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スプロケット周りからもオイルポンプ周りからもオイルが垂れてくるらしい・・・確認済み
まぁ、オイルシールを交換して、終わりにしようなんて軽く考えていたんだが、とんでもない伏兵が潜んでいた。
ドライブスプロケットを外してオイルシールを交換する。
チェンジシャフトやプッシュロッドのオイルシールも交換する。
ドライブチェーンを交換する。
なんて頭の中で組み立てていた作業手順を、ことごとくぢゃまする出来事が、次々に白日の元に・・・
クランクシールを交換しようと、ジェネレータ周りの取り外しを始めた。
まずは配線を外そうと端子台のボルトを緩めようとしたとき、端子台のベースが妙な動きをする?
あれ?
ベークライト製と思われる端子台ベースにクラックが入っている!
ちょうど緑線部分のボルトを緩めようとすると、スタッドボスも供回りしちゃう・・・
ここって、あまり力が加わる場所ではないんだが・・・
予備の部品なんかないので、注意して配線を外す。
仮に割れていても、左右でしっかり固定されていれば、大きな問題にはならないだろう。
コイルアッセンブリーを固定しているボルトも、かなり緩めるのにドキドキさせられた。
HS1やAS1のコイルアッセンブリーは、2本のボルトで固定されているんだけど、ここって緩めるのに苦労した記憶はない。
ところ、この子はとにかく緩まなかった。
中心のカムは微妙に錆びているけど、ここはしかたがないだろう。
アーマチュアは意外と綺麗だった。
んが!
なんとなくクランクケースの茶色いしみが気になるなぁ
オイルシールはしっかりしている感じだったけど、ケース側にオイルが付着していたので、交換する方向で取り外して・・・
えええ???
シールベアリングが使ってあるのか?
クランクベアリングにシールタイプを使っても大丈夫なんだろうか?
通常と言うか、純正指定はオープン対応なんだが・・・
ってことは、腰下のメンテナンス歴があるってことか?
確かにクランクケースの固定ボルトは、全て頭が変形している。
って言うか、腰下のメンテナンスをやるんだから、ボルトくらい新品を使えば良いのになぁ
って、ここから、怒涛のように色々と・・・
チェンジシャフトのオイルシール部分にワッシャーが入っていなかった。
確かにクランクケースカバーを取り付けてしまえば、ガタは気にならないと思うが、理由があって入っている部品を入れないのは問題だと思う。
右側クランクシールの交換やクラッチ周りの確認をしようと作業を進めると、クラッチボスを回すのにすごく抵抗を感じる。
とにかく、これほど抵抗があることはありえないと思うほど。
まさか、スラストベアリングのワッシャを間違えて組んだんだろうか?
ドキドキしながらクラッチハウジングを外すと・・・
特に組み間違えていることはなかった?
でも!
でも!
でも!
メインアクスルを手で回すことが困難くらい抵抗がある。
あれ?
スペーサーの奥にいるはずのワッシャが・・・メイヨ
えええ???
これだと緩くてガタガタになると思うんだけどなぁ
あれ?
あれ?
あれ?
ベアリングが出っ張ってる?
ここが出っ張ることってありえないと思うんだが・・・
しかも内輪が妙な形をしている?
あれ?
あれ?
あれ?
ベアリングのカバープレートが変形してるぞ!
確かに、このプレートってベアリングがケースと面一であることが前提だからなぁ
プレートは2本のボルトで固定されているんだけど、下側は緩めるのが怖いくらい固かった。
さてと
困ったなぁ
なんで、ベアリングが出っ張っているのか?
↑↑↑ 正常なベアリングの状態
クランクケースにベアリングを打ち込むとき、ドン突きまで打ち込めば面一になるはず。
もちろん規定のベアリングを使っている場合だけど、ベアリングの厚さなんてそんなに種類はないと思うけど。
仮に面一まで打ち込んだ状態で、左右のケースを合わせたとすると・・・
もしかしたら、外側に入れるべきワッシャを内側に入れちゃったんだろうか?
そう考えると、左右ケースを合わせていくと、ベアリングが押し出される気がするけど。
でもベアリングにも相当なストレスがかかっていると思う。
って言うより、このまま組み上げるわけにはいかないぞ!
少なくとも、各部分に相当負荷がかかっているはずだし、そのうちどこか粉砕しそうな気がする。
もちろん、何か原因なのかを突き止めないわけには行かないだろう。
どっちにしても、腰下を割らないと何もできない状態であることは確かだ。
いやぁ
まいったなぁ
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プラグケーブルとプラグキャップを発注した。
部品が届くまでオイルポンプのオイル漏れをなんとかしないと。
なんだか、オイルポンプだらけになってる・・・
まぁ、今に始まったことではないけどね!