音楽の喜び フルートとともに

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ハバネラ

2010-10-05 20:11:58 | 名曲

ムクゲの八重咲き。玉(ぎょく)とよばれるそうです。自宅から徒歩圏で咲いているのはここだけ。初めて見ました。場所は内緒です。

今日、レッスンでカルメンの「ハバネラ」のフルートソロ編曲ものを、持ってきてくれました。
ハバネラというのは、ハバナの音楽、キューバ音楽の特徴的なリズムを使用した音楽です。
源流はフランスのコントルダンスと言われていますが、1700年代後半ハイチからキューバに入り、1800年代にアフリカの民族音楽に影響を受け、今の形になりました。1900年代にスペインに渡り、大流行しました。

ビゼー(1835年~1875年)は、スペインの民俗音楽だと思い、カルメンの中で「恋は野の鳥」に流用しました。実際にはスペイン、バスク地方出身のセバスティアン・イラディエル(1809年~1865年)が作曲した「El Arreglito」だったそうです。

「El Arreglito」
http://www.youtube.com/watch?v=9l0e3M3Ek4c


昔から、民族音楽を交響詩や、歌劇に流用するのは認められていますが、問題だったのは、年代が重なっていること、流用に際し許可がなかったこと。
イラディエルは、亡くなった当時は無名でしたが、「ラ・パロマ」の作者として今日では広く知られています。

原曲を聴いてみると、「カルメン」とほとんど変りありませんが、ビゼーの方がよりリズムを強調する音の動きになっていることから、ビゼーのここで欲しかったイメージがより明確になるような気がします。
盗作などといわれていますが、今となっては2人の巨匠のコラボといっていいのではないでしょうか?