↑ 写真は、毎週通って声明学園・玄関の生花。
いつも、楽しませていただいています。(12月21日撮影)
里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No83をお届けします。
法然上人が翻身されたのは、善導大師の一文からでした。
「…順彼佛願故」とありました。
ここから愕然として、他力の仏道の歴史に招喚されます。
法然上人の回心は、仏道の歴史の本流への帰入だというのが、親鸞の読みです。
仏道といっても、仏道自体の歴史があるはずです。
人間が学んできた歴史ではありません。
仏道は飾り物でもなく、ましてや貴重品でもありません。
それは自らに人間を場として、仏道自体の歴史を練り上げて来ているのです。
この意味で歴史を担う学びというものは、
いわゆる人間が形付けた学問とは違います。
真如が展開して、人間を折り込みながら編み上げられる布のようなものです。
吉水の草庵に入って、親鸞は仏道自体の歴史を確認してゆきます。
はじめは綽空として、ついで善信として学び、やがて親鸞へと成長します。
法然上人を翻身させた仏道の歴史が、善導大師の勧信の一文でした。
それは正行を語るものでしたが、それは如来のレベルでの大行のことでした。
「正定の業」と言うことを、はるか7世紀に如来の仏道として物語るものでした。
法然と善導の時間差は、殆ど5世紀にもなんなんとしているというのにです。
如来の大行は、大きな射程距離で一切を包んで流れ続けています。
人間がその学問というベールで包んでも、大行は構わずに真実に流れ続けています。
直接に聞く耳が開けて、法然上人にその歴史が応答しました。
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