1月は、初めての、渋谷ユーロスペースで
【キノ・ライカ 小さな町の映画館】を
3日に観てきました。
フィンランドの映画監督アキ・カウリスマキが
鉄鋼の町カルッキラに、仲間たちと映画館を作るまでを
描いたドキュメンタリー映画。
その映画館の名前が「キノ・ライカ」なんです。
ユーロスペースのロビーにはこんなコーナーも
設けてあって。。。
一瞬本当のキノ・ライカに来たみたい!な
気持ちになりました。
あとの2本は、WOWOWのオンデマンドで。 オリジナルタイトルは
【MAYBE I DO】
土曜日の夕方に観るのにはちょうどよい感じ
(長さと内容)のコメディ映画でした。
リチャードギアとダイアンキートンが夫婦役で、
娘の彼氏の親に会ったら、それぞれの知り合いと
いうか浮気相手だった、なんて、コメディ以外
ありえない設定ですよね。
しかも、娘は妙に結婚したがっているのに、
彼氏は妙に怖気づいていて(笑)。
親夫婦は60歳くらいの設定なので、これからの
ことや今までのことを思って、ためいき、みたいな
気持ちはもちろんわかりますが‥あったかもしれない
パラレルワールドは、時折夢想するくらいで
ちょうどよいのかもしれないよ、と思ったのでした。 【関心領域】
The Zone of Interest
去年ラジオの映画紹介のコーナーで内容を
聴いた時から、すごい映画を作ったもんだと
思っていて‥私は観るのか、観ないのかを、
ずっと考えていた。(で、結局はオンデマンドで
観たわけです)
アウシュビッツの隣地に建っているナチス将校の
家と(プールや温室まである)、そこで暮らす家族の
日常。映像は美しく、聴こえてくる音はとても不穏。
でもそこで暮らしている人たちにとってはそれが
「日常」なので‥夫が持ち帰る服を皆で分け、
コートのポケットに口紅があるのを見つければ、
躊躇わず塗ってみる‥。仲良くしていた(ユダヤ人の)
家族が連れ去られた話を、フツーにして、その家の
カーテンが欲しかったのに、ほかの人が持って
行ってしまったと残念がる‥。
人間はいろんなもの‥生まれてきた場所や時代‥
に容易く飲み込まれてしまうものなのだと、ぼんやり思う。