父、今夕退院しました。高熱の原因はついにわかりませんでした。父は迎えのベッドにいた認知症の進んだ人を見て、「運動しよう。」と、ボツリ。一瞬すごい!と喜んだものの、いつまで、覚えていられるか?と思ってしまいました。
病院の近くに咲いていたオーシャンブルー。昨日、雨に濡れていい感じだったのを撮りました。
土曜日は、盛りだくさんでした。
朝いちばんで、病院に行き、父のズボンを引き取り洗濯。
午後、実家近くの公民館で、地域の文化祭でコンサートをしました。
母がお琴を弾き、私がフルートを吹きます。
1時間のプログラム。
母がご挨拶をして、まずは、お琴の独奏で六段を弾き、後2段で終わろうという時、バーン!
という大きな音がして、九の糸が切れてしまいました。
ギョッとして手を止めた母が「どうしよう?」とこっちを見るので、「弾き続けて」というと、
ちょっと弾いてまた止まる。
「あかん。」って言うから「最後まで弾いて。」たら、またちょっと弾いて、今度は本格的にとまってしまい「無理。お琴を取りに帰る。」
「すみません。どなたか車を出してもらえないでしょうか?」と、言ってしまいました。
公民館から実家まですぐ。お琴を運ぶのに車がいるだけです。
「後は頼むは。」と、手を上げた人と一緒に会場を出て行ってしまいました。
残されたのはお客さまと私。ひえ~っ。
「なんて、恐ろしいことでしょう。行ってしまいましたね。お琴の弦は以前は絹糸だったので、よく切れましたが、今のナイロン弦になってから、滅多にきれなくなりました。
私も、長くお琴の演奏を見てきましたが、初めて見ました。」話している内に、なんだか落ち着いてきました。
大丈夫、乗り切れる。次のプログラムはフルートソロだった。
話で引き伸ばして、
クーラウのしぼめる花バリエーション。
始めると、小さな会館ですが、音響はいい。お客様も事情が事情なので、一生懸命に聞いてくださっています。
「心がうつろになってしまった・・・恋とは、こんなに私を絶望させるものなのか?」
本当の絶望は、人を強くさせる。絶望の一歩先に希望がある。
だんだん、静かになってきて最後のバリエーションのころには、シーンとなりました。
暖かい拍手。よかった。なんとかなったみたい。
終わった途端、母が替えのお琴とともに帰ってきました。
そして、調弦。
母が司会をするはずが、結局私が終わりまで喋りづめになってしまいました。
母は知らん顔をしていましたが、やっぱり、一緒に合奏すると、焦っているのが、わかります。
「私がしっかりしなくっちゃ。」というわけで、いつもより、ちゃんとしゃべり吹けてていたような。
「春の海」「小鳥の歌」「篝火」が、どたばたのうちに終わり、「秋の子どもの歌」。
「皆さん、一緒に歌ってくださいね。」と、いうと、大きな声で、歌ってくださって。
何とかコンサート終了。あ~、びっくりした。
無事、終わってよかった。
夜はkさんのコンサート。打ち上げまで参加して、遅くまでごくろうさん。と自分に言ってあげよう。