こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

今年初めての満月と月光彩雲(2024年)

2024-01-30 | 月、月光彩雲
今日の画像は「今年初めての満月(望)とそれによる月光彩雲」である。月は26日、草木も眠る丑三つ時を少し過ぎた時刻、午前2時54分に満月となった。ともかく、満月直前の眩しく輝いていた月を前日午後10時半頃に撮ってから、果報は寝て待ての気分で満月になる瞬間を待った。
 
寝過ごすこともなく午前2時半頃に起床して、やや大袈裟な防寒スタイルで外に出て天頂付近を見上げた。ところが、近くの山並みがはっきりと見えるほど周囲は月光で明るくなっていたにもかかわらず、肝心の月は午前2時40分頃までほとんど見えなかった。大きな積雲(綿雲)が月が見える位置に浮かんでいたからであった。
 
有難いことに、上空では強い風が吹いていたのであろう。月光を遮っていた積雲はその場に居座ることがなかった。結果として、満月とともに月光彩雲を撮ることができた。
 
26日午前2時54分
雲を透して見る月であったにもかかわず、その輝きはまさに「望」のときでならではの状態であった。
 
 
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機(SLIM)は矢印で示した付近、地球から見て月のやや下、神酒の海のそばのThephiles というクレイターのヘリに着陸したとのことである(JAXAホームページ)
 
 
26日午前3時10分。雲に切れ間が生じるときを待って
 
 
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前日25日)午後10時30分にて。月の形と明るさは、満月のときかと見紛うほどであった
 
 
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月光彩雲(26日午前2時45分頃から同3時30分頃)
 
彩雲の彩りと形は、月の位置に流れてきた積雲の形と厚みに応じて多様に変化した。つぎつぎと変わる彩雲の状態に惹かれて、静音モードに設定しても、シャッター音が周囲に響く静粛さの中で、当方は100回以上もシャッターボタンを押した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「朝日新聞天声人語 2024-1-21 」から部分引用
餅つきうさぎの耳の辺り、「神酒(みき)の海」近くにSLIMはたたずむ。月を見え上げる楽しみが一つ増えた。数日後の満月には、未来の天文学者たちが、幼い心いっぱいに想像力を膨らませることだろう。
 
 
撮影: 桐生市にて、月光彩雲を撮ったときの ISO 感度 2,500ー3,000。