音楽の喜び フルートとともに

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里山と構想中の曲

2021-07-11 21:33:36 | 音楽
二週間ぶりの里山。
稲が伸び、

栗の実が大きくなっています。

アカウキクサ。
これは、水質悪化の原因になるそうで心配です。

雨のせいで水量が増えています。


やっぱり、リフレッシュします。

ヒメヤブラン。
暑くなるとお花が少なくなってきますが、よく見ると小さな花が咲いています。
この花も4mm位。
と思ったら大きなお花が

蓮池がありました。
藪が深くて、思うように近寄れません。



今日の里山からのご褒美。

作曲家の池上敏先生からメッセンジャーで、モーツァルトのフルート四重奏にインスパイアされた曲を作曲中だそうです。

ビオラの金重さんの注文だそうです。
どんな具合か感想求む…って。

どうやら、フルートパートは私の想定らしいので…。
難し過ぎず、バカみたいに簡単過ぎず、どのパートにも出番があるという金重さんの要望。

きゃーっ❗うれしすぎる💖

まだ1楽章のみだけど、7月中にはできるみたい。
全体の構想も伺ってしまいました。

楽しみです💖








中山観音でホームコンサート

2021-07-10 17:33:58 | コンサート
今日は中山観音近くのお宅でクローズドのホームコンサートでした。
以前、私と川原さんの演奏を聞いて、呼んで下さったのです。

ギターの川原さんと中山観音駅で待ち合わせ。
5分ほど歩いて、お宅に到着。


ご夫妻がお出迎え。

ピアノは奥様のYAMAHA。
古いですが、象牙の鍵盤で、調律もされていて柔らかい優しい音がしました。

お茶を頂いて、リハーサル。
2時から20分ほどの演奏。
近所から、遠くからお友達を招かれて

ピアソラのアヴェマリア
モーツァルトのトルコ行進曲
ディア ハンターのカヴァティーナ
モンティのチャルダッシュ
アンコールは椰子の実

川原さんのギターもぴったりついてくれて、楽しかった。

また、聞かせて下さいね。と温かいお言葉も頂いて幸せ!

終演後、お茶を頂きながらお話しも楽しかったです。
コロナ下で本当にありがたいです。

帰り道、駅の階段上につばめの巣を見つけました。
大きくなってきてギチギチ💦👍


ロマン派ライヒャ

2021-07-09 22:41:36 | 音楽
シバフタケ、たぶん。

ツリガネタケ

ヒイロタケ。
雨が長いと野菜が高くなって困ります。
キノコは安くなって良いのだけれど…。
画像は今年出会ったキノコたち。食べられるものもあるみたいですが、書いている名前が当たっているのか自信ありませんので、皆さんは参考にしないように。

今日はライヒャAntonin Reicha (1770-1836)のフルート四重奏op98 Gmoll Band 2-Ⅰを吹いてみました。


そう難しくはないですが、この曲想はロマン派のものです。
同じ年のベートーベンの影響も感じられます。

宗教、文化弾圧下の暗黒時代のプラハに生まれ、9歳でフランス革命。
15歳で所属したケルン歌劇場管弦楽団は4年でフランス革命軍に解体。

ハンブルクでハイドンに学び、1808年、38歳でパリに移住し、パリ音楽院の作曲科の教授になりました。

ここは1792年、革命政府によって王立音楽学院を解体、再編された国民音楽教育機関です。

彼が赴任した頃は、ローマ賞が設立され、パリ音楽院管弦楽団が創設されるなど、次々と新しい試みが取り入れられ、現代のコンセルヴァトワールへと引き継がれていく創成期でした。

この曲が出版された1820年。
師匠のハイドンはとうに亡く(1809年没ウィーン)
音楽家で成功するには王室か教会に雇われるしかなかった
時代とは大きく動いていました。
国民のための音楽と言っても、共和制になったり、王政に戻ったり激動の時代が続きます。

音楽も激情型。
激しく、人を高揚させる力に満ちています。



 



白鳥ってどんなイメージ?

2021-07-08 22:54:47 | 音楽
コマツナギ属は350種類あるらしいです。
これはタイワンコマツナギ。
たくさん分布しているのは、染色に使われているからです 。
お花はピンクですが、染色に使われるのは葉で、インディゴ色、暗めの青、葛飾北斎の使っていた青だそうです。

今朝はリモートレッスン。
サン・サーンスの「白鳥」

この曲は原曲はチェロとピアノのために作られています。

謝肉祭の他の曲を見てみると、大きな象にコントラバス、鳥かごの鳥にはフルートとピッコロ。
と言うように楽器のイメージを曲にうまく利用していました。
チェロで演奏されたということを忘れないで、演奏しましょう。

そもそもヨーロッパの人々が思う白鳥ってどんな感じでしょう?

身近にいる鳥の中では大きく。
ワーグナーの楽劇ローエングリンは白鳥の騎士の名前です 

白鳥の騎士にはいろいろな伝説があって、アーサー王の円卓の騎士の一人で聖杯を探す
役割を負っています。

どこか異世界から白鳥の曳く舟に乗ってやって来て、窮地の姫を条件つきの結婚をすることによって救います。

人間界でしばらく暮らしますが、妻の側がその条件を破ると、突然また異世界に帰って行きます。

この楽劇のために白鳥城を作ってしまった王がいます。

このお話しはヨーロッパで広まっている民話をもとに書かれています。

アンデルセンの野の白鳥では11人の王子と妹のエリザは、父王が再婚した王妃に苛められています。
王子は白鳥に変えられ、エリザは王子を助けるために、刺草で帷子(かたびら)を編みます。
無言で編み続けるエリザは魔女の疑いをかけられて処刑されることになります。
あわやという寸前、11羽の白鳥がやって来て、エリザが帷子を投げ掛けると、白鳥は王子に戻り、疑いが晴れます。

女性の窮地を救う白鳥。
この世と異世界を繋ぐ白鳥。
変身した王子の化身。

雄大なイメージを持ってゆったりと演奏しましょう。



ライヒャのフルート四重奏

2021-07-07 23:02:50 | 古典
夫が先週行った北海道出張で送ってきたアキレア。


雄大な景色。

ニッコウキスゲ

ヤナギラン



アリウム

ペンステモン
西日本ではあまり見かけないお花がいっぱい。
行きたいなぁ。

アントニン ライヒャAntonin Reicha (1770-1836年)はフルート四重奏を書いています。
フルートばかりの四重奏は有名ですが、フルートとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのためのop98

ライヒャはチェコ語を話すことを禁じられ、王室はウィーンに移転させられた暗黒時代のプラハに生まれました。

10歳で孤児になり、ニュルンベルク郊外にいたチェロ奏者、作曲家の叔父に引き取られます。
15歳でフルート奏者として
ケルン歌劇場管弦楽団に入ります。
この楽団にはヴィオラ奏者としてベートーベンも所属していました。

しかし、1789年19歳の時にフランス革命軍にボンが占領され、楽団は解体。
ハンブルクを経由してウィーンに移りベートーベンと再会。
ハイドンに師事します。

38歳でパリに移り、パリ音楽院の作曲科の教授になります。
リスト、ベルリオーズ、グノー、フランクを育てました。

フランスに帰化して、パリで亡くなりました。

6曲のフルート四重奏は1820年頃に完成しました。
古典派ですがロマン派の特徴が強い作品です。


ザルツブルクでウィルス感染…。

2021-07-06 22:43:34 | 日記
ポートアイランドの駅の側にはイングリッシュガーデンでいろいろなバラが咲いていました。


日曜のコンサートの若い声楽家のお二人はザルツブルク劇場で働いていたそうです。

劇場スタッフは毎日PCR検査をしていて陰性だったそうです。

ところが昨年11月、テノールの彼の誕生日。
スタッフみんながサプライズで「ハッピーバースデー」の大合唱。
ああ幸せ!
と思ってしばらくしたら、コロナが出たので自宅待機するよう電話。

そして彼の方が40度の熱。

マスクをとって歌ってくれたのがまずかった。

オーストリアでは、すぐに完全防備の防備服の人が家まで来て検査だそうです。

自宅待機中に彼女にも移って、彼女は無症状でしたが、食事が無味無臭になったそうです。

カレーを作って、日本から持って行ったインスタントのルーを溶いて、味見したら…味がしない!

その日から何も味がしなくなったそう。

ソーセージを食べてもゴムを食べているみたいなので、調味料入れても一緒なのでもったいないから入れないでおこうか?と考えたとか…。

いずれにしても、元気になって日本に帰れてよかった。

音楽は元気であってこそ❗







夏が、歌うコンサート

2021-07-05 21:42:42 | コンサート
昨日は実はコンサートのハシゴ。
阪神モダニズムの会という
音楽の愛好家の方たちのお誘いでJR芦屋駅の近くの

「音楽を心から愛する人々の会員制サロン」
「CLASSICA」クラシカで

ソプラノの伊藤碧さん、テノールの藤田俊介さん
ピアノ佐藤光晴さんによる

「夏が、うたう」コンサートを聴きに行きました。


丸テーブルにドリンクバーがあり、ゆったりとした客席。
ピアノはスタンウェイ。
木製の舞台は温かみがあり、音響も悪くない。

小さなサロンながら、天井が高く、反響板にプロジェクターで文字を写し、オペラの歌詞の意味をわかってもらいながら歌えるのもよかったです。

温かい雰囲気で若い演奏家ものびのびと歌っておられました。
愛の妙薬の人知れぬ涙は切ない恋の思いを歌い上げられました。

ジャンニ スキッキの私のお父さんは、伸びやかな高音が美しく、さすがでした。

若手作曲家の大久夏織さん作品も取り上げられていてこれもいい曲でした。

中でも私は
ポカホンタスの風の絵の具は、歌もよかったし、歌詞が心に突き刺さりました。

Color of the wind
風の色


You think you own whatever land you land on;
あなたたちが上陸した陸地は、自分たちのものだとあなたは思っている
♪あなたが踏むこの大地を

the earth is just a dead thing you can claim;
地球は自分たちの所有物で、もう死んでいるものだと思っているでしょう
♪よく見てごらんなさい

but I know every rock and tree and creature
でも、わたしは知ってる
すべての石、木、そして生き物に
♪岩も木もみんな生きて

has a life, has a spirit, has a name.
命があって、心があって、名前があるということを
♪心も名前もあるわ



You think the only people who are people are the people
あなたは、こういった人達だけを人間だと思ってるんでしょ
♪あなたが知らない世界

who look and think like you,
自分と同じ肌の色で、自分と同じように考える人達だけを
♪知ろうとしてないだけ

but if you walk the footsteps of a stranger
でも、見知らぬものの足跡を辿ってみれば
♪見知らぬ心の扉

You'll learn things you never knew you never knew.
決して知るはずのなかったことを あなたは学べるのよ、あなたが知らなかったことを
♪開けてのぞいて欲しいの

Have you ever heard the wolf cry to the blue corn moon,
狼が満月に向かって遠吠えするのを あなたは聞いたことがある?
♪青い月に吠える狼と


生誕100年命日に送るピアソラナイト‼️

2021-07-04 20:24:21 | コンサート
今日はピアソラの命日。
生誕100年記念 命日に送る
ピアソラ ナイト‼️
フェニックスホールに行って来ました。

フルート野津臣貴博さん、ギター亀井貴幸さんによる
「タンゴの歴史」
4楽章全てを演奏すると、1900年から始まったタンゴの歴史がわかってしまう…?おもしろい曲です。

酒場で演奏され、ソフトで哀愁あるカフェへ舞台は移り、1960年代はナイトクラブで踊り、現代はスクリャービンの影響を受けた無調性タンゴの全盛。

サクソフォンの辻本剛志さん、ピアノの初瀬川未雪さんでオブリビオン(忘却)
ル グラン タンゴ
サクソフォンがバンドネオンのようです。
泣きのオブリビオンと情熱の大曲。
ピアノ連弾は藤渓優子さんと熊谷啓子さん。
デカリシモ
ブエノスアイレスの冬
迫力の連弾。

ヴァイオリン木村直子さん、根来潤子さん、ヴィオラ白木原有子さん、チェロ木村政雄さん、ピアノ南木優子さんによる
「天使の組曲」
全曲演奏されることの少ない曲です。
ピアソラの斬新なヴァイオリンの使い方が堪能できます。

ヴァイオリン八幡順さん、チェロ大町剛さん、ピアノ宮崎剛さんで
ブエノスアイレス午前零時
アディオス ノニーノ
レのミロンガ
ブエノスアイレスの夏

このコンサートの特徴はそれぞれの奏者が演奏し終わった後、リベルタンゴを演奏すること。

それぞれの楽器でそれぞれのアレンジで演奏されるリベルタンゴは本当におもしろかった‼️

また、聴きたいです。


ギターとトルコ行進曲

2021-07-03 22:11:07 | 名曲
今日午後から、ギターの川原さんがうちに来てくれました。
来週の10日のクローズドのホームコンサートと、23日の夙川のコンサートの打ち合わせです。

一週間前ですが、選曲を変更。
モーツァルトのトルコ行進曲を入れることにしました。

トルコ行進曲は1783年ウィーンかザルツブルク、あるいは1778年パリで作曲されたピアノソナタ第11番の第三楽章です。

トルコというのは1299年から、1922年まで続くオスマン帝国のことです。

最盛期には地中海の南側アフリカ沿岸を全て支配し、黒海沿岸も支配。
コンスタンティノーブルを中心にギリシャ、ハンガリーを支配し神聖ローマ帝国のウィーンを包囲するまでに至りました

1520ー66年はヨーロッパ大陸最大の帝国でした。

1787年クリミア戦争でロシア帝国に破れ、国力が弱って来たといっても、モーツァルトの時代、オスマン帝国は軍事的にも文化的にも最先端と見られていました。

ベートーベンやハイドンもトルコ風の曲を書き、モーツァルトの「後宮よりの誘拐」などはまさにトルコが舞台の作品です。

トルコとロシアの軍楽隊が合奏している動画を見つけました。モーツァルトとはだいぶ違う?



ヘンレ版がやって来た。

2021-07-02 22:20:25 | 音楽
少しまえの写真です。
シダの細かい繊毛がツボです。

山の植物がいろいろなものを浄化してくれているような気がします。

メルカリで頼んでいたモーツァルトフルート四重奏の楽譜が着きました。

ペーターズ版を使っていましたが、ヘンレ版が出ていたのでポチッと。



「ついてる、ついてる!」と、まず、確認してニンマリ。
Adurの2楽章に
モーツァルトが自筆で書いていた指示。
「あまり速くなく、あまり遅すぎず、そうそう愛想良く、上品に、情感豊かに。」

RONDIEAOUXと言うのもRONDOと書くところをふざけて書いたそう。

ペーターズ版では抜け落ちていたものです。

それから長い解説。
まあネットからでも読めますが、

( )で括ってある記号はモーツァルト自身が楽譜に書き入れたかどうか疑問が残るもの。
他にも脚注や楽譜の研究がたくさん。
やっと手にいれました。
これでもっと深掘りできるはず。
わくわくしてきました。