先月、日本民藝館で、柚木さんの本を買った後で、
他の本も見てみたいと思い検索したところ、この本が見つかりました。
図書館で予約、予約♪ と思ったら、なんと地元川口市の図書館には
1冊もなく、近隣の図書館からの「お取り寄せ」となってしまい、
待つことおよそ1ヵ月。
(すごく厚くて持って帰れなかったどうしよう、なんて心配はいらなかった
フツーの本でした。川口市にもぜひ備えて欲しいなあと思います。)
2014年10月刊行とのことで、2013年の世田美術館で展示した作品が
「最新作」といった感じで載っています。
WORKSやSTUDIOとともに、この本ではCOLLECTIONと題して、
柚木さんご自身が集めたものが、アトリエや家の様々な場所に飾ってある
のですが、それらがとても見応えがあり、とても楽しいのです。
たとえば、お菓子についていたリボン(リボンも袋も箱もきれいなものは
捨てられないとのこと)
たとえば、海外の蚤の市で買った車のおもちゃ(うちの店長が絶対に欲しがる)
たとえば、紙製品(封筒やノートなど)、タイル、粘土の人形、陶器、お面‥。
そして、柚木さんはこう言います。
「箱にしまうとわざわざ見なくなる。だからこうやって全部並べる。
毎日顔を合わせるでしょ、そうすると元気が出るんだ」
「すべては直感だよ。ものにも波長があるからね。自分と合うもの、
合わないものがある。好きなものに理屈はいらないよ」
ふむふむ。なるほど~そうですね。
コレクションの写真には、どれも含蓄のある柚木語録が添えられて
いるのですが、一番こころに刻みたいと思ったのはこの言葉です。
「ものを選ぶということは、自分に自信を持つことなんだ」
わたしが大切にしているものは何だろう。
わたしが慈しんでいるものは何だろう、好きなものは何だろう。
本にしても、服にしても、装身具にしても、音楽にしても、そこには
自分自身が映っているということですよね。
理詰めではなく、しなやかな直感を信じて選んだものに囲まれて
気持ちよく過ごしていかれるよう、ブログ開設記念日の今日、このログを
記します。