こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

虹、 晩秋の磐梯吾妻スカイラインにて(福島県)、 2011年11月(回想)

2022-11-05 | 

車を道路脇に停めて山並みを眺めていたとき、大きな虹がその方向に現れた。この車のドライバーは虹に気づいたであろうか。


磐梯吾妻スカイラインは福島県の吾妻連峰を縫うようにドライブする山岳道路である。全長は 29 km、最高標高は1,622 m、平均標高は 1,350 mであり、沿道には浄土平などのビューポイントがある。

2011年11月上旬、わたくしたちは冬季閉鎖直前の磐梯吾妻スカイラインを経由して福島市から猪苗代・磐梯高原に向かった。大半が霧雨のもとでのドライブになったために、浄土平などでの景色を楽しむことができなかった。しかし、ときには雲間から日差しが沿道の山並みを照らし出すこともあった。


虹は道路沿いからも現れた。

 

虹は、風に押されてわたくしたちの周辺を動き回った。

 

そして、高山(たかやま、1,805 m)の上空に美しい虹が現れた。

 

虹の基部に望遠レンズを向けてみた。

 

虹は、日差しが強くなるともに消えた。美しい夢のような世界から、わたくしたちを呼び戻すように。

 

高山についての案内板から(スカイラインにて)

高山(たかやま): 東吾妻火山群に属し、山頂までシラビソ、コメツガなどが分布して円錐形の美しい山である。

 

虹が消えた後の高山と幕滝。

 

幕滝のクローズアップ。このときは、滝までたどり着く時間的余裕がなかった。

 

 

虹には不思議な力がある。紅葉のときを過ぎたドライブであったが、この虹に出会ったことで、スカイラインでの晩秋の趣を、わたくしたちは深く意識することができた。

 

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スカイラインでの磐梯山方向の景観。ただし、磐梯山は雲の中であった。

 

それでも、葉を落としたシラカンバやダケカンバとカラマツなどの紅葉の対比が美しかった。

 

雲間からの日差しが創り出した光景に惹かれて(1)

 

雲間からの日差しが創り出した光景に惹かれて(2)

 

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前記事(2011年に公開後、非公開化)の改稿(再現像、2022年11月5日)