尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

「最後の授業」①

2011年03月22日 23時37分51秒 |  〃 (教育問題一般)
 本日、予告していた「最後の授業」を行いました。
 今日は帰りが遅かったので、明日以後、またきちんと報告したいと思います。

 来てくれた人、本当にありがとう
 多くの感想を読ませていただいて、なんて、なんて、素晴らしい宝物なんだろう、と感無量です。

 何人来てくれるかと思い、心配しながらでしたが、やって本当に良かった。

 素晴らしい生徒、卒業生に恵まれて、書くべき言葉がありません。

 そして、国が認めない僕の教員免許更新を、生徒たちが更新認定してくれました
 これこそ、正しい教員免許更新ではないですか!!

 ほんとに、ほんとに、ありがとう。

 今日、中国帰還者連絡会の話をしました。日本史教師として、戦争と平和の認識が重要だと思うからです。そして、中国のBC級戦犯処遇から学ぶことはいっぱいあると思います。

 それは、人は鬼にもなるが、また人間にも戻れる。人間は変われる
 しかし、それは過去の正しい認識の上にたってのことです。
 そして、正しい認識を共有することで、人は許しあえるのです
 そんなに現実は甘くないかもしれないけど、基本的にはそう信じています。

 最後に村上春樹「風の歌を聴け」の「37」節を朗読しました。

 ラジオ局に、寝たきりの少女から手紙が来るというところです。
 「どんな惨めなことからも、人は何かを学べるし、だからこそ少しづつでも生き続けることができるのだということです。」

 そして、ディスクジョッキーはリスナーに向かって叫びます。
 「僕は・君たち が・好きだ
 原作でも、ゴチックで大きな字で表記されています。

 中学不登校だったり、高校中退の生徒が多く通っている、今の勤務校です。
 本校生徒、卒業生に最後にささげる言葉として、選びました。
コメント (4)
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