ムース無くして、戦えない!
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ちょっと雰囲気をかえてみた、どかな?
先日のアクロポリスラリー、
LEG2のSS10、48.88kmのステージ
勝負は、ここでついたのだが・・・
ローブもやはりここでの大量リードを目論んでいた。
しかし結果は、マーカスが、10秒のリード、
途中のスプリットはローブが速かったのだが、
後半、タイヤのグリップダウンで逆転だった。
ステージタイムを見た時、10秒遅れには驚いた。
しかも、SS10のリピートのSS14!
ここでも、スプリットはローブの方が速い!
だが、ゴールしてみると・・・
なんとローブはマーカスに28.8秒遅れた。
信じれなかったのと、パンクか? と思った。
実は、残り10km、
フロントタイヤが2本ともパンクしていたのだった。
1987年、ちょうど20年前の、アクロポリスに、
初めてムースが登場!
ルノーが初めて使った、ミシュランの開発したムースとは、
タイヤをリムに装着する前に、リング状のムースを、
タイヤ内部にとりつけておく。
通常(空気圧2bar)は半分ほどに縮んでいるが、
パンクが発生しエアが抜けると膨張を始める。
スローパンクチャーの場合はゆっくりと、
急激なカットの場合には一気にふくらむ。
とま~、パンクをしない魔法のタイヤなんだけど、
重量が重くなったり、熱の対策やらが必要となる。
それでも、パンクして30kmは走れた。
現在は、200km/h以上、50km以上、
しかも2回、3回のパンクにも対応できる。
時にはパンクが気づかないこともあるそうだ。
交換するタイムロスを考えたら、
ムースだと、多少のロスはあるものの、
そのまま、走りきれる方がいいに決まっている。
WRCの隠れた主役といっていいムース!
レギュレーション変更により、
今年いっぱいということになった。
来年は、頻繁にタイヤ交換が見られるだろう。