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もうひとつの江戸絵画 大津絵@東京ステーションギャラリー

2020-11-07 18:06:28 | 好きなもの・美術館や展覧会

店長が「すごく観たい」と言ったので、11月3日の祭日に
またまた家族で出かけました。

もうひとつの江戸絵画 大津絵

これは展示会場を出たすぐのところに貼ってあったのですが、
これだけ貼られていると欲しい、欲しい感がさらに強まりますよね(笑)


大津絵とは、江戸時代初期より、東海道の宿場大津周辺で量産された絵で、
おおまかな輪郭などは版画で刷って、そこに筆で彩色したり、書き足したり
したようです。(文字が添えられているものもあります)
わかりやすく面白みのある絵柄が特徴で、手軽な「おみやげ」として、
全国に広まったそうですが、安価で実用的(家の壁に貼ったり‥)で
あったため、逆に残っているものがすくなかったとのこと。

それが近代になって文人画家の富岡鉄斎、洋画家の浅井忠、民藝運動の
柳宗悦など、審美眼の持主たちが、おもに古い大津絵の価値を認め、
収集し始めたので、「欲しい、欲しい」となっていったわけです。

絵柄は数十種類と決まっていて、たとえば「傘さす女」「藤娘」
「鬼の行水」「猫と鼠」「瓢箪鯰」「提灯釣鐘」などなど。
おんなじ絵が、何度もなんども現れ、これはさっきのより上手い、とか、
これはかなり手を抜いている笑とか、そんな比べ方ができるのも
面白かったです。


興味深かったのは、絵が何人かの手を経たのち、現在日本民藝館所蔵と
なっているものの表装が、他美術館所蔵のものよりステキだったこと。
全部ではなかったかも、ですが、民藝館にあるものは、掛け軸の絵の
下の部分に織物が使われていて、それが絵ととても合っている柄だったり
するのです。(他所蔵のものでも布地のものもありました)



お土産として買って帰るなら、どれを選ぶ?と家族に訊いてみたところ
娘は「藤娘」とか「傘さす女」とか、女の人が描かれているのがいいと言い、



夫は、「キツネが馬に乗ってるやつ」。


私は、「塔」か「相撲」‥「瓢箪から駒」もよかったです。
 



写真撮るために(帰ってきてはじめて)図録開いてみましたが、改めて見ると、
なかなかいいですねー。一つくらい私も欲しくなりました笑。


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