里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No97をお届けします。
無慚と無愧は、慚と愧に似ていても慚・愧を超えたものです。
無慚・無愧こそ、阿闍世の上に超発した菩提心です。
それはブッダ世尊に出遇うことによって、阿闍世の内面に溢れてきたものです。
「無根の信」と阿闍世は言います。
無慚・無愧は、世を超えて菩提を見出す心なのです。
それは慚愧という人の心を踏み砕いて、世間を超えているのです。
無慚・無愧こそが、如来の光をその身に承けたものです。
仏道は、半端な善心で生み出すことはできませんが…。
徹底した無慚・無愧は、自力に死んで仏道そのものに展開する機なのです。
「この人はすなわち諸仏大衆を荘厳すとす」と涅槃経は示しています。
このことを親鸞は、仏教全体を見据えて希有の一心と教えます。
それは本願の回向によって、万人に実現されると親鸞は示しました。
こういう所に、聖道・浄土を超えて真実の宗教が独立しているという意味があります。
浄土宗において、法然が本願念仏の大道の独立宣言をしました。
それをうけた親鸞は、全仏教を包むような真実の一道を語ったのでした。
《学習会のご案内》
◇カウンセリング研究会【くりのみ】 *タワーホール船堀
*道元とカウンセリングコース(毎月一回 最後の金曜日・夜)
*親鸞とカウンセリングコース(毎月一回 最後の土曜日・午前)
◇「歎異抄」うたと語り合い in 願海庵(毎週水曜日・夜)
*本郷三丁目「願海庵」
◇(願海庵)やさしい仏教塾(毎月一回 最初の金曜日・夕)
*本郷三丁目「願海庵」
具体的な日程はコチラから。
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http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~kurinomi/calendar/calendar.htm
《声明カウンセラー・釋真聴》は、
お仲間の皆さまとご一緒に、『教行信証』『歎異抄』『正法眼蔵』の音読&『親鸞和讃』をうたっています。
また、ご参加の皆さんによる井戸端(語り合い)を大事にしています。
ご同行の皆さんのご参加をお待ちしています。