9月は@WOWOWで2本。映画館で2本観ました。
予備知識もなく、原作も知らず(ポール・ギャリコ作だと
後から知りました)、軽い気持ちで観始めたのですが、
思いのほか良い映画でした。
舞台は1967年のイギリス。主人公は夫が戦地に行ったきり
消息不明の60歳ちょっと前の女性。家政婦として働いています。
仕事先の御屋敷でクリスチャン・ディオールの美しいドレスを
見たことで、所有欲がむくむくと‥。
なんとかお金を工面してパリに行ってはみたものの、オーダーで、
ドレスを作るしくみもわからず。労働者のストライキ中で
パリの街はごみだらけ。でも、持ち前の性格と、周りの助けで
なんとかドレス注文に成功。それでお話は終了、と思いきや、
そのあとの展開がとてもよかったです。
チラシの中で彼女が来ているグリーンのドレスは「最初の」
もの。それほど似合ってるとは思わないなーと思っていたら、
思わぬことから「次の」が手に入ることに!
めでたしめでたしでした。
ウェス・アンダーソン監督の映画!ということで、
家族三人で、映画館へ。
色のトーンが揃っていて、とても美しかったというのが
一番印象に残っています。
お話は、難しいのか難しくないのか、面白いのか
そうでもないのか、正直よくわからないかな(笑)。
ケイト・ブランシェット主演!ということで、
とても楽しみにして、一人で観に行きました。
(ラジオの映画紹介コーナーで知ったのでした)
5月に観た『ター』よりも、こちらの方が、アメリカでの
公開は先だったようです。オリジナルタイトルは
Where'd You Go, Bernadette
周りと上手くやって行かれず、家を突然飛び出して
行方不明になった、というよりも、仕事を辞めて、
シアトルへ来てからの20年間の自分を、自分で探していた
という意味がタイトルに込めれているのかなーと
思いました。
あなたはいったいどこへ行こうとしていたの? と。
コメディ映画のジャンルでも、ケイト・ブランシェットは
とても魅力的で、子供のために生きよう、子供の為なら
どんなことでも我慢する、という母のせつなさもとても
上手く演じていた。車の中で一緒に歌ったり、犬を助けたり、
苦手な旅行にもOKを出したり‥。
そんな母親の気持ちを娘も感じ取り、「ママが一番の親友」
と言い切るシーンでは不覚にも、泣きそうになり、
それ以上の誉め言葉って存在するかなーと思いました。
ハッピーエンドの、ケイトの映画、全然ありでした。
@WOWOW で放映があったのをテレビ録画で
観ました。(映画館で予告観たときに気になってたので)
「ある男」って、いったい誰?
原作は平野啓一郎氏の小説だそうですが、まったく知らず。
亡くなってから自分の夫の身元がまったくの別人のものだと
わかり、ミステリーを読み解くような気持ちで、追っていると
それを追っていた弁護士自身にも、自分はいったい誰なのだ?
という疑問が自分の中に芽生え始める‥とてもせつなくて、
とてもうまく出来ていて、出演者の方々の演技がとても素晴らしい
映画でした。
冒頭と、ラストに、出てくる絵画はルネ・マグリットの作品
「複製禁止」なんとも意味深。
細かいストーリー忘れたときの自分と、ネタばれOKの方には
こんな記事も
9月は、@川口リリア「リトグリコンサート」あり、
@大阪城ホール「ロックロックこんにちは」からの、
神戸旅行あり、で、とても楽しい思い出がたくさん♬
8月は映画館で1本、あとはWOWOWのテレビ録画と
オンデマンドで観ました。
ミッション:インポッシブル
デッドレコニング PART ONE
トム・クルーズが特に好きなわけではないのに、またまた
トムが主役の映画を観てきました。このシリーズがけっこう好きなので‥。
前作までがどんな感じだったかよく覚えてないのですが、
ずっとイーサンを支えてきてる「チーム」の存在がいいですよね。
そして副題 デッドレコニング
移動経路や距離などから位置を割り出すことで航行する“推測航法”という意味
だそうで、転じて、情報のない中で推測や結果を出すことを指す言葉でもあり
イーサンだけでななく、何人かの人物のメタファーにもなっているのだとか。
冒頭で最新テクノロジーの潜水艦とその中枢部を管理する場所が出てくる
のですが、そのカギが本当に文字通りの「鍵」だったことと、AIの暴走に
驚きつつも、結局は力づくでその「鍵」を奪い合う‥という、オーソドックスな
展開がおもしろかったです。カーチェイスあり、変装あり、ハラハラありで。
今回のPART ONEは、始まりに過ぎず、登場人物のお披露目的な役割だった
と思うので、「鍵」がすべてを明かしてくれるPART TWO を楽しみにしたいと
思います。
何年か前に原作を読んだのに、肝心のところが抜けて落ちていて。
なので、映画を観て、ああそうだったのかーと思いました。
本を読んだときに印象的というか、忘れられなかったのは、
主人公ココロが同級生からのいじめに合う場面。そんなつまらない
ことで、グループやクラスからはじき出され、居場所を失くして
しまうなんて!でした。
映画でもそのあたりのことも丁寧に描かれていましたね。
ラスト近くで、孤城の秘密が解き明かされるところでは、
何度か録画を止めて確認したり‥。時間は流れ、時代は移り変わっても
(いわゆる)いじめの連鎖は途切れることがないので、自己防衛策
として、自分の思っていることははっきりと自分で言う。
嫌なことは嫌だと言う。それが自分自身を保つ(もしかしたら)
唯一の方法なのかなと思いました。
ワンスアポンアタイム イン ハリウッド
レオ様はそうでもないけど、ブラピは大好きなので、劇場公開の時に
観たいなーと思っていて‥でもタランティーノ映画は、グロい(もしくは
えぐい)場面が多いかも?とも警戒(笑)していました。
この映画には元ネタというか、下敷きになっている事件があって、
それを踏まえた上で観るのと、ただ漠然と観ていくのでは違うという
ことに、1度観終えたあとに気が付き、1969年のシャロン・テートという
女優さんがカルト集団チャールズ・マッソンファミリーに殺害された
ログを読んでからもう一度観なおしました。
ふむふむ、なるほど~そういうことだったんだ、と非常に納得。
そして、そのシャロン・テートの隣の家に、レオ様演じるリック・ダルトン
という俳優が住んでいて、彼のスタントマンであり、親友でもあるクリフ
(ブラピが演じてる)が大いに絡んでくるというわけです。
全体からしてみれば、五分の一くらいのラストに面白さをすべて注ぎ込む
ために、他五分の四を、丁寧に作り込んでいたのだなーと思いました。
クリフの最後の言葉 I will try よかったな。
オリジナルタイトルは Misbehayior ( 直訳すると 非道徳な行為)
こちらは、「ミス・ワールド」の1970年ロンドン大会で
実際に起こった騒動を、キーラ・ナイトレイ主演で映画化した作品。
1970年代って私が小学生の頃ですが、テレビでミスユニバース
世界大会とか、その日本予選とかを観た記憶があり‥王冠乗せた
きれいな人に、子供心に憧れましたねえ。
女性解放運動とか、その活動をしている人とか、もちろん当時は
考えてみたこともなく、今回この映画を観て、そういう運動って
そんなに昔のことじゃないんだ、と軽く驚いた次第です。
国の代表として「ミス・ワールド」出場のためにロンドンまで
来た女性にも、もちろんそれぞれの背景があるわけで‥ミス・ワールド
反対派の女性たちと、出場側の女性たちの「視点」が交わるところと
実際にこの「騒動」に関わった人たちのその後の人生を、ラストで
紹介しているところにじんとくるものがありました。
オリジナルタイトルは、チラシの下に載ってる
MIlitary Wives
基地の中で共に暮らす軍人の妻たちが、夫が出征したあとに
秩序とメンタルを保つための活動の一環として結成した合唱団の話。
こちらも実話に基づいてます。
最初ばらばらだった気持ちと歌声が、最後みごとにまとまって
行くのはとてもよかったし、彼女たちが「練習」していた歌が
80年代のヒット曲で‥ああそういうことをうたっていたんだ!と
今更ながらに知ることができました(笑)。
8月は、とても久しぶりに電車で川越まで。
作家さん5人展のギャラリーでお買い物して、コエドビールブルワリーへ。
手前のが私ので確か「伽羅」という
名前が付いていたと思います。。美味しかったなー
「植物と歩く」@練馬区立美術館 からバスで荻窪へ出て、友人と
ハンバーガーショップで夕方ビール。
「らんまん」モデルの
牧野博士が実際に作った植物図鑑が観たくて行ったのですが、
他の絵画や彫刻も見ごたえありました。
「ピーター・シス展」@八王子夢美術館 から調布で夫と待ち合わせて
友だちの絵画展へ。そしてこの日はエビスビールのお店へ。
後半は@渋谷でSTOMP観ました。この日のために店長が製作した
Tシャツを、家族三人で着て行って。(でもビールは家に帰ってから)
娘との合同誕生日会では、今年もシャンパン飲んで‥
楽しい8月も終わっていきました。
7月は一度も映画館へ行かず‥『怪物』以来
観たい映画が見つからず‥@WOWOW で4本観ました。
原題: Trouble with the Curve(←映画観たあとだとすごく納得)
特別クリント・イーストウッドが好きなわけではないのに、
なんか気が付くと、おじーさんになってからの
彼主演、彼監督の映画をよく観ているように思えるのは
気のせいなのかー。それとも、老いてゆく、あるいは
老いてしまっても尚、何かにこだわる人生を見てみたいのかー。
メジャーリーグの伝説的なスカウトマンと、長年確執を重ねた
娘との関係修復が、そうだよね、こうなるよねと思う通りの
展開で、でもハッピーエンドだったのがよかったです。
覚書
2004 ミリオンダラー・ベイビー
2008 グラン・トリノ
2009 インビクタス(出演なし)
2012 人生の特等席
2016 ハドソン川の奇跡(出演なし)
2018 運び屋
2021 クライ・マッチョ
映画館で一度予告を観て‥西島さん出てるなら
ぜひ観たいなーと思ってて。
早々に@WOWOW で放映されたので、録画して観た
のですが‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
久しぶりに挫折、というか、もうここでやめてしまおうか
と(何度も)なりました。
やめずに全部観終えたのは、こんなセカイにほんとに
この方たちは、「グッバイ」が出来たのか!が知りたかったから。
どんどん人が殺されてしまう映画でも、『ブレット・トレイン』
のような軽快さがないせいか、グロく重く感じられてそれが
辛かったのだと思いました。
余談ですが、監督の大森立嗣さんと、悪に染まった刑事役の
大森南朋さんはご兄弟なんですって。知らなかったーー。
2021年に原作を読んでいたので、映画化されたと知って
映画館で観るつもりでしたが、短い期間で、気が付いたら
終わっていて‥でも早くも@wowow に登場。
夢中で読んで、湿地に住む人たちとか生き物に思いを馳せた
のに、肝心のチェイスの真相はなかなか思い出させず。
でも、映画を観ているうちに、(映画の)カイアへの
違和感が薄れると同時に、チェイスとのあれこれも、色々と
思い出すことができ、観終わったときに流れる
テイラー・スイフトの主題歌がとても染み入りました。
(原作と映画とでは、真相に迫る描き方と、テイトが最後に
辿り着く、カイアの秘密が少し違っていたけれど、映像的
にはその方がわかりやすかったかなと思いました)
オリジナルのタイトルは Where the Crawdads Sing
「鳴く」ではなくって「sing 歌う」なんですね‥。
ソングライターであり歌手である福山さんより、
俳優としての福山さんの方がいいなあと思うのですが、
今回気が付いたのは、ガリレオシリーズの湯川博士役の
福山さんが好きなのだということ。
警察が行き詰まってしまった事件解決の糸口を、えー
こんなところから?!という角度で見つけ出し、そして
するすると解き始める‥んん?何かに似ている?と
思ってたら、名探偵コナンくんと一緒ですよね。
そう、私はやはりああいう感じが好きなのだと再確認。
それと柴咲コウさんも好きなのです。
7月はずっと楽しみにしていた、マティス展@東京都美術館へ。
マティスの作品はどれも本当に好きなのですが、今回感銘を
受けたのは、初めて観た3章にある「背中Ⅰ‐Ⅳ」という彫刻作品。
20年という時間をかけて等身大の女性の背中が4点製作されて
いて‥それを観ていると、最後に切り紙作品に辿り着いたのが
なんとなくわかるような気がしました。
そして、近頃の展覧会は観終わった後にグッズを見るのも
楽しみの一つですが、マティス展のもかなり充実してました。
他にも、7月は、高校時代の友達に久しぶりに会ったり、
娘のピアノ発表会があったり、久しぶりに清澄白河や表参道へ
行ったりもして、なかなか充実してました。
最後の週には早起きして6日連続で、3つの瓶の梅を干しました。
6月は映画館に3回、ライヴにも2度行き、
楽しくて忙しいときを過ごしました。
♬ ♬ ♬
劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro
以前WOWOWで放送されたときに何度も観たし、
録画もしてあるのですが、やはり劇場で観るのは格別でした。
スピッツのコンサートツアーに合わせて、日本各地の
映画館で順次公開というしくみになっていて‥。
私と娘はTOHOシネマズ日本橋で、プレミアムシートを
わざわざ購入して臨みましたよ。
すぐそばで、自分のために演奏してくれているような
錯覚に陥るというレビュー通り、幸せな時間を過ごしました。
@MOVIX川口
この映画もスピッツが主題歌を担当しているので、公開を
待って娘と観てきました。
コミック原作とのことですが、まるで内容は知らず‥
でも、広瀬すずさん、きれいな大人の女性になったなー、を
堪能しました。劇中で使われている小物(服や部屋の中の
置物など)も好きな感じで‥そうだよね、細部を描き込むことは
大切だよね、と思いました。
ちょっと年の離れた主人公二人の、これから始まる恋の予感、
の裏側には両親のかつての不倫関係が大きく影を落としていて。
その「両親側」に(年齢的にね)、自分は居るんだな。
こんなふうに子どもに苦しみを背負わせてしまうことに
なるんだなー(くわばらくわばら)と思ってみたり。。
@ユナイテッドシネマ浦和
近くのMOVIXでは時間が合わなかったので、
久しぶりにひとりで浦和へ。
予告を観て気になっていたのと、坂本龍一氏による音楽を
映画館の広い空間で聴いておきたいと思ったので。
ひとつの事柄を別の視点から見ると、浮き上がってくる
ものがあると同時に沈んでしまうものもあって。
人は自分の見たいことしか見ないし、聞きたいことに
しか耳を傾けないから‥。思い込みの中で、気が付かない
ふりをして生きていきたくはないけど、そういうふうにしか
守れないものもあるのかも‥。
印象的な場面はいくつもあって。
なぜ家に帰るやいなやミナトが髪を切り始めたのかー。
ブタの脳ってそういう意味だったのかー。
なかでもトロンボーンとホルンを吹き合うシーンは
この映画のタイトルを象徴しているようで、とっても
よかった。。。
思春期入口に立っている少年のココロと体はあまりにも
デリケートで、映画の終りが近づくにつれ、どうか
死なないでとそればかりを祈ってました。
嵐のあとに、突然10年後の二人が現れて、仲の良いまま
大人になっていてくれたらなーと。
@WOWOW
地味に(私の中の)伊坂ブームは続いてて、
映画化作品があると、やはり観ておきたい気持ちになって。
原作は『フィッシュストーリー』という短編集の中の
「ポテチ」という中編小説。
同じ年、同じ日、同じ街(仙台)で生まれたプロ野球の
スター選手「尾崎」と、空き巣を生業とする凡人の「今村」
そして伊坂作品ではおなじみの、黒澤がここでも登場し、
いったいこの話はどこに向かっていくのだろう?
なぜポテチ?と思いながら、小説を読んでいたことを
思い出しながら映画を観ました。
伊坂作品の映画常連者の濱田岳さん。この作品での
「今村」役がいちばん私の中でしっくりきました。
木村文乃さん、石田えりさんもよかったな。
5月は映画館で2本、@WOWOWで5本 観ました。
2回目の名探偵コナン!
今回は妹と一緒に観に行きました。@MOVIXさいたま
ひとりで観たときは、最後のシーンにあっけにとられて
いるうちに♬美しい鰭のエンディングが始まってしまって‥
わぁと思っているうちに終わってしまったので、今回は
曲の始まるところからきちんと聴こうと思ってました。
初回と2回目の間に、いろんな布石とか、過去の因縁とかも
「学習」していたので、さらに楽しめました。
やっぱり「コナン」って面白い。
※映画のあと、けやき広場でビールを飲んで、
ビバラの野外ステージも楽しみました。
去年だったか一昨年だったか原作を読んで‥
でもその時は自分のとっての初めての伊坂作品だったので
とても戸惑い‥このたび@WOWOW にあったので観てみました。
アイネクライネナハトムジーク は
ドイツ語で「ひとつの、ちいさな、夜の音楽」という意味だ
そうで‥ナハトムジークは多くの場合親しい相手から贈られる
ものとありました。
それを知ってから物語を思い返すと、繰り返される
仙台駅前のデッキの場面の特別感が増す気がします。
久しぶりに夫と二人で日本橋まで観に行きました。
(電車に乗ってから眼鏡を忘れたことに気が付き、
川口駅まで戻り、母に頼んで持ってきてもらう、という
ハプニングを乗り越え、開始時間に間に合いました)
TAR というのは、ケイト・ブランシェット演じる
実在しない天才指揮者の名前。
土曜日朝のラジオの映画解説で「リディア・ターという人は
嫌な人だなこういう人嫌いだと思ったけど、ケイト・
ブランシェットの演技はものすごく、本当に素敵でした」を
聴いて、これはファンとしてぜひとも観なくては、と思いました。
頂点に居た彼女の周りから、少しづつぽろぽろと「何か」が
欠けていき、気が付いたら堕ちていた、という映画‥。
(前に彼女が演じた『ブルージャスミン』のジャスミン
を少し思い出しました。)
その原因は自分自身にあったと気づいたか気づいていないのか、
反省しているのかいないのかー。判別が私にはつきませんでしたが、
なにはともあれ、わたしには音楽があるの、という彼女の力強さは
魅力的に映りました。
※エンドロールが初めに流れるという趣向。バックの音楽が
効いてました。
去年劇場公開されたときになんとなく気になってたので、
@WOWOW を録画してテレビで観ました。
原作は2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの小説。
未読なので、こんなに苦しくやるせない話だと
知りませんでした。
更紗の少女時代を演じていた白鳥玉季ちゃんが、とても
透明でかわいらしくせつなかったし、大人になって
自分らしさを奥に隠した更紗を演じた広瀬すずさんは、
すずさん自身も大人になったんだなーと思って観てました。
大切な人が罪に問われるということがわかっていても、
どうしても自分からは口に出せない事実ってあるかな。
あるかな。やっぱりあるよね。。。
桃李さん演じるふみにも、どうしても言えないことが
あったので、互いを互いの「月」のように思え、許せたの
かなーと思いました。
『らんまん』を楽しみに観ているうちに、神木君が
出ているものを何か観たいような気になってきて‥(笑)。
作品閲覧期限切れで観られなくならないうちに、がんばって
2本続けて観てしまいました。
将棋は、将棋をテーマに扱った作品を読んだことがあるだけで
まるでルールがわからず‥この映画もマンガ原作ということ
しか知らなかったので、はじめの場面がお葬式であることに
面食らい、将棋を中心に毎日や、家族や、生活すべてがまわって
いる人たちが居ることに驚きました。
桐山くん(神木君)が住んでいるマンションと、川本家の
三姉妹が住んでいる下町が「赤い橋」で繋がっているところが
とてもいいなあと思いました。三姉妹は三人とも可愛かったな。
タイトルの3月のライオン
かっこいいと思って、調べてみたら、イギリスの諺。
3月はライオンのようにやってきて子羊のように去る
から来ているとのこと。
映画のタイトルには前編は「ライオンのようにくる」
の部分だけが英語で書かれ、後編には「~子羊のように
去る」まで加えられているらしい。主人公が自分の道を
平穏に進んでいかれそうな暗示(願い?)が感じられて
なかなかいいなあと思いました。
それにしても、将棋のセカイって!
名人になった藤井くんのニュースを思わず追って
しまいました。
勢いづいてもう1本、オンデマンドで観たフランス映画。
『最強のふたり』で話題になった俳優が主人公。
コメディという位置づけだが、決して笑えない
移民問題を扱ったものでした。相手役の女優さんは
ゲンズブールの娘さん。
タイトルのサンバは主人公の名前。ダンスがすごく得意
というわけではなく‥フランスで料理人として地道に
働いていたのに、ビザ更新で問題発生、施設送りから
最後には強制送還になる寸前で、偶然からの奇跡!の
ようなことが起こり、ラストはシェフとして働く姿で
終わります。。ハッピーエンドのようだけど、IDって
なんなんだろう?と気持ちはぐるぐるしたままでした。
もちろん、法律をはじめ、遵守しなければいけないこと
たくさんあって、それが大切だってわかるけど、その
紙1枚が、仕事や家や名前さえも奪ってしまうことも
あるわけで‥思えば思うほどぐるぐるします。。。
5月は、3回目のビバラも楽しんだし、高速バスに乗って
『舟越家の人々』@市原湖畔美術館にも行ったし。
数年ぶりに@けやき広場のビールまつりにも行きました。
5月17日発売のスピッツnewアルバム『ひみつスタジオ』!
スピッツまつりが私の中でずっと続いています(笑)。
4月はWOWOWで3本、映画館で1本観ました。
昨年の5月末から劇場公開だったので
1年待たずに@WOWOW で観られるのはだいぶ早いですねー。
とっても面白かったという人と、どこがおもしろいのか
わからないよーという人に二分されるのが、ハリウッドトツプ
スター主演映画の常なのかなーと思いますが。。
わたしは‥どちらかと言えば前者かな。
特にトム・クルーズのファンではないけど、彼が、自分のための
映画で、えーそんなことできるはずないよー!とか、そんな
都合よくそんなことが起こる??!!という映画を観るのは
けっこう好きなので(笑)。
アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校「トップガン」
シナリオにあったみたいな任務がセカイのどこかで、今も
行われているのでしょうね。。。それを思うとなんだか
凄いです。
一度予告を劇場で観てなんとなく
気になっていたら‥@WOWOW で放送があったので。
「マエストロ!」のさそうあきら氏による同名音楽マンガの実写映画化。
井之脇海と山崎育三郎が異母兄弟役で、他に松本穂香も出ています。
京都にある芸術大学が舞台になっていて、河原で奏でる音楽やその
景色がとても美しかったです。タイトルの「ミュジコフィリア」とは
「音楽に情熱を注ぐ者たち」を意味してるそう。
劇場公開は2018年4月末~もう5年も前
なのですねー。@WOWOW
ティモシー・シャラメの名前と評判をこの映画で知りましたが、
見逃していて‥その間に、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』とか
『フレンチディスパッチ』に出ているシャラメを先に観てしまったので
なんか、素直な気持ちで、瑞々しい彼の演技と美しさを楽しめなかった
ような気もしつつ。
舞台は1983年のイタリア郊外。原作の設定は1987年だが、「エイズ
以前」を描きたかったので、映画では83年にしたとのこと。
自身の過去の苦い思い出を息子に語り、その痛みも苦しみも
喜びと共にすべて受け入れて、決して忘れるなと語る父親の場面は
とてもよかったです。
美しい風景の合間に描かれる、ハエ 桃 鼻血 嘔吐等が、物語に
奥行を与えていたと思いました。
公開された週に、ひとりで
MOVIX川口 に観に行きました。
ここ数年は劇場版を欠かさず観ていて、昨年の予告で
今年のキーは哀ちゃんと黒の組織だと知っていたのですが‥
それに加え、主題歌をスピッツが担当するということで、
楽しみは100倍膨れ上がり(笑)、そして私の期待を軽く
越えたストーリーであり、主題歌でした。
(曲の方は映画公開週の月曜日から解禁になったので
夜中に目が覚めたときにひとり暗闇で聴いてみたのですが、
予告で聴いていたサビの部分からは想像できない始まり方で、
スピッツ恐るべし‥と思っていたのです)
前にもどこかで書いたかもしれませんが、コナンのアニメが
テレビで放送され始めたほぼ最初から、なんとなく観ていて。
(もともと探偵ものとか好きなんです)
ずっと好きなもののと、同じくずっとずっと大好きなスピッツ
のコラボが実現する日が来るなんて!とひとり感激し続けてます(笑)
4月は初めて「東京ガーデンシアター」で、ボブ・ディランの演奏を
聴きました。会場が大きかろうが、聴いてる人がどこの国の人たち
だろうが、俺らは俺らの演奏をただするだけ。と言われているような
コンサートでした。(まるでジャズのライブハウスのようなセットで)
ギターのかわりに、ずっとグランドピアノの前に居て、彼の周りを
かこんでいるギターやドラムやホーンに紛れることなく、終始ピアノと
歌声が響き渡っておりました。
3月はWOWOWで1本、映画館で1本 観ました。
2022年7月日本公開。。映画館で予告を観たときには
それほど観たいとは思わなかったのですが、某ロックバンドの
某ボーカリストが「よかった」と書いてたので、ならば
ぜひ観なくては‥と思いまして(笑)。
(ちょうどWOWOWでやってました)
「エルビスプレスリー」という名前もヒット曲ももちろん
耳にしたことはありますが、「ほんとう」はどんな人なのかを
思ってみたことはありませんでした。
興味深かったのは前半で描かれた青年期というか、ブラック
ミュージックがルーツにあったのだというところと、のちの
マネージャー(トム・ハンクス演じる)パーカー氏。
(彼の部屋が出てくる場面が好きでした)
ミュージシャンとかバンドとかに纏わる映画を観ると、
音楽性や才能を、いかに周りから(家族も含め)搾取されずに
進めるか、理解者に恵まれるか、がほんとうに大切なこと
で、なおかつ難しいことだとわかります。
公開をとても楽しみに待っていて‥久しぶりにIMAXシアター
で観ました。
ボウイを描いた映画は『スターダスト』2021年10月公開と、
『ジギー・スターダスト』2022年1月公開 がありましたが、
そのどちらとも、今回の『ムーンエイジ・デイドリーム』は
違っていて‥残された本人公認の映像と写真およびインタビュー
での構成で、ナレーションとか案内役みたいな人はどこにも
登場しません。ライヴだけを見せてくれるわけでも、半生を
語るわけでもなく、過去(今となってはすべて過去ですが)と
(生きていた時点での)今を、行きつ戻りつしながら
進んでいきます。
ボウイの話しの内容はとても哲学的で難しいけど、常に
変化を求め、自分自身に正直に向き合おうとしている
姿勢は伝わってくるし、何より、どこをとってもいつでも
カッコいいのです。(個人的には30代に入ったころ?
がいちばんでした、ドキドキ)
ロックミュージシャンというより、彼は「デヴィッド・ボウイ」
でした。それ以外の何ものでもなく。
3月は(私自身)三回目となる「ギタージャンボリー」
@両国国技館へ。
お客さんの声出し解禁とアルコールもOKになったのは
嬉しいことでしたが(出演者も声出しOKは喜んでいたし)、
もうこれはヤジのレベルなんじゃない?という酔っ払いも
見受けられ、がっかりさせられる場面もありました。
春分の日には、人生お初!のマッサージを、
「ほぐシトロン」で。そして国立散歩も。
観た映画の記録を月ごとに残しておこうと思ってから、
2月ははじめて、1本も映画を観なかった月でした。
WOWOWのオリジナルドラマ『HOTEL‐NEXT DOOR』を
観始めてしまって‥全部で6話あったので、それに
時間をとられてしまいました。
ディーン・フジオカ主演というのが魅力的で‥石ノ森章太郎氏の
漫画原作や、1990年~2002年にテレビドラマとして放映されて
いたそうなので、なんとなく懐かしさにかられたのかもしれません。
コンシェルジュ役の阿部純子さんが、なんかよい感じというか
昨年から気になってます。
(『サムライマラソン』『孤狼の血』『はい、泳げません』
にも出ていました)
今年最初の展覧会は@東京都美術館
「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展」
いつからかは思い出せませんが、シーレのことを、
たくさん自画像を残した夭折の天才、と認識していました。
華やかなクリムトの絵も好きですが、そのクリムトに
才能があり過ぎると言われたシーレ‥自分を描かずには
いられない「自分」を持て余していたのかなーと
思ったことも。。。
病気で没せず老いるまで絵を描き続けていたら、ピカソの
ようにその時々でいろんな作風やモチーフで、多くの
作品を残してくれたかもと思い、この絵の前に(あたりまえ
だけど)作者の彼も立って、この絵を描いてたんだなー
なんてちょっとしみじみしたりして。。。
美術館を出て駅へ向かおうとしたら、なにやら動物園の前に
人だかりがしていて‥皆が写真を撮っているので、よくわけも
わからないのに撮った写真(笑)。
後から調べてみたら、この日は返還されるパンダを
最後に見ることができる日だったのですねー。
そのパンダの名前もわからず、パンダファンの方、すみません。
今年も映画(やビデオ)の記録残していきたいと思います。
1月は映画館で観たのは『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』
だけで、後はすべてWOWOWでの視聴でした。
この映画でウィル・スミスは主演男優賞獲りましたよね、
たしか。。映画館で何度か予告も観てたので興味ありました。
〈驚きの実話〉って言ってるけど、ほんとなのかなーと。
結果、ほんとにこんな人って居るんだーと驚くことに(笑)。
(そして無精ひげがあまりにも似合うウィル・スミスも新鮮)
両親の期待に応えた娘たちもほんとに凄いし、
他の姉妹たちも心から二人を応援していて、その家族愛に
素直に打たれました。 どんな職業であっても、
どんな状態に居たとしても、自分自身に誇りを持って、
自分自身に誠実であることが最も大切なことだと
感じ入りました。
最初の『アバター』から何年くらい経ったのかな‥
と思い調べたら、2009年製作で(たぶん)2010年日本公開
と知り驚きました。
3D上映だったせいか、観終わったあとも、水のイメージが
頭と気持ちの中にいつまでも残っていて、漂っている
感じでした。
ストーリーは前作からの続きで、侵略者たちの「復讐」が
かなりしつこく、そこに部族愛、家族愛、兄弟間の確執、
戦闘場面なんかが絡んできて壮大で長いです。
次回作へと繋がる布石もちゃんと残されてました。
なんだかんだ言いながらきっと次作も観に行くと思います。
オリジナルタイトルは『My Salinger Year』
原作はジョアンナ・ラコフの自叙伝
「サリンジャーと過ごした日々」
作家志望のジョアンナは出版エージェントで働くことになり、
彼女に与えられた仕事はサリンジャー宛に届いたファンレター
を読んで、それに「適当な」返事を書くこと。
舞台は1995年のマンハッタン。厳しいボスを演じるのは
シガニー・ウィーバー。やり手エージェントと若いアシスタント
の図式に、ちょっと「プラダを着た悪魔」的な要素を感じなくも
なかったけれど、サリンジャー宛の手紙を真剣に書く人たちと
それに真摯に応えようとするジョアンナに好感が持てました。
(邦題に安易に?ニューヨークを付けるのはどうかなー)
以前にアレサ・フランクリンの生涯を映画化した
『リスペクト』を観ましたが、この『アメイジング・グレイス』は
1972年に録画・録音のために行われたコンサートの実写フィルム。
カリフォルニアのパブディスト教会にて。
当時まだ(?)フツーの若者だったミック・ジャガーと
チャーリー・ワッツが観に来ていて‥それに誰も騒いでいない
ところに驚きポイントあり。
そしてあらためてゴスペルの凄さを実感。
神とともに生きる喜びをあんなリズムとあんな声で歌われたら
そのカタルシスとあいまって、信仰がさらに深まるのだろう
なあと思いながら観てました。
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1月は【楽園】佐々木ひとみさん展示会@ヒナタノオト のあとに
6人体制になった『リトグリ」を観に、人見記念講堂へ。
いっきに11月までアップしたところで安堵してしまい
ましたが、あとひとがんばり(笑)。
サムライマラソン
@WOWOW
佐藤健が主演なのと、日本のマラソン発祥の史実を基にして、
というのが気になってました。
けれど、そうそうたる役者さんたちが揃っているわりには
正直ストーリーは首をかしげたくなる感じ。
主役の佐藤健演じる唐沢の置かれた状況には同情するものの、
全体的にはぐっとくる箇所は少なかったです。
あ、雪姫様役の小松奈々は新鮮だったなー。
サマー・オブ・ソウル
@WOWOW
たしか2021年に劇場公開で、その時は腰の手術の前だったので、
夫と娘が観に行き、私はひとりで留守番でした。
その後WOWOWでの録画を一度しくじり、やっとこの度観る
ことがかないました。
史実の確認あり、新たな発見あり。
1969年。
キング牧師亡き後の、ベトナム戦争禍、鬱屈した思いの吐け口と
しての音楽‥。
当時ステージの上に居たスターたちだけではなく、観客として
観に行っていた人たちにも、そのフィルムを観てもらって感想を
訊いている構成がとてもよかったです。
「もうひとつのウッドストック」っていう謳い文句では
説明しきれないとても深い感動がありました。
ニーナ・シモンという女性シンガーを知り、彼女の歌を聴きながら
学内での差別に耐えたという、のちにニューヨークタイムスの
記者となった黒人女性(彼女はその新聞で、初めて、ニガーを
ブラックと表記しそののちそれがスタンダードになった)を
知ったのでした。
50年間倉庫の中で眠っていたフィルムを発見して、映画に
してくれた方々に心からの感謝を。
ハナレイ・ベイ
@WOWOW
村上春樹の短編集『東京奇譚集』の中の「ハナレイ・ベイ」が
原作なので、公開当時もちょっと気になってましたが、わりと
すぐに終わってしまったような印象が残ってます。
ストーリーは原作に忠実で、それを生かしたうえでとても
上手く肉付けしていった感じがしました。観る前は、あの人が
あの役を‥?と思っていたけれど、観た後に原作を読み返して
みると、自分の中で思い描いていたよりも、役者さんの方が
イメージに合ってるなあとしばしば思ったのは、映画の?
映画化の?役者の?力なのかな。
ただサチが過去と現在を行ったり来たりする描き方は少々
わかりずらく、そこまで詳細に??という気はしましたが。
吉田羊は原作のサチよりも、好感が持てたし、村上虹郎くんは、
やっぱり存在感ありますねー。
物事を、出来事を、受け入れるのには、それなりの時間が
かかるし、でも受け入れなければ先に進むことはできないわけで、
その過程が、その人らしさというかその人自身の生き方なん
だなーと思いました。
ちょっと思い出しただけ
@WOWOW
昨年最後に観た映画。たしか昨年劇場公開されてました。
ジム・ジャームッシュの『ナイト・オン・ザ・プラネット』に
着想を得て、尾崎世界観が作った「ナイトオンザプラネット」
という曲が主題歌になっているとか。
コロナ禍前から、今の、同じ日にちにだけスポットを当ててるとか、
予備知識まったくなしで観始めたので、伊藤沙莉がタクシーの
運転手をしている設定に驚き、池松壮亮が役者を続けることが
できず照明さんをしている(設定に)ことに胸が痛くなり。
松井大吾監督は1985年生まれなので、だいぶ若いけど、その
彼が作り出した物語に、
何でもない、だけど 二度と戻れない愛おしい日々を、
“ちょっと思い出しただけ” なんて言葉に、
開け方を忘れたはずの箱の蓋が、ココロの中でかたかた鳴り出し
そうでした。でも私もだいぶ大人なので「ちょっと思い出し」
ては、また忘れてを繰り返し、その先に進んでいくのだと
いうことを知っています。
@立川プレイミュージアム『junaida展』
絵を観て、久しぶりに、どきどきしました。
1年ぶりの東京国際フォーラム 今回はホールAで、
上原ひろみWith 矢野顕子/ The Piano Quintet
2021年は矢野顕子さん単独を、数十年ぶりに観て聴いて感激し、
2022年は上原ひろみさんとの演奏を、聴くことができました。
二人のピアノを聴いているうちに、上原さんが強く激しく
叩いているのは鍵盤だけど、それを通して私のココロを
叩いてる?!と思えた瞬間があって。強張って固く
なっていたものが今叩き壊され、そこへ、アッコさんの
歌声と二人の演奏が沁み込んでいっているのだ素直に思え、
一年の締めくくりにとてもふさわしいコンサートでした。
二部の、The Piano Quintet(ヴァイオリンお二方とビオラと
チェロ)との演奏もすごーくよくって。
オーケストラで聴く、ちょっとおすましのヴァイオリンでは
なくって、『大草原の小さな家』でとうさんが弾き、それに
合わせて周りの皆が踊りだす、みたいな楽しさにあふれ、
ジャズの自由さ、素晴らしさを実感しました。
11月は「スパイダーマン祭り」でした。
私のなかで「スパイダーマン」といえば、トビー・マグワイヤ
主演のもの。元々、トビー・マグワイヤが好きなのです。
彼が主役の2002年~2007年の「スパイダーマン3」まで観て、
その後の「アメイジング・スパイダーマン」や、マーベルに移って
からのシリーズにはあまり関心はありませんでした。
それなのに、今回なぜに??
たぶん、WOWOW で最新作が観られることを知り、せっかく
観るのなら、シリーズの始めから!と思ったのです。
スパイダーマン ホームカミング
@WOWOW
そんな感じで観始めましたので、「マーベルの中」の
スパイダーマンという設定や、トム・ホランド演じる明るい
キャラのピーターや、かなり若くなったメイ叔母さんに
違和感を感じましたが、でも、まあ観ているうちに慣れてきて、
これはこれでなかなか面白かったです。
スパーダーマン ファー・フロム・ホーム
@WOWOW
もちろん、続きがあれば続きを観ます(笑)。
ここへきて、ピーターの永遠のあこがれの「MJ」が
浮上してきます。(ホームカミングの時は別に好きな子が
居たのです。)
親友の存在が大きいところが、前シリーズは違うところで
しょうか。バタバタしていてかなり壮大なストーリー。
スパーダーマン ノー・ウェイ・ホーム
@WOWOW
マーベルコミックスの映画を全然観ていないので、
それとリンクしている箇所は推測するのみ。
わぁカンパーバッチも出ている! わぁこんな世界に繋がってる!
といちいち驚いていられない速さでどんどんストーリーは
進んでいき、なんとそれなりの年になってるトビー版のピーターと
アメイジングのピーターも登場し、とても豪華に戦います。
でも、ノー・ウェイ・ホームのタイトルが暗示する通りの結末が
待っていて、胸がすこし痛みました。でも、スパイダーマンは
必要とされている人の元へ今日も飛んでいくのです。
すずめの戸締まり
@MOVIX川口
公開後わりとすぐに、娘と妹と三人で出かけました。
新海作品、前作、前々作も劇場で観ましたが、今回のが
いちばん好きかも。
震災のセカイを、若い人の視点から描くって、とても
勇気あることだと思いました。でも、震災の記憶すらない
若い人(子供とか)に果たしてメッセージは伝わるのか?と思った
けれど、いつの日か、あれはもしかしてあの映画のこと‥?って
わかる程度でよいのだと思いなおし、面白い箇所もたくさんあった
ので、それをその年代なりに味わって‥それがエンターテイメント
の映画の在り方でとても正しい伝え方のように思えました。
敬意を払いながら、神妙な気持ちで、そして気が付けば、私は
主人公すずめの叔母や母目線で、彼女のしあわせを祈っていました。
護られなかった者たちへ
@WOWOW
2021年の映画。主演が佐藤健だったため‥。
と、いう不純な動機で観るには、なかなか重く深い内容でした。
こちらも震災がすべての出来事にキーになっています。
よい人とわるい人。どこで切るか、どこから見るかによって
変わってきますよね。ずっと前に観た『悪人』をちょっと
思い出しました。
それにしても、清原果耶ちゃん。熱演でした。
そして、偶然にも、『すずめの戸締り』で、フツーの朝の、
でもその日は震災当日の朝で‥その「いってきます」
「いってらっしゃい」が、ふわふわと漂い続けていたのを、
この映画の結末で「おかえりなさい」と回収されたのでした。
(私ひとりだけの不思議。)
11月は、スピッツのファンクラブライブでみなとみらいへ。
2CELLOS のラストライヴを観るために久しぶりに
武道館へも。
ピカソとその時代展@国立西洋美術館
そして「クリスマスに工芸を灯して」@自由学園明日館講堂
この日さらに恵比寿ガーデンプレイスまで足を延ばし、
新生リトグリのフリーライブにも行きました。
10月は、映画館へは一度も行かず。4本全て@WOWOW
でした。
ゴヤの名画と優しい泥棒
2022年2月劇場公開。一度くらい予告を観たことがある
ような、ないような。。
ジャンル的には「コメディ」ですが、1961年に本当に起こった、
名画盗難事件の知られざる真相を描いたドラマで、孫にあたる
人物が映画プロデューサーに持ち込んだのだとか。
ゴヤの有名な「ウエリントン公爵」の絵を、イギリスが
買い戻したことを知った主人公(=泥棒)が、そんなお金が
あるのなら、公共放送を無料にするべきだと思い企て、盗んだ
絵画の身代金で、貧しい人の受信料の肩代わりをすることを
申し出る。オリジナルタイトルは「THE DUKE」つまり「公爵」。
と言うのもとても気が利いているし、家族のドラマがもう一つ
大き事件の中に隠れていてそれが解決したことに安堵しました。
なんかイギリスの底力?みたいなものを見たような気がしました。
孤狼の血
柚木裕子さんの本を何冊か会社の同僚から勧められ、
それが映画化されていたことを後から知ったので、
機会があったら観たいと思っていた映画でした。
なんといっても、松坂桃李さん出ているし(笑)。
映画版のシナリオ、かなりすごいなあと思いました。
豚小屋の件など、誰が思い付いたのかな。
数年後を描いた、続編があり、小説の方は読んだけど、
いくら桃李さんが主役でも、映画はもういいかなと
思い、観ませんでした。
クライ・マッチョ
クリント・イーストウッド 健在というか、見参!というか。。
なかなか国境まで辿り着くことができず、メキシコの村を
周っているうちに、彼らを援助してくれる家族が現れる
シーンが良かったです。孤独で訳ありな老年男性の代表
のような主人公にもハッピーエンディングが待っているん
ですよ。
タイピスト
劇場公開は2013年だったらしいですが、全く知らない映画
でした。なんとなく可愛くて、なんとなく面白そうなので
観てみようかなーと。。
舞台は1950年代のフランスのとある田舎町。
当時の憧れの職業である「秘書」になるためには、まず
タイプライターの速さが必須と奮闘し、やがて頂点へと
辿り着く女の子の話です。
衣装や小物がとても可愛く、とてもおしゃれ。
そして登場するタイプライターは全て当時のものを
探し出し、再塗装したのだとか。
タイプライターを売るために、そんな世界大会まで
あったんですね、びっくり。
10月は、@阿佐ヶ谷「リアルシトロン」
@六本木EXシアター「ズーカラデル ライヴ」
@ニッケコルトンプラザ「工房からの風」に出かけました。
新しい年が始まってしまいましたが、昨年観た映画とビデオの
話、まだまだ続きます。
ブレッド・トレイン
@MOVIX川口
2022年は、私にとって「伊坂幸太郎・元年」でした。
会社の同僚に勧められ、なんとなく手にしたのが
『アイネクライネナハトムジーク』
今思えば、だいぶ「真ん中」から入ってしまったなー
ですが、その時は何も知らなかったので、ただただ
へえーと思いながら読み、その時くらいに、映画化
される本があり、それが自分が一番好きな作品だと
同僚から聞かされたのが『マリアー・ビートル』。
では、映画を見る前に読んでおこうと思い、その後
映画が始まるのをとても楽しみに待っていました。
結論から言うと、原作とても面白く、その時の自分の
イメージよりだいぶカッコ良くなった主人公ですが、
映画は映画でとても面白かったです。
設定が、外国人になってるところが(ハリウッド映画
ですものね)一番のポイントだったと思います。
みかんとレモンの、多様性ゆえの広がりがとても
よかったし、むしろそこは原作を越えた?とも思いました。
仙台へ向かっている東北新幹線と、京都へ向かっている
ブレッド・トレイン(近未来的新幹線)。
言葉通りの違いを楽しみました。
だいぶ前に近所の読書友から借りた本が映画化されたので
妹と観てきました。
主役の二人のどちらも「あまり好きじゃないんだ」という
妹。原作も読んでないと言うし。。。はい、
主題歌をうたってるback naumber のファンなんです。
内容的には、最後まで決して諦めない竹内涼真の「あきら」
にやはり共感を覚えますが、横浜流星の「アキラ」も
腹黒い叔父さんを二人も抱えて気の毒でした。
グラスホッパー
@レンタルDVD
『マリア・ビートル』は三部作の真ん中に当たると知り、
そちらを読む前に『グラスホッパー』を読み、そして映画化
されていたこともわかり、図書館で借りました。
原作は主人公「鈴木」の境遇に、重くのしかかるものがあったけど、
映画の方は、主人公「鈴木」の印象よりも、「押し屋」「蝉」
「鯨」と呼ばれる殺し屋たちの方がうまく描けていた気がします。
時折、画面いっぱいに写る「グラスホッパー」の姿、あれは
あんなに何度も必要だったのかな。
パリの調香師
@WOWOW
2021年公開の、新しいフランス映画だったので、
観てみようかなーと。。。
かつての天才調香師の女性と離婚調停中の運転手の男性。
ちょうどよく助け合い、ちょうどよいハッピーエンディング
をむかえる、休日に一人でタブレットで観るちょうどよい
映画でした。
9月はお彼岸の連休に、久しぶりに関西方面へ
出かけました。
初めての「ロックロックこんにちは」
その翌日に、通天閣へ上り、近鉄難波から、近鉄四日市へ。
とても濃くて、充実した2泊三日を過ごすことができました。
今となっては今年の夏がどのくらい暑かったのか!
思い出すのも難しいですが‥7月の反動で(?)8月は
何本も映画観ましたねー。
そして、バトンは渡された
@WOWOW
映画館で何回か予告を観たので、本は読んでみたいなあと
なんとなく思ってました。映画の方は‥実はわたし
田中圭さんがちょっと苦手なんで。。。。
あらすじも何も知らない状態で観ましたが、ああ「バトン」
とはそういうことだったのかーと思い、母と娘が出てくる話は
それだけで、ちょっと涙腺を刺激しますね。
(思ってたよりもずっと、田中圭さん、いい役でした)
ハチミツとクローバー
@WOWOW
スピッツの『魔法のコトバ』はこの映画のための書下ろしだと
知って以来、いつか観てみたいと思ってました。
コミックも未読で、TVアニメも観ていないのでわかりませんが、
そっちの方が「ハチクロ」の世界観を余すことなく表している
のかな。だいぶ若い蒼井優さんと伊勢谷さんが新鮮でした。
魔法のコトバ♪の印象はあんまり残ってないですねー。
スーパーノヴァ
@WOWOW
予備知識ゼロで、タイトルだけで観てみた映画。
(スピッツの歌に同じタイトルものがあるんです)
コリン・ファース? この人そうだよね??
と、始まってから自問自答してました。
ふたりはゲイのカップルだけど、そうじゃなかったとしても
同じ状況に直面したら迷いに迷いますよね。
自分らしく死にたい(生き抜きたい)気持ちと、パートナーや
家族のために、彼らの望むような形で最期を迎えるか‥。
ジュラシック・ワールド 新たなる支配者
@MOVIX 川口
1992年に『ジュラシックパーク』を観たことを懐かしく思い出して、
夫とふたりで観に行きました。最初の主人公だったサム・ニールとか、
科学者の役の人とか、ああ出てたねこの人、がたくさん居て
なんだか楽しかったです。一番悪い人が終盤やられてしまうのも
最初の時と同じ恐竜で、同じような殺され方でした。
空飛ぶタイヤ
原作もテレビドラマも観てなかったので、録画して
観てみました。
登場人物が多いことや、いい人とそうでない人が
はっきりしているところは他の池井戸作品と同じだなと
思いましたが、中小企業の社長が頑張る、みたいなのと
大企業の中でも、人しての自分自身を保つみたいな人が
居るのは好きですねーやはり(笑)。面白かったです。
この他に、画像がないのですが、@WOWOW のオリジナル
ドラマで「人質の朗読会」を観ました。小川洋子さんの原作も
よかったという記憶だけ残ってて、ストーリーが思い出せなく
なっていたので、ドラマで観ることができてとてもよかったのです。
8月は蘇我開催の「ロッキンオン」に娘と二人で行く予定でしたが、
体調不良のため、見送りに‥。
でも、夏休みには昨年見そびれてしまった「安西水丸展」を
佐倉市立美術館で観ることができました。
7月は一度も映画館に行かず、観た映画も1本だけでした。
イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密
@WOWOW
ベネディクト・カンバーバッチが主演だったので、
(シャーロックのファンなのです)観てみたのですが、
史実に基づいた話で、思っていた以上に面白く、深い内容でした。
彼を支える女性ジョン・クラーク役のキーラ・ナイトレイも
とてもよかった。
第2次世界大戦中のドイツの暗号機「エニグマ」解読に挑む
イギリスの精鋭たちの話であると同時に、その秘密作戦の中心を
担った数学者アラン・チューリングの人生を描いた物語。
チューリング博士が作ろうとしているマシンは、もしかして
今わたしがたちが使っているPC??なのでは???と
思いながら観ていたら、まさに、その通りだと後からわかりました。
7月は、配信で『村上JAM山下洋輔再乱入』を観ました。
村上RADIO企画で、そのあとラジオでの放送もありました。
そして、幕張でのリトグリのライブへ。
このツアーの初日を八王子で観て、その時は今は三人だけど、
二人がかえってくるまで頑張ります、というスタンスだったのに、
ツアー最終日の幕張では、お休み中の二人がリトグリを卒業していく
ということが発表された後で‥残った三人が痛々しかったです。
(でもその後無事オーディションで新たな三人の新メンバーが
決まったので何よりです)