先々週から、当地の展望スポットから望むと、夕日が100 km 以上も離れている八ヶ岳連峰(長野県、隣県)に沈む。そこで、最高峰の赤岳(2,899 m )に夕日が沈む場面を撮ってみた。八ヶ岳連峰はおおよそ20の峰が南北 25 kmにわたって連なる高峰である。この連峰に夕日が沈む場面は何度か記事としてアップしているが、4日に出会った光景は、これまで以上に、わたくしにとって印象深いものであった。
アップした画像は、あまりにも眩しくて肉眼では直視できなかったために、カメラのディスプレイを見ながら落日のプロセスを追った結果である。
午後4時20分頃、夕日が赤岳に沈みはじめた。
先月末から今月上旬では、夕日が沈む時間帯が1年のうちでもっとも早いと言われている。
太陽の大きさを実感して(太陽の見かけの大きさは、天頂付近では月のそれと同じくらいであるが)。
夕日が沈み終わる直前にて
輝きがさらに増して山頂部を突き抜けるような光芒が現れた瞬間である。
ダイヤモンド サンセットの瞬間
有史以前の火山活動とその後の風雨による浸食作用で鋭い牙を突き立てている稜線が耀いた。その輝きは、2000年に国立科学博物館で開催されたダイヤモンド展で展示されていた大きなダイヤモンドの輝きを彷彿させるようであった。
その後、100 km以上離れて望んでいるとは思えないほど明瞭なシルエットが現れた。
ちなみに、かつて山麓で撮った赤岳などのシルエットを添えた(2012年撮影)。
鋭い牙を突き立てている稜線のシルエット(2012年撮影)
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撮影:12月4日、桐生市にて。望遠 200 mm、ホワイトバランスは太陽光(5,300 K)、光芒を出現させるためのクロスフィルターなどのフィルターは使っていない。