断っておくが、オイルポンプが大好きというわけではない!
オイル漏れが大嫌いと言うこと!
HS1青2のオイルポンプのメンテナンスをやっていたんだけど、やはりオイルシールのリップ跡?が綺麗に残ってる。
新品部品が入手できるのが一番なんだけど、そう簡単には見つからない。
しかたがないので、毎度おなじみの手段で研磨する。
問題は、どこまで研磨して大丈夫かって言うこと。
オイルシールとの関係があるので、闇雲に削って痩せさせるわけにもいかないだろう。
つまり・・・傷の深さによっては、消せないことがあると言うことだね。
まぁ、ほとんどが消せないレベルの傷に見えてくる・・・
HS1青1のオイルポンプも、またまた分解してしまった・・・3回目だもんなぁ
こうなると、意地のはりあい?
今回は、シャフト内部の仕切り部分にオイルが滲んでいるように見えたので、念のために接着剤でシールしてみた。
もちろん! 追加で研磨もしたので、一晩置いてから組み上げて様子を見ることにした。
これはAS1黒のオイルポンプから摘出したシャフトなんだけど、帯状に見事なミルキーウェイが・・・
いや、かなりしっかりとした跡が残っている。
実は、この写真の時点で一度研磨してある。
つ・ま・り
普段どおりの研磨レベルでは、ここまでしか綺麗にならないほど程度が悪いと言うこと。
こうなったら!
思いっきりやってやる!
どうせ俺のだし・・・俺のか?
どうせ研磨するなら、技術屋っぽくデータを取ってみる。
この状態でオイルシールのリップが触れる部分の直径は、9.96mmだった。
本体側の内径は10mmなので、クリアランスは0.04mmと言うこと。
手持ちのシャフトを片っ端から測定したら、クリアランスは、0.025mm~0.035mmの間だった。
これからが大変で、旋盤にシャフトを固定して耐水ペーパーで研磨していく。
傷の状態を確認しては測定・・・再度研磨して傷の状態を・・・の繰り返し。
こんな感じまで綺麗にすることができた。
ルーペで見ると、なんとなく傷っぽく見えないこともない程度?
ここまで研磨すると直径は・・・9.95mmになった。
と言うことは、あんなに頑張っても0.01mmしか削ってないんだね・・・
しかもこの数値は直径なので、実質削ったのは0.005mmと言うことかぁ
この数値がピストンクリアランスだと、ボーリングが必要かもしれないけど、相手はオイルシールのリップだモンなぁ
傷があるよりずっと良さそうに感じる。
まずは、これで組んでみて様子を見ることにしよう。