クリスマスツリーを買ってきました。ワイヤーに銀のモールを巻いて、小さなライトがついていて、暗いところでも、光ってよく見えます。
うちではなくて、会社の倉庫に飾ります。クリスマス前に棚卸、力仕事をするので、働く人が気分だけでも明るく作業できるようにと、考えました。
クリスマスツリーは8世紀頃のドイツで生まれた風習だそうです。
キリスト教の原罪の始まり、アダムとイブが食べたりんごの木を、キリストが生まれた日に飾ったことからクリスマスツリーを飾るようになったという説もあります。
冬場にはりんごの木は葉が無いので、モミの木に、りんごを飾ったそうです。
ゲルマンのオーディンという神に、樫の木に生贄を捧げる風習があり、そのことが人々を苦しめていたところ、キリスト教の伝道者が樫の木を切り倒して人々を生贄の恐怖から救いました。
樫の木の後に生えてきたのがモミの木だったから、モミの木を飾ったという説もあるそうです。
オーナメントのボールはりんごの実=知識の実の象徴です。
時代下がって、ボールはドイツの工場でガラスで作られるようになりました。
赤い色はキリストの流した赤い血、白は純潔、銀は永遠、金と銀はキリストの気高さを表すそうです。
ツリーの上に飾る星は、トップスター、ベツレヘムの星と言われていて、3人の賢者をキリストの生まれたベツレヘムに導いた星を意味しているそうです。
シュピッチェ=希望の星とも呼ばれるそうです。
それから、サンタクロース。
聖ニクラウスは8世紀のローマ時代の聖人で、無実の罪に問われた死刑囚を救ったそうです。
貧乏な3人の娘達を金貨を窓から投げ入れて救ったという伝説から、子どもにプレゼントをする今のサンタクロースが生まれたようです。
金貨は薪ストーブの前に吊るされた靴下の中に入った事から、靴下にプレゼントに入れるようになったそうです。
世界中で少しずつ違うサンタクロースがいるそうでうす。
日本に入ってきたのは1914年頃、雑誌「子供之友」にサンタクロースが描かれていて、1923年頃には、子どもたちへのプレゼントは盛んになるばかりだと、記述があるそうです。
1926年12月25日に大正天皇が亡くなり、その日を休日にして翌年から先帝祭として祝うようになったことから、クリスマスが普及したそうです。1928年には、クリスマスは日本中の子どものモノになったという記述が朝日新聞にあるそうです。
大正時代は、子どもを大切にし、子どもたちを喜ばせる行事を西洋から取り入れた時代でもあったのですね。
クリスマスコンサートで、文部省唱歌の「冬景色」を演奏します。
この曲は、1913年大正2年の尋常小学校第5学年の唱歌です。
2007年に日本の歌100選に選ばれた他に、昭和7年NHK合唱コンクール第一回の課題曲にもなったそうです。
こんなに有名で、たくさんの人に歌われてきた曲ですが、作曲者も作詞者もわかりません。
さ霧消ゆる 湊江(みなとえ)の
舟に白し 朝の霜
ただ水鳥の 声はして
いまだ覚めず 岸の家
烏(からす)啼(な)きて 木に高く
人は畑(はた)に 麦を踏む
げに小春日の のどけしや
かへり咲(ざき)の 花も見ゆ
嵐吹きて 雲は落ち
時雨(しぐれ)降りて 日は暮れぬ
若(も)し灯火(ともしび)の 漏れ来(こ)ずば
それと分かじ 野辺(のべ)の里
冬景色なのに、定番の雪は出てきません。
しかも、一番ごとに違う景色を歌い、七五調ではなく、六五調が基本。日本の歌としては珍しい4分の3拍子になっています。
この歌が唱歌に入った大正7年、鈴木三重吉が「子どもに向けて作られた芸術的香りの高い歌」「子ども芸術味の豊かな、即ち子供等の美しい空想や純な情緒を傷つけないでこれを優しく育むやうな歌と曲」を子供たちに与えたいとして、雑誌「赤い鳥」が刊行されました。
それに続き「金の船」、「童話」などが発刊し、児童文学、童謡普及の機運が盛り上がった時代。
その時代の先頭を走る空気を伝える一曲だと思います。
一部の士族や貴族の子どもをのぞいて、児童労働が当たり前だった江戸時代、近代化にむけて手探りだった明治時代を経て、全国の子どもの教育への体制が整い、さて、何を教えるべきか?という時に、高い芸術性を理想に、官民ともに子どもに手探りながら伝えようとした時代があったということを伺い知る作品だと思います。
今日は伏見からIさんが合わせに来てくれました。
Iさんからの依頼で、22日に深草の老健施設のクリスマスコンサートのお手伝い。Iさんとは、ちょっとご無沙汰でしたが、久しぶりにデュオ復活です。
Iさんの選曲、フルートデュオで、クリスマスキャロルを13曲、唱歌を4曲、アンコールも2曲用意しました。
クリスマスキャロルは、西欧の教会の中で歌われていたというより、世俗的な民衆の祝歌の形で13世紀頃には存在していたそうです。
イブの夜に教会に集まった子どもたちが、家々を訪ねて歌ったそうで、宗教的なものと捉えられていた側面もあるそうです。18世紀には新しく作られたものもあり、由来は多岐に渡っています。
「聖なるかな」は賛美歌546番の歌詞にシューベルトがメロディをつけたものです。ドイツミサ曲の5番目として作曲されました。
「荒野のはてに」は16世紀のフランスの歌が元になっています。
「ひいらぎかざろう」はウェールズの世俗的な新年の祝歌
「牧人ひつじを」は13世紀にはもう歌われていたと言われています。
「グリーンスリーブス」は1500年代イングランドの民謡として流布した歌曲で、歌の内容は、「私捨てた人、残酷な人、緑の袖(グリーンスリーブス)は私の喜びだった」というような、恋に敗れた人の哀歌です。
「おめでとうクリスマス」は16世紀イギリスのイブにイチジク入りプティングを用意して、キャロルを歌って「おめでとう」とクリスマスを向かえた習慣を歌った歌で、キャロルの最後に歌われたそうです。
もともと合唱曲が多く、今回もフルート二本ですが、器楽的というより、和声を楽しむような編曲になっています。
Iさんは今年はパウエルの銀、頭部管にアルタスの足部管をつけていました。
オープンG#に変えたそうです。チャレンジャーです。
私も、いつものパウエルから、パウエルの10Kの頭部管に足部管溶銀に、持ち替えてみたら、こちらの方が音色が合います。このような曲は調和が大事。
演奏会が楽しみです。
マルセル・モイーズ著 ソノリテについて 方法と技術 は、世界中のフルートを勉強する人が持っている教本だと思います。
「ソノリテ」は、フランス語で、音色、音響、共鳴という意味だそうです。
いろいろな人がフルートのソノリテについて書いていますが、最も有名なものがこの本です。
というのは、フルートの神様と言われるモイーズ(1889~1984年)が書き、実際に彼が多くの素晴らしいフルーティストを世界中で教え育てたということからも効果は実証済だと考えられているからです。
あとがきも入れてたった28ページのこの本は、日本のフルーティストの草分け吉田雅夫先生もずっと携帯しておられたと書いておられます。
スケールや、アルペジオが大切なことはそうなのですが、いい音を出すには、それにふさわしい筋肉や唇、身体の動かし方を鍛えることが必要なのですが、これは曲だけをやっていてもなかなか身に付かないものなのです。
この「ソノリテについて」では、その筋肉の動かし方、ふさわしい唇の位置、息の吹き込み方、流れなどを学ぶのです。が、
この本の一番初めにモイーズが書いていることは
「この著書から美しい音を得る確実な方法をみつけようと期待すべきではない。」
???そのための本ではないの?とつっこみたくなります。
さらに「この問題は理論的に取り扱うことはできない。」
「自然のままの肉体の状態だけでは作り出すことができなという確信を得たのである。」
この本を使って「練習によって学習者各自の能力を発展させ、修正し、つくり変える方法を与えること」が目的だと書いています。
つまり、理屈でなく、演奏して自分の音を聴いて、自分で気付いて身体をフルートにふさわしい音響を得られるように作り替えましょう。と言っているのです。
こう書いてあると、まるで本に書いてあるように吹けば、誰でも自学自習できる。というように思えてきます。
しかし、それは実際にはいつでも周りで誰かが音楽をやっていて、フルートを生で吹いたりしていて、いい音ってこういうものとか、これが大体いい音っていうものだというものがはっきりわかっている場合です。
録音されたホールでの録音は、間近で自分が吹くときに聞いている音ではなくて、ホールに響いて跳ね返った音なので、なかなかその音がどう自分のてもとで鳴れば、ホールでそのような音になるかはわかりません。
音程も、ある程度耳ができてからでないと、自分の出している音が高いのか?低いのか?それすらもわかりません。
守破離ということばがありますが、いろいろな先生がいて、いろいろな音や考え方がありますが、まず、型を学び、守りできるようになってからでないと、自分なりのいい音はつかめません。
しっかり、耳を育て、型どおりできるようになったら、それにプラスして自分の音をつくることができるようになります。つまり「破る」ことができます。それから、先生の元を「離れる」ことにしても、全然遅くはありません。
ソノリテを学ぶのも、先生について、音を聴かせてもらい、真似をしたり、自分で吹いたものを聴いてもらって、どうなっているか?を聴いたりして違いを味わったりしながら、使うことをおすすめします。
お昼を食べて、ゆっくりしていると、
「夕飯お鍋に、おネギが欲しいなぁ。」と、夫が言うので、
「買いに行こう。」と、受けて車に乗ったら、「どこまで行くの?」と聞いたら、「どこがいい?」と言うので、「道の駅がいい。」というと、「いいよ、どこがいい?」と聞くので、
「マーガレットがいい。」と言うと、東近江市あいとうマーガレットまで、走ってきてしまいました。
実は夫は、高速大好き、近江方面に走るとすいているので、すっ飛ばせるのでお気に入りです。
マーガレットは、新鮮なおネギや野菜を売っている野菜館、あいとう直売館、あいとう丸ごと食館、ジャムやアイスを売っているラプティ、喫茶リンデン、菜の花油を製造しているエコプラザ菜の花館が、併設されています。
まずは、野菜館でおネギを買わなくてはいけません。
長ネギも生産者の名前入りでありましたが、今日は太ーい、下仁田ネギがあったので、両方買いました。ネギ好きの夫が選びました。
後は大きな白菜を丸ごと200円。「入れるとこないからなぁ。」と悩んでいると、「新聞紙に包んで外に出しておくと、1ヶ月持つってかいてあるよ。」と夫、
「そうかなぁ。最近暖かいからなぁ。」とまだ言っていると、レジを通してそこにある新聞紙で白菜を包んでくれました。
丸ごと食館で、紫芋ベーグルと甘納豆パン、よもぎ餅を買いました。
必需品を買った後は、田園生活館へ。
フラワーアレンジ用のドライフラワーをたくさん売っていて、そこで製作の体験もできるし、近江の物産の他、ハーブを使ったお茶や、香料、お菓子などが充実しています。
でも一番好きなのはこのコーナー。
ハーブをブレンドしたビンがたくさん並んでいて、自分で入れて一杯だけ無料でいただけます。
ビンには高血圧に効くとか、喉に優しい、花粉症に効く、ダイエットに効くなどなど、
喉に優しいを選んでここで飲みました。ミント系で、カモミールなどなどブレンドしてあって、少し甘味があって喉がさっぱりしました。
さて、帰りは高速が渋滞情報でていたので、下道を通って帰りました。
途中で、信楽駅によりました。
有名な信楽焼のたぬきもクリスマス仕様。
そして、迫力のこちらのたぬきも・・・。
いよいよ年の瀬です。
今日は実家で、父を見る日です。
夕方、デイサービスから帰ってくる父を迎えて、実家でレッスンをして、夕食を作って、一緒に食べ、母が帰ってくるまで待ちます。
ここにはハサミがたくさんありますが、紙切りばさみ、裁縫ハサミ、キッチンハサミ、文具用の小さなハサミ。10本ほどありますが、どれも切れ味が悪いです。
「昔は研ぎ屋さんが来てくれたんだけど、今はあるんかな?」
「あるけど、持って行ってあげようか?」というやりとりが何度かあった後、母は生協さんのカタログでハサミ研ぎを見つけて買いました。
これです。安い!
これで、家中のハサミを研いでみました。
どのハサミもメッチャ切れるようになりました。
そして、最後に残ったハサミがこれです。
おばあちゃんの裁ちバサミ。
明治生まれの母の母のハサミです。
祖母は平成6年位に亡くなっていますが、ハサミが残っています。
「昔はこれが一番切れたから、なんでもこれで切ってたわ。」と、母がいいます。
私もうっすらこのハサミが活躍していたのを覚えています。
「しかし、これは研いでも無理違うかなぁ?こんなに錆びてるし・・・。」
それに、合わせてみると、隙間があるように見えます。
「いやぁ、無理無理。」
「でもまあ、研ぐだけ研いで見るか。」
さて、結果は・・・。
どのハサミよりも切れるようになりました。
隙間は日本のハサミの伝統工法、ソリとねじり。
本当に素晴らしい切れ味です。
おみそれしました。研いでよかった。
多分100年位前のハサミ、誰が作ったかもわかりませんが、いい仕事しています。
まだまだ現役でがんばってくれそうです。
土曜日は食生活改善推進員さんたちを呼んで、ファミリークッキングを開催しました。
年に2回、サロンのスタッフで、小学校区の土曜日ふれあい事業でお料理会をしています。
幼児から高齢者まで、校区内の方は無料で参加できます。
今回も幼児から、小学生、大人たくさん集まりました。
いつもは自分たちでするのですが、一回は食改さんを呼んでいます。
食育を行うボランティアの方たちです。
昭和二十年代、栄養の知識も食料も不足する中、子どもの死亡率を減らすために、母親に食の知識を増やしてもらおうと女性だけの組織としてはじまったそうです。
以前は女性ばかりでしたが、平成24年から男性の活動も認められて、今年も14人ほどのスタッフの中に一人男性がいました。
食育なので、料理を作る前に、栄養の話などをされますが、時間に限りがあるので今回は短めでとお願いしました。
レシピは3種類の具のキャラクターおにぎり、手羽の甘辛さっぱり煮ブロッコリーとトマト添え、野菜のスープ、フルーツのせヨーグルトぜりー。
フルーツゼリーはゼラチンを入れて冷凍庫で固めるので、真っ先に作り始め、全部できてから、上にフルーツをのせます。
その間に手羽を煮て、野菜を切って、スープを作って、おにぎりをつくります。
おにぎりは、人参と、グリンピースの茹でたものがすでに置いてあり、ラップにご飯を置いて、鶏そぼろを髪の毛にして、グリンピースと人参で目と口をつけて、にぎります。
ほかには、薄焼き卵の顔とごま塩の頭のキャラ、鮭フレークと鰹節の頭のキャラの三種類をつくります。
私のテーブルでは5年女子2人、3年女子、1年男子、サロンのスタッフSさん、と私、食改の男性一人。
5年の女子は、よくわかっていて切り方を少し教えると後はテキパキやっています。その周辺で3年女子がお手伝い。1年男子は「次何したらいいですか?」とやる気まんまん。
作業はほとんど子どもたちにしてもらい、私たちはできるだけ見守ります。
これがなかなか大人には大変。
「時間はたっぷりあるんですよ。大人は見守ってください。」と、途中で必ず声をかけなくてはいけません。
自分でやった方が早い、見ていてやけどや手を切らないか心配。
今回は、5年女子が、何もかもやってしまうので、途中で1年と3年にも機会を上げるようにお願いします。
うまく作ったり、早く作ったりするのが目的ではないのです。
参加者にいつもと違う体験を保証する。
子どもたちにはお料理をするという体験、自分が作ったものを食べるという体験。
大人たちには見守る、サポートするという体験、子どもたちに体験を保証するという体験をします。
「さあ、どうやってつくろう?」
「聞いてなかった?レシピ見た?」
「誰が切る?」
「やりたい人いる?」
聞かれても、答えなくてもいいことは答えないで、自分たちでなるべく気がつくように声かけしたりして、自分たちでできるように、どんどん背中を押してあげると、最後には掃除や、後片付けも子どもたちが、してくれます。
へんな切り方になったら、「どう違う?」と味比べ。
味付けもレシピ通りになったりならなかったり、成功も失敗も体験。
お料理は実験、サイエンスの始まりです。
最後までやりきったら、楽しい冒険をした後のように、子どもたちは誇らしい顔になっています。
大人たちも、子どもたちがそんな力を持っていることを知って、驚いたり、頼もしく思えて嬉しい笑顔になります。
これはやめられません!
友達から3年前に譲り受けた年代物のアップライトピアノ。
私はうまく弾けませんが、アンサンブルや、伴奏合わせで素晴らしいピアニストが何人も弾いてくれています。
さすがに調律されていないピアノだと申し訳ないので、これだけは欠かせません。
今年は2ヶ月待ちで KピアノのNさんが来てくれました。
Kピアノで頼むと毎年違う人が来ます。今年は若いお兄さんでした。
スーツをきて、ネクタイ締めて、礼儀正しくやってきてくれました。
開けてみてくれたら、いきなり「湿気で、ここの穴がキュッと縮まって小さくなって、そのせいで、鍵盤の戻りが悪くなっています。全部ではないですが、これを広げると、鍵盤が軽くなりますが、中には固くて重めが好きな方もいらっしゃるので、どうされますか?」
これは意外でした、なぜなら弾く人、弾く人「鍵盤が軽い」と言うからです。それも決して褒め言葉ではないようです。私はあまり弾かないのでどっちでもいいのですが、「鍵盤が戻らなくなるかもしれない。」と聞いて、「お願いします。ピアノに合わせます」とお願いしました。
「442hzでいいですか?」「はい。」
鍵盤の少し上に、鍵盤が動かないように穴を開けて軸に一つずつ刺してあるのですが、その穴が縮んで軸との摩擦が大きくなりすぎているので、千枚どうしのようなもので、少し穴を広げる。という意味のようです。
それから、下の方の蓋を開いて、掃除機で埃を吸い取って、乾燥剤を入れてくれました。去年いれてもらった乾燥剤は水分を吸い取ってずっしりと重たくなっていました。
それから、重さに負けて全体に下がってきているので、キャプスタンボタンとその上にあるウィペンヒールの間が狭くなっているそうです。そうこの白い穴のあいた円柱形のものがキャプスタンボタン。
これが狭いと、ハンマーで叩いた振動を伝える緑の木の部分と、四角く見えている部分が同時に動かないといけないのに、見せてもらったら同時には動いていません。
キャプスタンボタンについている丸い穴に、細いドライバーを突っ込んで真ん中に来るように整えます。すると、
これが同時に動くんですね。
さて、「出来ましたので。見てください。」と声をかけられたので、たどたどしく弾いてみたら、だいぶ気持ちよくなっていましたが、高音のCがどうも低い気がします。
そのことを言ったら、早速叩いてみて「そうですね。もう一回やり直します。」と、また蓋を開けてやり直してくれました。
寒くなってきたので庭の花を片付けながら、聞いていたら、「あったな。」と思ったら,またやり直しで何回かやり直しています。
一音でそんなにかかるかな?と思っていたら、出来た後に説明してくれました。
「高音は1音に3本の弦が張ってあるのですが、その3本の内1本が唸るようになっていました。」
3本のうち、2本を鳴らないように止めて、鍵盤を叩くと、確かに1本は響きが唸っています。
「これが好きって人もいるんですが...。」私の顔を見て「直してみます。」と言ってくれました。
弦をコマに引っ掛けてあるのですが、この写真は高音なのでコマは、弦の下の方に3本ずつ小さな柱のようなものが見えると思うのですが、
低音の方が分かりやすいので下の写真の弦を張ってある一番下の柱から少し上にみえる小さなピック状のもの、これが駒です。
これは木でできていて、弦の振動を反響版に伝える役割があるのですが、弦の張りに負けて、一本だけ少し上にずれてしまい、緩んで音程が狂っているようなのです。それを少しハンマーで叩いて元に戻してくれたそうです。
さすが、楽器の女王ピアノはメカニックも壮大!
Nさん、説明をちゃんとしてくれるので、ピアノのこと少しわかったような気がしました。
さて、調律してもらう間、ジャマにならないように静かにしていると、音を出したい気持ちがムクムクとわきあがってきて、イーッとなるところを、心の中で、また収めてとしていたので、Nさんが帰るやいなや、早速ピアノのお稽古。
やっぱり調律してもらったら気持ちいい!
スッキリ。
2時間ぐらい、ピアノで遊んでしまいました。フルートが嫉妬するかも!
安心してください。フルートもまたそのあと吹きましたよ。
今日は子育てサロンのクリスマスコンサート本番!
朝9時、会場の近くのTさんの友達の家のガレージに車を置きに行くと、その友達が出てきてくれました。
「前のコンサートよかったわ。また声かけて!行きたいわ。それに手伝いもするよ!」と言ってくれました。
うれしいなぁ。Tさんの人徳のせいかしら。
朝から幸先いいです。
さて、荷物を運び込むと、すぐに長机と椅子を片付けて会場設営。男性二人ももう来て手伝ってくれます。
それから、こどもたちが座るマットを敷き詰めます。
マットを雑巾がけして、壁面飾りをつけます。
Oさん、Iさんがクリスマスの飾りを足して、綺麗に飾り付けてくれました。
演奏できるような体制になると、リハ。といっても開館まで15分しかありません。
朗読のマイクとスピーカーの音量、電子ピアノとフルートの音量と位置を、決めることだけはしておかないと。セッティングの途中でMさんが、Yさんの髪のセットをしだしてくれました。こっちも大変。
10時になって人が来出したので、和室に下がって着替え。
Mさんが、Yさん、ピアノのTさんの髪をきれいにセットしてくれました。
プロの技です。
ドレスも、ちょこちょこっとアレンジして、素敵にしてくれました。
クリスマスカラーのドレス!いい感じでしょ。
会場に呼ばれていくと、満員。ちょっと最近ないほどいっぱいです。
さて、初めはヘルマンハープとアルトフルートでパッヘルベルのカノン。夏にアレンジしたものをフルートと持ち替えできるように編曲しました。
子どもたちは、子ども椅子に座って、目を見開いて聴いてくれています。
手を叩きながら、聴いてくれている子どももいます。
しっとりとして、手拍子をするような曲に思えないのは大人の考え、3歳までの子どもたちは共感能力が高いので、手拍子しても曲のジャマになるような叩かきかたはしないのです。
さて、絵本と音楽のコラボ。
15分もの長い時間。
12シーン、ボロディンの弦楽四重奏の夜想曲、アルトフルートでフォーレの子守唄、フォーレのドリーからMI-YO-U、ドビュッシーの小さな羊飼い、ヴィヴァルディのごしきひわ、スケーターズワルツ、シュターミッツのフルート協奏曲の第3楽章、ルービンシュタインのヘ調のメロディ。
シュターミッツの途中で、赤ちゃんが私の譜面台に手を伸ばし、お母さんが止めようとしましたが、一瞬間に合わず、譜面台はひっくり返ってしまいました。
Mさんが慌てて、楽譜をひらって元に戻そうとしてくれましたが、ジャバラにくっつけたコピー譜が順番めちゃくちゃ。
「どこかわからへんかったら、どうしようもない!」と終わってからMさんが言っていました。
ですが、ご安心ください。
ちょっと引っかかった感はありますが、覚えていたので曲の終わりまで無事演奏できました。
赤ちゃんは演奏がとっても気に入ってくれて、どうなっているのか興味が惹かれたんですね。
さて、そのあとは会場のみんなとメロディベルでフルートと合奏。
Tさんの進行で、みんな揃ってベルを振ってくれました。3歳児は完璧。小さな子どももお母さんに助けてもらって演奏していましたよ。
音楽に合わせて身体を動かすクレージージングルメロディ。
Yさんの真似をして、子どもを膝に乗せて座って、揺らしたり、優しく落としたり、高い高いをしたり、歓声があがりました。
それから、タンバリンや、カスタネットを使っての合奏。
大きな声で歌いながら、楽器を演奏してくれました。
さて、楽器の数はいろいろ。
一つしかない楽器を、誰が使うのか?
使いたいの?では、「貸してください。」ってお願いしましょうか。
「どうぞ、」って言えるかな?
「ありがとう。」って言うんだよ。
理由はわかりませんが、3歳までの大抵の子どもは、借りられなくても貸してもらっても、言葉で伝えられることがわかったら、納得してしまいます。
おもしろいですよ。今度やって見てください。
さて、Tさんが、音楽が子どもに与える影響について、私たちが入る前に話してくれていたことが後でわかりました。ありがたかった。
練習や打合せに参加できなかったOさんも、「手伝いたかったけれど、ちゃんと進行がわからなくて難しかった。」と言ってくれました。
実際に手伝ってくれたMさん、Yさん、Tさんはもちろん、時間が少なくてスタッフ間の連携が難しくてもなんとか手伝えないかと思ってくれていたOさん、Tさんの心も、私たちの音楽の質になります。
音楽の力、言葉の力、協力する心。共感する能力。
目に見えないものを、どれだけ本気で信じているか?
形のあるもの、近くの成果はわかりやすいですが、実態のないもの、遠い未来の成果は、今いる私がそのことをしっかりと信じ支えないと、他の誰にも支えることはできません。
その私、一人一人が何人にもなったら、本当にすごい力になると思います。
そして、そのことは音楽というものを借りて、その場を作る空気として子どもたちに必ず伝わります。
もちろん、次はそういう力をもっとうまく実態に活かせないか?考えますが...。
今日、昼からクリスマスコンサートのリハーサル。
待っているとMさんが来てくれました。素敵なスカーフをしているので聞いたら、PTAの講習会で手作りしたそうです。
ちょっといいでしょ。簡単、2時間くらいで作れたそうです。
「いいなぁ。いいなぁ。」と褒めていると、糸を注文してくれることになりました。作り方も教えてくれるそうです。うれしい!
しゃべっていると午前中仕事のTさんがやってきました。
まずは、3人でランチ。
さつまいものマッシュサラダ、うちの庭の三ツ葉、レモンタイム、キャベツ、パプリカをマヨネーズと塩こしょうであえました。
豚肉と人参、シロナの炒め物、レンコンチップ。
パプリカとみょうがの酢の物、りんご酢とうちのすだち。昨日夫が作ったホワイトシチュー。
こう書くと、お料理の腕がいいのかと思われるかと思いますが、そんなことはありません。
ただ、Tさんの仕事場がうちの近くの公民館なので、仕事の後、ランチに帰ってからまた来ると時間の無駄なのと、みんなで食べたほうが楽しいので、かといって、ランチばっかり行くとお金がかかるので、自宅ランチです。
食べた人は、ちょっと迷惑かもしれませんが・・・。
パプリカとみょうがの甘酢あえは「美味しい」と褒められました(^O^)V
さて、食べ終わった頃にY・Yさん到着。
去年やった創作絵本「くまのかぞくのクリスマス」
読むY・Yさんは初めてなので、しっかり合わせます。
絵本の絵はGさんが一年かけて手を入れて、昨年よりもヴァージョンアップしています。
今年は初めてのマイクとスピーカーを使うので、その音量、スピーカーの位置など、前回と違う位置を試してみます。
あと、今回はTさんが、メロディベルを、Yさんが、音楽と身体を使った遊びを、楽器を使ってフルートと合奏のリードをしてくれます。
私は演奏に専念できますが、段取り打合せをしておかないといけません。
歌いやすい音程にするために、移調して楽譜も作り替えました。それを小学校でA1に大型コピーしてもらいました。
あれこれ場面転換もあるので、Mさんが、舞台進行を把握しておいてくれます。
これはとっても、とっても助かります。
さて、電子ピアノ、ピアノ用イス、タンバリン、鈴などの楽器30点、メロディベル2式、大型の譜面台1台、譜面台1本、ドレスなど、持参物が多くなってしまいました。
今夜は誰も使っていないはずの会館に、車2台で先に運び込んで置くことにしました。
車から下ろすだけで4人で2往復するほどの荷物になってしまいました。
明日はTさんはヘルマンハープと、楽譜を持ってきてくれます。
Yさんは絵本と、マイクとスピーカー充電してきてくれます。
私は、フルートとアルトフルート、譜面台一本、アルトも立てられる楽器立てを持参します。
スタッフもいるし、現場も近いしと思って、いろいろ借りたりしていると大荷物になりました。
それから、明日朝は早くきて、Mさんはドレスに合う髪を作ってくれるそうです。プロに現場でしてもらえるなんて、うれしいです。
盛り上がって本番を迎えられます。