午前中は、【くりのみ会】教育とカウンセリングコースでした。
夜は、あるお寺の聞法会に出かけました。
ご住職お話がすんで、座談の席でのこと。
参加者のお一人の男性が、
「日本中がレベルが落ちています。以前はメイドインジャパンの電化製品は、確かな製品でした。でも、この頃は、価値が下落しています。
電化製品だけでなく、日本中が変ですね。でも、こういうことをいう私が、高齢になったのでしょうか!」
と、ご住職に話していました。
帰路、夕食を兼ねて自宅近くの居酒屋で一杯。
交番の前を通ると、若いお巡りさんが二人勤務。
一人は外に出て、警棒をぐるぐると回し、帽子はチョコンと頭に乗っけている感じ。
中の一人も、帽子をきちんと被っていませんでした。
お寺での男性の「日本中のレベルが落ちています」の言葉が残っていたせいか、二人の若い警察官の佇まいもだらしない頼りない感じでした。
私の先入観がいけなかったかな?
昨晩出先から帰って、TVで、アップル社のスティーブ・ジョブズ前最高経営責任者(CEO)のニュースを知った。
膵臓ガンだったようですね。56歳。
最先端の医療も受けられた思うのですが、56歳は若すぎます。
お悔やみを申し上げます。
私自身は、アップル社の製品を使うことなくずっとやってきました。
まあ、お名前位を知る程度の理解でした。
アップル愛好の皆さんは、落胆していることでしょうね。
そんな訳で、TVニュースで紹介された、05年スタンフォード大学の卒業式のスピーチを初めて知りました。
「17歳の時から33年間、毎朝鏡を見て自問自答している。『今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか』。そして、答えがノーであることが何日も続けば、何かを変えるべきなんだ」。強いメッセージを送った後に「ハングリーであれ、愚かであれ」と。
このスピーチは、高校の英語のテキストに使用されているとか。(確かめていません)
この文章を読んだとき、(ジョブズ氏 ずいぶん日本的だなー、仏教的な感性だナー)と思ったものでした。
で、「愚か」から、最澄の「愚の中の極愚」、親鸞の「凡愚」を連想したものでした。
今朝のニュースでは、ジョブズ氏は、若い頃、曹洞宗の坐禅をしていたことも知りました。
話は飛びます。
ニューヨークのウォール街周辺や全米各地で格差社会に抗議する大規模なデモが行われているそうです。
グローバル、市場原理・アメリカ中心のモノを中心とした資本主義の反省の時代がやってきているのでしょう。
日本の仏教(慈悲・智慧・平等)を、世界に発信することが大事ですね。
先ずは、その前に、昨日のブログで書いたように、
「日本人はなぜ日本から学ばないだろうか!」
日本人なら、まず、仏教を学びましょう!
JRだったか、地下鉄だった、よく利用する京成電鉄だかは忘れてしまいました。
ともかく、車中の広告。
ある私立大学の広告でした。
「日本人はなぜ日本から学ばないのだろうか!」
その通りですよね。
「日本から学ばない」事例は、いくつか思い当たりますが、ここでは飛ばします。
今日の読売新聞《編集手帳》はつぎのような記事でした。
「梅(ばい)花(か)力(りょく)」という言葉を用いたのは、曹洞宗の開祖・道元である。『正法眼蔵』に見える。風が吹く。雪が降る。季節がめぐる…。〈みな梅花力なり〉。すべては梅の花の功徳であると◆高邁(こうまい)な哲理には縁遠い凡愚の身ながら、高僧にならって「桜(おう)花(か)力(りょく)」という言葉を使ってみたいときもある。がんばっている桜を見ると、元気が出る――と、昨日の本紙朝刊(東京版)が開花の写真とともに、小学6年生の弾むような声を伝えていた◆岩手県宮古市の小学校で、津波につかったソメイヨシノが季節外れの花を咲かせたという◆専門家によれば、津波による塩害で身の弱った桜の木が子孫だけでも残そうと、時ならぬ花を咲かせたらしい。樹木は樹木で苦しい“災後”を闘っている◆桜の花びらには、改札のハサミを入れた切符のような切れ込みがある。杉山平一さんの詩『桜』より。〈みんなが心に握つてゐる桃色の三等切符を/神様はしづかにお切りになる/ごらん はらはらと花びらが散る〉。つらくとも健気(けなげ)に咲く花に、子供たちが「希望」という名の切符を心に持てたならば、それも桜花力の功徳だろう。
道元禅師の『正法眼蔵』の「梅花」の巻を参照したのでしょうね。
この頃思うことですが、TVも新聞も、何か「芯」のようなものを感じません。
日本から、日本の歴史から、先人から、学ぶのが少ないのでは?と感じています。
もっともっと、日本から学ぶ、日本の歴史から学ぶ、先人から学ぶ、こんな記事が多くなることを期待したいものです。
【くりのみ会】では、まだ、『正法眼蔵・梅華』を読んでいません。
近々、講師のtenjin先生にお願いしようと思います。
先程、9月30日(金)BS・NHKで放映された『永六輔 戦いの夏』を見ました。
ご覧になりましたか?
内容は、昨年、パーキンソン病と診断されてた永六輔の今年の夏の活動を追ったものです。
番組の中から拾った永六輔さんの俳句と言葉。
◆永さんの奥さん昌子さんは、先に安楽国に旅立たれました。永六輔さんの俳句。
看取られるはずを看取って寒椿
→『あの世の妻へのラブレター』永六輔 著 中公文庫 も出版されています。
◆7月27日に開催されたモンゴル国際マラソンに特別ゲストで参加された永さん。
モンゴルの草原で現地遊牧民の方と一緒にご自分のゲルで生活している旧友の日本人女性を訪問します。その時の、永さんのナレーション。
場合によっては家族を捨てているわけですよね。
家族を捨て、
故郷を捨て、
日本を捨て、
その勇気。
これは、死に臨む勇気と同じように思います。
先程、出先からの帰り、カーラジオ(ラジオ日本)で、岐阜高山市で撮影中の高倉健さんが駅までたけしさんを出迎えた話を紹介していました。
健さんは、来秋に公開される6年ぶりの主演映画「あなたへ」のロケを行っている由。
たけしさんは、「夜叉」以来26年ぶりの共演になるそうです。
高倉健さんも80歳になるそうです。
どのような映画が完成するか、楽しみです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111005-00000033-spnannex-ent
昨夜、新潟から上京の里村専精師の『大無量寿経』のお話を聞きに、新小岩・専福寺に出かけました。
お話の中に、
曽我量深師の、
「一人居て賑やか 大勢居て靜か」の言葉を教えていただきました。
そうそう、詩人の茨木のり子さんの詩には、次の作品があります。
一人は賑やか
一人でいるのは 賑やかだ
賑やかな賑やかな森だよ
夢がぱちぱち はぜてくる
よからぬ思いも 湧いてくる
エーデルワイスも 毒の茸も
一人でいるのは 賑やかだ
賑やかな賑やかな海だよ
水平線もかたむいて
荒れに荒れっちまう夜もある
なぎの日生まれる馬鹿貝もある
一人でいるのは賑やかだ
誓って負け惜しみなんかじゃない
一人でいるとき淋しいやつが
二人寄ったら なお淋しい
おおぜい寄ったなら
だ だ だ だ だっと 堕落だな
恋人よ
まだどこにいるのかもわからない 君
一人でいるとき 一番賑やかなヤツで
あってくれ