ツール・ド・コルス・ヒストリー5

2007-10-21 19:08:18 | RALLY HISTRIC




             コンペティブ



      
      BMW M3


   1987 

   デビッド・リチャーズのプロドライブ・BMW・M3

   B・ベギンが軽量FRマシンで優勝
      


   WRCはクワトロの登場で4WDが全盛となるが、

   公道レース、オールターマックのコルスでは、

   FF、FRが勝てる可能性がある。

   ただし、ドライの場合ではあるが、、、

   ウエットだと歯が立たない。

  
   86年にグループBが廃止され、

   87年からはグループA車両で戦われたが、

   マツダ323やランチア・デルタなど、

   4WD+ターボが主力であったが、

   この年は、ここではFRが勝った。
  


   1988

   さらに翌年、軽量ハイパワーFRマシンが優勝する。

   フォード・シエラ・RS・コスワース

   
   キュルルルルル・・・という、独特のブローオフ音と

   猛烈なバックファイアーの炎と爆発音

   ツーリングカーでも活躍していたシエラを持ち込んだ。


   ドライバーは、もちろんフランス人、

   もちろん、ターマックスペシャリスト、

   同じ年の、、、ディディエ・オリオール!!

   
   


      
      sierra RS cosworth




   若手のまだ髪がある彼は、WRC初優勝を果す。

   もう1台は、やはり若手のカルロス・サインツが駆った。

   彼は5位に終る。

   この2人は、前年の87年も同じ体制でエントリーしている。

   サインツ7位、オリオール8位と活躍していた。

   後に2人ともチャンピオン・ドライバーになった。

  

   また、この年のコルスにデビューしたマシンがある。

   これまた、後にチャンピオンマシンとなり、

   不思議に、2人に縁のあるマシンだ。

   それは、CELICA GT-Four (ST165)

   K・エリクソンのドライブで6位になっている。

   それまで、FR+ターボというマシンで、

   耐久色の強いイベントが主だったが、

   デビュー戦にコルスを選んだのは、

   スプリントを勝ちに行った証、トヨタは本気だったのだ。


   つづく




ツール・ド・コルス・ヒストリー4

2007-10-20 19:33:30 | RALLY HISTRIC




            ルノー、乗るぅ?



      
      Alpine A110



   1973 A110が1-2-3

    1位 ジャン・ピエール・ニコラ
    2位 ジャン・フランコス・ピオッ
    3位 ジャン・リュック・テリー

    ジャンジャンジャン、みんなフランス人じゃん!


   1974 ストラトスに優勝をさらわれる

    ジャンジャンジャン、2-3-4!



      
      Renault8gordini




   1976 A310登場

      

      
      Alpine A310



   1979 ルノー5アルピーヌ登場

    ジャン・ラニョティがグループ2マシンで2位

   1980 ルノー5ターボ(グループ4)登場

   1982 ジャン・ラニョティが、5ターボで優勝
     
      


      
      Renault5turb



      2位はフェラーリ308GTB、
      3位はポルシェ911SC

    81年モンテでも勝ったラニョティがパワー競争に勝つ。
      


   1985 ルノー5ターボ・マキシ(グループB)登場

    ラニョティが優勝



      




    グループA時代になると4WDが圧倒的に強くなったが、

    オールターマックのコルスは、

    FR、FFが活躍できる少ないイベントになった。

    ルノーもF2クラス・キットカーで、

    クリオ・MAXI、メガーヌ・MAXIが活躍した。



    つづく


  

ツール・ド・コルス・ヒストリー3

2007-10-19 20:06:51 | RALLY HISTRIC



         スーパーカー編



   コルスのオールターマック、

   ここのワインディングには、他のラリーと違って、

   いろんなマシンが挑んでくる。



   1980年、優勝したのは、

   ド迫力のオーバーフェンダー、フロントオイルクーラーの

   ベッタンベッタンの ポルシェ911 もちろんターボ



   1981年、トップをリード、

   は、したが燃料ポンプの故障でリタイヤしたのが、

   フェラーリ308GTB



   1982年、今年こそは、と、トップを先行する。




        




   なんと、ガス欠でリタイヤ!



   1983年、最大、最強のマシンが登場!




        




   BMW M1  

   ポテンシャルは高かったが、リザルトは残せなかった。

   こんなのでエントリーするのなら、

   ワークスカーも買えるんじゃなかろうか?

   だいたい、ドライバーが余計なプレッシャーを?


   そんなことは、買えない者が考えることかぁ~・・・



   つづく


   

ツール・ド・コルス・ヒストリー2

2007-10-18 18:34:37 | RALLY HISTRIC



             WRCの悲劇




      



    Wの悲劇ってありましたね?


    1986年、グループBが廃止となることになった、

    コルスの事故は、私のところに来られる方は、

    ご存知だろうと思います。

    スーパーチャージャーとターボチャージャーで武装した

    最強のミッドシップ4WDマシン

    ランチア・デルタ・S4です。


    グループB時代、アウディクワトロ、プジョー205、

    ランチアが対抗するために造ったマシン

    当時のマシンの0→100mの加速は、

    F1マシンより速かったという。

    しかも、4WDシステムは今ほど進んでいなくて、

    かなりのじゃじゃ馬だったようだ。
    
    そして、懸念されていた事故がコルスで起った。

    当時、私も現役で走っていた頃で、結構ショックでした。

    しかもドライバーは私より2つ上と言う同年代。
   
    彼の名前は、

    HENRI TOIVONEN (FINLAND)

    ナビは、

    SERGIO CRESTO  (USA)

   


      



    実は、私にとって、トイボネンはこのことよりも、

    1980年、RACでタルボ・サンビームで優勝。

    この時の方が衝撃でした。

    彼はWRC初優勝で、ロータスのエンジンを搭載した、

    タルボ・サンビームも初優勝でした。

    それまで全く知らなかったマシンで、

    PD(プレイドライブ)誌の表紙を飾ったのですが、

    なんじゃ?ファミリアみたいなこの車は?

    と思いました。

    しかも、WRCの中でも伝統のあるRACですからね。

    しかもしかも、同年代の若手ドライバー!

    いきなり出てきた新星でした。



    それから82年頃からオペルに移籍。

    アスコナやマンタ400で暴れていました。

    85年からはランチアに移籍。

    ラリー037で暴れていましたが、

    この年の最終戦、ランチアは最終平気を投入。

    なんと、デルタS4のデビューを優勝で飾った。

    自身2度目のRAC制覇でもあった。


    翌、86年の開幕戦モンテカルロ、

    波に乗るトイボーネンは、ここでも優勝。

    RACに続き2連勝。

    これは、今年は彼がチャンピオンか?

    と、思わせる活躍だった、、、

    が、3戦のポルトガルで観客を撒きこむ事故。

    起こしたのはフォードRS200だったが、

    熱狂的な観客の安全確保ができていないと、

    ランチアとプジョーはボイコットした。
   
    そして、問題の事故は、5戦目に起きた。



    つづく


    

ツール・ド・コルス・ヒストリー1

2007-10-17 20:00:35 | RALLY HISTRIC




          WRC史上初、グランドスラム




     
     2005




    WRCの中でも好きな、コルス

    まだ私が現役で走り始めた頃から、

    数多くのドラマ、勝負、悲劇の舞台となったコルシカ島

    この島で生まれたナポレオンに通ずるものなのか



    今年、S・ローブは母国ラリー3連覇を果した。

    が、なかなか勝てなかったラリーだった。

    
    2003年、雨の最終日、トップを快走中まさかのスピン

    2004年、フォードが速く、届かなかった

    そして2005年、ありそうでなかった、、、

    全SSトップタイムのパーフェクトウイン

    
    3日間、12本のSS、341.68km

    すべてベストタイムをたたき出した。

    それまで、だれも成し得なかった勝利。


    カンクネン、サインツ、マキネン、、、

    ランチア、フィアット、トヨタ、、、


    多くの名ドライバー、名マシン、

    シトロエン・クサラとS・ローブ

    WRC史上、ただ1人の記録。


    それを支えた、母国チーム

    母国のラリーでの完全勝利だった。



    S・ローブ・・・もともとは体操選手だった

    ちょっと変わった道を歩みモータースポーツへ

    きっと、F1でも成功していたと思う。

    そんなラリーストは稀ではなかろうか。

    
    彼が生まれた時は、私は既にラリーをしていた。

    そんなに年齢が離れていても、

    彼のことを、カッコイイと思う。

    
    
    つづく