今日は、息子の三者懇談。帰りに見上げると、凄いうろこ雲。
台風が近づいています。
「質」ってなんだろう?
実際うまい人の音は、吹き始めの一音だけでも違うことがわかります。
陶器で言ったら、滑らかな肌合い。
手が掛かっていて、繊細、きめが細かい。
しかし、絵画で見たら、手が掛かって細かいのが必ずしも、いいものだとも限りません。
ここっていうところの、線や、筆の流れ、勢い。
大胆な一筆。
完璧なコントロールがありながら、生き生きとしていること。
それならば、健康で頑健な心身を持つものだけが、到達可能な領域か?と言うと、そうとも限りません。
暗い影、病、苦しみを知らない芸術など、誰が惹かれるでしょう?
赤ちゃんでさえ、泣きながら生まれてくるのに、世界中に涙を知らない人などいません。
天才モーツアルトや、ショパンも、イチローも苦しみを抱え、不完全な身体を抱えながら、なお、求め続けたのではないでしょうか?
それならば、私は、不完全な身体、動きの悪い横隔膜、バタバタ動く指。
不恰好な、ありのままの現実の自分を受け止め、愛する(知る)ことから初めればいいのではないかしら?