宇佐海軍航空隊 🛩 「 栄 」 

2024-08-24 05:06:07 | 📸 おさんぽ&日記 ₂₀₂₄ 🆙








国東沖で引き揚げられた ゼロ戦のエンジン


けっこう 残ってるな~ という第一印象

ちょっとづつ 見て行きましょう




私が 一番 目についたのは これ!

上の 画像の 左側  エンジンの後部






キャブレター
気化器

ガソリンと 空気を 混合させる

スロットルバルブが 見えます
ベンチュリーが 2つなので
2バレル 
1ステージ のようですね

車だと 高速になると セカンダリーが作動する
2ステージになるところですが
ゼロ戦は 低回転ですし 排気量が大きいので
2バレル1ステージ だと思います


三国 ミクニ 製 ダウンドラフト

イギリスの…なんとか社 のライセンス生産
なんですがね、、、戦後
三国 といえば ソレックス ですね
フランスのソレックス社
私も 若い時 ミクニSOREX 乗ってました
それは サイドドラフトです


って これ ダウンドラフト なのに
横向いてますね

ほぼ 90° 右に 傾いてます
これは プロペラの 重心の問題でしょうね


ゼロ戦の キャブは 優秀ですから
横になろうが 逆さまになろうが きちんと作動してました
急上昇 急降下 急旋回 宙返り
燃料が 切れることのないように なってました
これ
開戦当初 米軍機は 宙返りできなかった らしいです

超アナログ式 フロートで 油面調整してましたから
すごい 優れモノ
ライセンス生産ですが ミクニ独自の機構で
ゼロ戦に 使われてました

ソレックスに似たので
イタリアの ウェーバー デロルト があります

それにしても キャブが 残っていたのに 感激!



エンジン後部 ギヤトレーン

  🔺 イナーシャ取り付けギヤか

他は 油圧ポンプとか オルタネーター駆動用でしょう


エンジン始動は フライホイールの付いた ギヤ式の
慣性を利用した スターターです
でも イナーシャは 人力で回し
一定以上の回転になったら コンタクト です

キーーーーンって いい音がするんです♪







ギヤが 今でも 回りそうなくらい 原型ですね
材質の良さなんでしょう
当時の 工作機械の精度の良さがわかります
カッコいい






複雑な ギヤが組み合わされてます
その奥に ベーンが 見えます
機械式の 過給機 遠心式です


アルミが 腐食して 中が みえるなんて
興奮ものです


過給圧は そんなに高くなかったです
それでも 高度5000m だと 酸素濃度は
1/4でしたかね… パワーは 半分しかでません
上空で過給するのと  武装しての 離陸時
効果は 多かったと思います



4トン~8トン 爆弾積み 離陸し
一万メートル飛行する B29は
ターボチャージャー でした

まだ 日本は タービン技術持っていなかったので
ターボ搭載の戦闘機の登場は 終戦直前でした







いや~ ゼロ戦の 過給機 見れるとは




シリンダ

冷却のため 交互に 配置






ボア 130㎜ × ストローク 150㎜

π r ² × 行程

65x65x3.14x150 = 1.989.975
約 2000㏄

1気筒で 2000㏄ の 車の排気量

で 14気筒なので 27.859.650

総排気量 約 2万8000㏄


私なんかが いじってたのは 75~80Φ 程度で
デカイ ピストンです
130Φ と言ったら 大型 トラックですね

ストロークも 75くらいの ショートストローク
回転数が 8000rpm以上 回したかったからですね

ゼロ戦は 2500rpm

1000PS

1000馬力 と言えば
64PS の軽自動車 15.625台
60PS の軽自動車 16.666台

ただ排気量は 2800㏄ と 660㏄ ですから
4.242424…

軽自動車 42台分

どっちがすごいって
そりゃ 軽自動車ですね

1気筒 2000cc 辺り
71.42857142 PS
71PS

NA の S2000 が 250PS
ターボついてると 500PS 軽く超えます
タイムアタック用 レガシーは 800 出てましたね







中島飛行機

ま~ スバルの 前身

水平対向に 拘るのが ちょっとわかる

星型エンジン








スバルの セスナ機は 水平対向エンジンでしたね









シリンダー ヘッド



こっちが インテークマニホールドか


だとすると


エキゾーストバルブ



アウトサイド プッシュロッドの
OHV

バルブ側に タペットアジャストスクリュー ありますね

インテークには 水噴射装置も付いてましたね

水 メタノール 噴射装置 とか言って
オクタン価を 高めて パワーアップ
その辺の 補器類は 残ってないようです






反対側の ベーン
空気が 遠心力で 外側に 過給される





ハミルトン社製
可変ピッチシステム

ウエイトが 特徴
先端が 油圧バルブ







超々ジュラルミン






いや~ 興奮したわ