今日は夕刻、気温がかなり下がって空模様が不安定になった。今日から明日にかけて、寒気が日本列島に流れ込むとのことである。
午後5時過ぎ、東側の山並みの方向で、積乱雲が発達した。
この時季としては、異様な光景である(パノラマ(2枚組))。
次いで、夕日で輝く積乱雲が立ちのぼった。積乱雲は強い上昇気流によって発達した雲である。雲の高さは10000 mを超え、ときには成層圏まで発達することがある(気象庁ホームページ)。この積乱雲のみが夕日で輝いたことは、その雲が高い位置まで発達していることを物語っている。
画像は夏のときならば、それほど珍しい光景でない。しかし、今は4月上旬である。この積乱雲はまことに不気味であり、大気が不安定な状態になっていることを明示している。
大気が不安定な状態とは上空に冷たい空気があり、地上には温められた空気がある状態とのことである(気象庁HP)。
積乱雲の輝きは次第に消失したが、上空は重苦しい感じの雲で覆われた。突然、至近距離での落雷を想わせるほどの雷光と雷鳴が発生し、自宅の窓ガラスと室内の置物が震動した。そのときは雨が降っていなかった。
強い雨が降った後、上空の雲は去り、暗いながらも青空が見えるようになった。画像は雨が止んだ後の空模様である(午後7時半頃)。周囲が暗くなった時間帯で、雲が白く輝く状態も異様である。
当地では、明朝において降霜注意報が出されている。間もなく、近くの鳴神山(980 m)ではアカヤシオ(アケボノツツジの変種)の優しい色の花が盛りのときを迎える。かつて、4月上旬での降霜によって、花が大きなダメージを受けたことがある。今はそのときのような霜害が発生しないことを祈りたい。
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撮影:4月8日、桐生市にて。