる。
カッコソウ(勝紅草、サクラソウ科)については、以前の記事(カテゴリー、鳴神山と周辺)もご覧願います。
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4月30日12-15時。
EOS 6D、EF 100 mm F2.8 Macro、EF 50 mm F1.8 II、RAW、Aperture 3.5 (現像ソフト)。