今年の中秋の名月は8年ぶりに満月の日と一致するとのことであった。そこで、名月が近所の尾根から昇る瞬間を待ち構えた(午後6時過ぎ)。しかし、空模様が月の出の直前に急変したために、当方の企ては空振り三振となった。その後は、厚い雲を通して月の光がかすかに見える状態が続いた。
ところが、「果報は寝て待て」ということなりそうな時間帯に入ったとき(午後11時過ぎ)、上空を覆っていた厚い雲に切れ間が現れた。ここでは、切れ間で輝く名月とその輝きによって生まれた月光環と月光彩雲の画像をアップする。
月影は周囲の雲の影響で僅かながら変化した。
ある中秋の名月での景色から
「折しも八月十五夜、円城寺(近江国、三井寺)に於いては、今宵の名月を賞せんと、住僧は幼き弟子をはじめ、住僧をつれて講堂の庭に出でて月見をしている。.........あたり一面に照り渡る月影。........」(「三井寺」宝生流能謡本)
雲のが多いときならではの光景として
月光環
月光環と月光彩雲
月光彩雲
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9月21日午後11時半頃、桐生市にて
EF 70-200 mm F2.8L、EOS 6D、手持ち撮影、ホワイトバランスは太陽光、トリミング。
現像ソフト: キャノン Digital Photo Professonal 4(月面、月光環)、 Adobe Lightroom Classic CC(月光環、月光彩雲)