音楽の喜び フルートとともに

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マクサンス・ラリュー&アンドラシュ・アドリアンデュオリサイタル

2010-10-25 23:13:10 | コンサート
パウエル・フルート・ジャパン創立20周年記念コンサートに、行って、さっき帰ってきました。
本当に楽しかった。

プログラムは
クーラウのフルートトリオト長調 op.119
モーツアルトのソナタKV.454
ドップラーのリギの思い出
マルタンのセカンド・バラード
ハイドンのエコー
アンデルセンの軍隊式アレグロ

美しい音、楽しんで演奏しているのが、伝わってくる演奏会でした。
マルタンのセカンドバラードは、日本初演。
重苦しく、暗いテーマの曲を、アドリアンが抑制の効いた緻密な演奏で、客観的に演奏されていて、聴きやすく素晴らしかった。
古典はどれも、軽妙で、華麗。ラリューさんの音にうっとり。
ドップラーはアルトフルートをアドリアンが豊かに演奏して、山の情景が見えてくるようでした。

今回は20周年コンサートということで、おなじみのドルチェ楽器の社長安川さんと、アメリカからパウエル社の方が来てご挨拶なさっていました。

会社を立ち上げ、20年も経営するのは、並大抵のことではないと思います。

ただ楽器を売るだけでもすごいことですが、音楽を愛する人たちが集まってくる場をつくり、誰もが勉強できるように、マスタークラスを開講したり、コンサートを開いたりすること。
こういうことは、きっと一般的に考えられているより、ずっと大切なことだと思います。

音楽をするということは、学んだり成長し続けることだと思います。
楽器を得て、教師と出会い、楽譜を手に入れ、実際に聴いたり、発表したり、情報交換したり、学んだりする場がある。そういう場があってこそ、誰でもがずっと容易に、音楽を人生の傍らに、おき続け、成長することができる。と思います。

何より、店に行くと、「いつでも、力になりますよ。」というスタッフの顔を見るだけでも、安心します。

アドリアンが、アンコールの前に、パウエルフルートに感謝し、そして、ベームに感謝。ベーム無しに、我々は存在しなかった。と言われたのは、本当にそうだと思いました。

素晴らしい演奏に、音楽を支えてきた全ての人々に感謝したくなった夜でした。