今日は8月1日、あたかもこの日を待っていたかのように、庭のレンゲショウマ(蓮華升麻)が一輪の花を開いた。昨夕は少し開き始めた程度で終わっていたので、開いた花が朝日を浴びている姿に、私は少なからず感動を覚えた。よくぞ先週末からの強い雨と風に耐えてくれたと思ったからである。
そばにシートを敷いて花を見上げてみる。雌しべ(4本)、雄しべ(多数)、しべを守る花びら、そして外側に広がる萼片。小さな庭で花を開いているにもかかわらず、花びらと萼の色彩と質感には和の雰囲気が満ちている。レンゲジョウマはキンポウゲ科レンゲショウマ属の日本固有種である。そして、蜘蛛の糸は森の妖精とよばれている花に似合っている。
萼片の上で、小さなアリが萼片の上を歩きまわっている。アリはこの花にとって花粉を運んでくれる存在である。
いま、1本の花茎に16個の蕾が付いている。そして、それらの幾つかは開花直前まで膨らんでいる。
ところで、花(萼片)の大きさ(径)は約4 cmであり、膨らんでいる蕾の大きさは1.5 cm程度である。蕾の中に、しべ、花びら、そして萼片が折りたたまれている仕組みに、私は感嘆したくなる。
撮影、8月1日午前7時頃。