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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

ダチョウのくびはなぜながい? はいしゃさんどきっ わにさんどきっ

2024-06-14 16:46:13 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

1冊目は、今年初めて「届ける絵本」ラインナップに
入ったこちらの本。



ずっーと ずっーと むかし、
まだ そらと じめんが うえと したに
わかれたばかりの ころ、
ダチョウは、みじかい
くびを していました。


こんな書き出しで始まるお話‥。
うさぎの耳がなぜ長くなったのかーといお話に
比べると、ダチョウの首の方は、だいぶ
私たちの生活から「遠いところ」にあり、
タイトルを見たとき、正直 意外な気持ちに
なりましたが、アフリカのむかしばなし なので、
アフリカではダチョウは、私が思うよりももっと
ずっと身近な動物なのだろうなあと想像してました。

そして、絵本カバー見返しのところに載っていた
訳者である松岡享子さんによると‥

文章を書いたヴァーナ・アーダマさんは、ゴートさんと
いう方からこのお話を聞き、そのゴートさんはケニアを
旅行中、カンバ人の男の人からこの話を聞いたそうで。
カンバの人たちによれば「ケニア」という言葉は
「ダチョウのいるところ」という意味なんだそうです。

ダチョウの他にも、クーズーという長い角を持った
動物や、ウミワシ、サイチョウなど、アフリカに思いを
馳せる動物もたくさん出てきます。

さて、肝心のお話は、歯が痛くて困ったワニが、その
虫歯をどうにかしてくれと、次々に川辺に居る動物に
頼むのですが、ウミワシの忠告もあり、皆逃げていきます。

いったんは、関わり合いになるとろくなことがないと
思ったダチョウも飛びのくのですが、ワニがかわいそうに
なり、ウミワシの忠告も聞かず、ワニの口の中に頭を
つっこんで痛んでいる歯を探してあげます。

そのときですー

ワニは とつぜん、けさは まだ あだごはんを
たべていなかったことを おもいだしました。
そこで ガブッ!と、あごを とじ、ダチョウの 
あたまを くわえました。


空腹に耐えきれなかったのでしょうね、ワニ(笑)。



教室の4年生は、ウミワシの繰り返し同じ言葉で
忠告する箇所で笑い、ワニがついにガブッとしてしまう
ところで驚きの声をあげていました。
(あんなに驚いてくれると読みがいもありますねー)




2冊目も、私は初めて教室で読みました。


またまたわにの登場です。

読む前に「歯医者さんに行くときにドキドキする?」と
4年生に訊いてみましたが、するーという声は聞こえません
でした。(歯医者さんに緊張するのは、わたしだけ?)



ゆっくり あそんでいたいけど
いかなくちゃ いけないね

と、歯医者さんへ向かう わに

ゆっくり あそんでいたいけど
いかなくちゃ いけないね

と、趣味の時間(?)を切り上げて、診察室へ向かう
歯医者さん。

そう、同じ言葉が両者のあいだから、同じタイミングで
発せられ‥治療の痛みで いたい! と思わず
口を閉じてしまう わに と、腕をそのわに噛まれて 
思わず いたい!と言う歯医者さん‥のように
絵を見ながら 両者の「違い」を楽しむ絵本です。

4年生6クラスの、各教室での反応は様々で‥この絵本の
面白さがうまく伝わったクラスと、絵の楽しさに喜ぶ
ものの、真意はわからなかったのではーというクラスが
あり、読み聞かせ後の、図書室でしばし仲間と感想を
伝え合いました。



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