こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

朝霧と接地逆転層による風景 (2022年12月)

2022-12-18 | 朝景

当地でも、冬型の気圧配置による強い寒気の影響を受けている。現在、冷たい風が吹き、日差しが流れる大きな雲によってしばしば遮られているので、気温は <10℃ になっている。さて、先週は、夜明け前での急な冷え込みによって午前7時過ぎまで、市街地とそれを囲む山並みが濃い霧で包まれることがあった。

 

霧で霞むサザンカの花と近くの電柱

 

霧で包まれていた尾根から昇る朝日

 

朝日で温められ、霧が消えると

 

霧が晴れはじめた頃、いつもの散策路で展望台に登ってみた。

 

山頂付近の霧は消えたが、山すその霧は残って帯状に漂った。霧の上に温度の逆転層が生まれたためである。

山頂部付近が朝日で先に温められると、日差しが届きはじめたばかりの山すそでは、

冷たく重い空気が地面付近に滞留する(接地逆転層の形成)。

 

限りなく透明に近い空、黄葉が残る山並み、山すそを漂う霧

 

初冬ならではの風景を、わたくしはしばらく見つめていた。

 

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12月14日、桐生市にて。

 

接地逆転層が生みだす風景については、この記事をもご覧いただければ幸いです。