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「おせっかい教育論」を読む

2012年02月29日 17時30分20秒 | 日乗

昨日のニュースで、東京大学教授の佐藤学さんを中心に、橋下徹大阪市長等が目指す教育基本条例案に反対する声明を発表しました。

10人の呼びかけ人には翻訳家の池田香代子さんや女優の竹下景子さん。
賛同者には、映画監督の山田洋二さんや、作家の高村薫さん等130名以上が名を連ねているそうです。

昨日から、橋下さんと市長選を争って敗れた、前市長の平松邦夫さんがパネルコーディネーターをつとめたパネルディスカッションをまとめた「おせっかい教育論」を読み終えたところです。

「おせっかい教育論」
著者 鷲田清一/釈 徹宗/内田 樹/平松邦夫
発行所 140B(イチヨンマルビー)
2010年10月10日 初版発行
2010年11月 3日 2刷発行

本書がどのような背景で成立したのか、橋下・平松両氏の教育論のことも、佐藤学さんの維新の会の教育基本条例案反対声明のことも関係なく、本書と出会いました。

実は、先日ある勉強会で、大谷大学のK先生から、前阪大総長の鷲田清一さんが昨年4月に大谷大学の教授になったことを聞きました。
以前から、鷲田さんの著作が好きなので、ただ新著を読んでみたくなり図書館に出かけた次第です。

面白いです。
お勧めします。

長いこと、私も、教育現場の一教師としてやってきました。
大阪の教育のことは知りません。
ただ、私の東京での経験からですが、
教育委員会というシステムにも疑問があります。
また、石原都政のもとで組合の組織率も下がり、トップダウン型の教育行政が確立してきましたが、かといって教育現場は良くなったとは感じていません。

本書のあとがきで、内田樹さんが言っているように、「教育の危機」を救うのは現場の教師以外にはないとの意見に私も同感です。

教育現場のことは、教育現場の者に取り組ませる。

政治家や、役人や、学者や、評論家や、マスコミ等々が大騒ぎしても何の役にも立ちません。

「教師に任せる」べきです。

ただ、残念なことに、教師も紐付きなんですねー
組合系の教師
出世志望系の教師
文科省のレールに乗っかって日々平凡な教師

いま必要なのは、「独りに立つ教師」とそのような教師のチームワークでしょう。

簡単に言いますと、
仏教に裏打ちされた教師が大事にされるといいですね。

但し、この場合の仏教は、ある特定の宗派や新仏教ではありません。

 

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