以前、鬼ごっこが出来ない子ども達の話をしました。鬼ばかりさせられる子ども、ハンディを認めず、力の強い子どもはタッチされても、「今、タイムだった。」とか、「バリアはってた」とルールを変えてしまって、絶対に鬼にならない。
1年生の女の子Aさん、この子がボス。遊びの種類も順番も全て自分が決めていました。もちろん鬼なんか一回もなりません。
いつも一緒にいるBさん、一年生LDで、何でもAさんの言うがまま。
そして、ダウン症のC君。そして、加配おばちゃん先生の私。
何回この4人でおにごっこしたでしょうか?
いつも最後は、Aさんが鬼になってルールを変えると言い出して、「それはおかしいよ。」というと、「もうやめる。」と言って、終わっていました。
それが、今日、自分が鬼になったら、ダウン症のC君を追いかけて、タッチ寸前まで、いくと「C君はよにげや」とわざと遅く走って、喜ぶCくんと楽しそうに遊びだしました。
いつも、鬼ばかりさせられるBさんにも、ずっと鬼になっていたら手をだして、「Bちゃんタッチや。」とタッチさせておいて、うまく鬼が変るように考えながら、鬼ごっこします。
なんだか、奇跡が起きたみたい。
いえ、数週間前からすこしずつ変化していたのは、感じていました。なんだか、なごんだというか、優しくなったと言うか、今日それが美しい形で表現されたと言う感じ。
なんだか、この仕事が楽しくなってきました。
こんなに美しく優しいものを見せてもらえるようになるとは…。本当に幸せです。感謝