先程、新小岩のお寺で開かれた里村専精師の『大無量寿経』の勉強会からきたくしました。
里村先生の教えは、「仏教は人間学」「仏道は人間道」との基盤で、エリートだけが救われる仏法ではなくて誰もが救済される仏法でのお話と領解させていただいえいます。
親鸞の『正信偈』の中に、
「不断煩悩得涅槃」という言葉があります。
現代語訳をすると、「煩悩を断ずることなく、涅槃を得る」ということでしょう。
人間レベルでいうと、「煩悩の真っ只中を煩悩を課題として解決しながら生き続ける」という学びのスタイルだと考えます。
「だれもが、煩悩を生きながら涅槃を得る」は、凡夫道であり、誰もが学び続ける続ける道。
これこそが、本物の仏道だと里村師は教えたくださっています。
一方、「断煩悩得涅槃」は、「煩悩を断じて涅槃を得る」という在り方もあります。
こちらは、煩悩を断ずることができた人だけが、涅槃を得られることになり。エリートの仏道になるそうであります。
誰もが涅槃を得られる仏道。
煩悩を断ずる人がだけが得られる仏道。
大乗仏教の運動は、前者の誰もが救済される仏道だと考えます。