これは、琴譜です。コトと言っても、横に寝かせて弾くものは箏と書きます。
弦の順番に一から十までと、後3本は斗、為、巾と名前がついていて十三弦ともいいます。ヲは弦を弱く押して半音上がり、オは強く押し一音上がります。横に書いてあるのは重音。〇は四分休符。縦に上から下に向かって読みます。
この譜面は須山知行先生編曲の「秋の子どもの歌」。
第一箏と第二箏の二重奏ですが、フルートと箏で、母と2人で演奏することになりました。
「編曲して使おう。」ということで、大変なことになりました。この譜面を見ただけでは、どんな曲かイメージできないので、一度弾いてみることになり、数年ぶりに母とお箏を弾きました。
六段とか、千鳥までは弾きましたが、もう何年もご無沙汰。
しかし、子どもの頃に身体で覚えたことは、忘れないようです。
舞台に立つわけではないので、たどたどしくても大丈夫。
なんとかイメージもつかめ、編曲できそうです。
平調子というのが、通常の調子で、一弦から順番にE A H C E F A H C E F A H Cですが、そこから何本かの弦を一音上げ、二台の箏の間でも調子が違います。曲の途中でも、琴柱の位置を変えて調子を変えます。
進化した今の楽器に比べ、制約が多いですが、いつも思うのは、音楽は弾ける音の多さでも、出来ることの多さでもないということ。
さて、今回も前人未到のチャレンジしましょう。