雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

リベンジ NGC6960網状星雲 西側

2013年10月04日 | 天体写真(星雲・星団)
先月29日の夜は少しモヤッぽかったのですが、贅沢をいわず
8/31 で、
雲のため1枚しか撮れなかったはくちょう座の網状星雲西側NGC6960)に再挑戦しました。
これまでR200SSで毎年のように撮っているのですが、さて今回は・・
撮影DATA: 2013/09/29 21:28’~22:36’ VixenR200SS(f=800mm F4.0)バーダーMPCCⅢ
露出 5分×13枚  ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温19℃ 冷却-5℃)
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7

透明度はやや悪、露光時間は少なめだったのですが、
親亀子亀方式にしてオートガイドの精度が上がったことから
画像の解像度も上がっているような気がします。
いつもは彩度高めの、こってり画像にするのですが・・
先日のSI7画像処理コンテストで不評だったため、当分のあいだ彩度は控えめにしようと思います。

例によって、部分拡大画像をご覧ください。


網状星雲(はくちょう座)西側(NGC6960)東側(NGC6992-5)
約3°の間隔で向かい合った半弧状の散光星雲です。
数万年前に爆発した超新星残骸のガスが毎秒100kmで
広がっている姿だと考えられています。

( 掲載画像は昨年10月16日にNFD300mmF2.8望遠レンズで撮影したもの。 )
左の緑枠の星雲は東側のNGC6992-5で、西側より明るく、違った美しさがあります。

次回は、この後撮ったNGC6992-5網状星雲東側をお見せする予定です。

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朝方見えるというアイソン彗星が気になりだして
今朝3時に起きたのですが、予報に反してまだドン曇りでした。
写すだけなら火星と一緒にヨンニッパで固定撮影と思ったのですが・・。
まだかなり暗い事からガイド撮影でないと無理かな?

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ペリカン星雲から北アメリカ星雲 3枚モザイク完成

2013年10月03日 | 天体写真(星雲・星団)
27日の夜、月が昇り始めるまでの間に撮影した
3カット合計10分20枚で完成させたモザイク画像です。
( 画像クリックで拡大してご覧ください。)
撮影DATA: 2013/09/27 20:08’~23:46’ VixenR200SS(f=800mm F4.0)バーダーMPCCⅢ
露出 10分×20枚(東側7枚、中央6枚、西側7枚モザイク合成)  ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温13℃ 冷却-9℃)
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7

始めて短焦点反射鏡による3枚モザイクした画像を見て感じた事は、
意外に おとなしい! というものでした。

以前に300mm望遠レンズで撮った画像と比較してみると。
確かに、この画像の方がにぎやかに見えますが、
この写野の中央部を約14倍の画素数を使って切り取っています。
この高画素(元画像 8574×5367画素)の効果はブログ画像ではわかりにくいですが、
大きくプリントする場合などで差が出るものと考えています。
( でないと、わざわざ拡大して分割撮影してモザイクする意味が・・ )

モザイク画像の一部を部分拡大してお見せします。(画像クリックで元画像の50%縮小表示)

ペリカン星雲 頭部

濃いガス雲のシルエット

メキシコ湾沿岸

見事な北アメリカ大陸とペリカン鳥の姿は、明るく広大なガス星雲の手前にある
暗く冷たい暗黒星雲のシルエットにより描き出されたものです。
更に暗黒星雲の手前で輝く星々があり、宇宙の奥行きを感じる事ができる領域です。


今回、モザイク合成に使ったのはマイクロソフトより無償で提供されている
パノラマ写真合成ソフトのImage Composit Editor です。


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R200SS短焦点反射鏡による3枚モザイクはこれが初めてです。
残念ながら3枚のモザイクで見栄えがするような
大きな撮影対象は、そんなには多くありません。

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暗くなってから撮った 北アメリカ星雲

2013年10月02日 | 天体写真(星雲・星団)
先月27日、ペリカン星雲のあとに撮ったモザイク中間のつなぎ画像です。
撮影DATA概略:R200SS(f=800mmF4) 2013/09/27 21:28~22:29 10分露光×6枚 ISO1600 Colled60D(14℃ 冷却-9℃)
R200SSではペリカン星雲と北アメリカ星雲の画像を直接つなげないため、
撮影時間がもったいないのですが、中間の画像撮影も必要になります。

ペリカン星雲を撮り始めた20時頃に比べると、
灯火による光害がずいぶん減っているのがわかります。
中間画像6枚目の22時19分からの1枚画像

北アメリカ星雲画像最後の7枚目23時36分からの1枚画像
少し明るくなったのは、月の出(23:01)による影響と思われます。

最後のカット、北アメリカ星雲のコンポジット画像です。
撮影DATA概略:R200SS(f=800mmF4) 2013/09/27 22:35~23:46 10分露光×7枚 ISO1600 Colled60D(13℃ 冷却-9.5℃)
撮影後半に月の出があったものの灯火が減り、最もコントラストが良くなりました。
(左はじにカメラ内部のミラーボックスによるものと思われるカゲリがあったのですが、目立たないよう修正してあります。)

次回はモザイク結合した画像を掲載予定です。
(もったいつけて一度に見せなくてすみません。)

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透明度は普通。総露光時間もそんなに多くないのですが、
これまでR200SSで撮った北アメリカ星雲ではベスト画像です。

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暗くなるまで 待てなかった ペリカン星雲

2013年10月01日 | 画像処理のはなし
先日27日、めずらしく移動性高気圧の通過で撮影ができそうなので
夕方の明るい内から機材を設営しました。
月はまだ下弦で夜半前に上ってくるため、
薄明終了後4時間程度しか星雲・銀河の撮影ができません。
何を撮るかギリギリまで悩んだのですが、南中時刻から
先日のブログ
唯一レイアウトが決まっていた『ペリカン星雲から北アメリカ星雲』の
R200SSによる3枚モザイクを撮る事にしました。

南中時からの撮影になることから西側のペリカン星雲から撮り始めるのですが、
モザイク3枚となると各1時間少しの露光時間しかありません。
先日の で、午後8時頃は
まだ団欒時間で灯火の明かりがきびしい事はわかっていたのですが、
先日より透明度が良さそうという事で撮影開始。
露光時間も試し撮りから、なんとか飽和していない10分間としました。
飽和していないとはいうものの・・

20時08分からの一枚画像。(ペリカンの頭部がわかりますか?)
この日の薄明は19時03分に終わっているのですが、各家庭の灯火が最も明るい時間帯

それでも7枚目の21時13分からの撮影の頃には
少し空が暗くなってきました。

結局モザイク1カット目のペリカン星雲付近は、10分露光7枚となりました。
撮影DATA概略:R200SS(f=800mmF4) 2013/09/27 20:08~21:23 10分露光×7枚加算平均 ISO1600 Colled60D(14℃ 冷却-9℃)

背景の空が灯火で明るく、淡い星雲部分を出すのに苦労しました。

上部の青っぽいカブリは補正が困難なのですが、
小さなゴミによるドーナツ形の丸い影は消す(目立たなくする)事ができます。
以下は、その手順です。

ゴミによるドーナツ形の影を消す
私がこの処理を行うのに使っているソフト
(大昔に買ったものですが、今ならフリーソフトでもいろいろありそう。)

手順 影を含むエリアをコピーします。
(処理が重くなければ、直接元画像でやってもOKです。)

手順 ドーナツの穴の部分を選択し、影の暗さに合わせます。


手順 ドーナツ全体を選択し、周囲と同じ明るさに合わせます。


手順 修正したものを元の画像にコピーで戻します。
もっと丁寧にやればまったくわからなくなります。
(ブログ用にちょっとザツになりましたが、実際はモザイク結合後の画像を処理します)

以上でゴミ1個分完了です。
ゴミの影が10個以上もあるようなら、センサーのクリーニングが必要です。
(ペッタン棒を使うとか・・)


次回以降 モザイク残りの2カットと、モザイク結合後の
完成画像をお見せする予定です。

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また昼間は晴れても、夜はすっきりしない天気に戻りました。
やはり月の出があっても、撮れるときに撮っておかねば。

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