音楽の喜び フルートとともに

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サン・サーンスの謝肉祭

2021-07-01 22:57:19 | 近代
夾竹桃。
排ガスに強いと言うことで、街路樹に使われました。
必ず小学校に一本はありましたが、葉に毒性があると言うことで最近は減っています。
インド原産。江戸時代に中国経由で日本に入って来ました。

今朝はリモートレッスン。
「姉がピアノを弾いてくれるというので合奏することにしました。」
「白鳥とタイスの瞑想曲をするのでお願いします。」

「今日はとりあえず白鳥で。」
と言うことで「白鳥」を見ました。
サン・サーンスが作った「動物の謝肉祭」副題に「動物園による大幻想曲」とある1883年に作曲された14曲ある曲集の第13曲目が「白鳥」です。

原曲はチェロとピアノ二台。
サン・サーンスの生前出版された唯一の楽譜です。

他の13曲は、別の作曲家の曲を使ったり、評論家への皮肉を入れたりであまりにふざけすぎている!…とサン・サーンス自身が思っていたようで、二回ほど演奏会で発表しただけで封印してしまいました。

第1曲「序奏と獅子王の行進曲」(Introduction et marche
royale du lion
第2曲「雌鶏と雄鶏」(Poules et coqs)
第3曲「騾馬」(Hémiones)
第4曲「亀」(Tortues)
もともと速いオッフェンバックの天国と地獄をゆっくり演奏することで亀の動きを表現しています。
第5曲「象」(L'éléphant)
ベルリオーズの妖精の踊り、メンデルスゾーンのスケルツォをコントラバスで演奏して象の感じを出しています。
第6曲「カンガルー」(Kangourous)
第7曲「水族館」(Aquarium)
グラスハーモニカといって、ワイングラスに水を張ったものを指先で擦って音を出すことで水の中のような不思議な感じを醸し出しています。
第8曲「耳の長い登場人物」(Personnages à longues oreilles)
ヴァイオリンでロバの鳴き声を演奏させて、評論家の鳴き声?を表現して。
第9曲「森の奥のカッコウ」(Le coucou au fond des bois)
第10曲「大きな鳥籠」(Volière)
フルートで鳥の声を表現。初演にポール タファネルの名前が在ります。パリ音楽院の同僚だったので当然ですが、ドキドキする💖
第11曲「ピアニスト」(Pianistes)
わざと下手くそにハノンを演奏。ピアノを少しでも習った人はお尻がモゾモゾします。
第12曲「化石」(Fossiles)
「骸骨の踊り」ロッシーニやきらきら星‥などよく知られたフランス民謡がシロフォンなどで演奏されます。化石のような音楽という皮肉?
第13曲「白鳥」(Le cygne)
第14曲「終曲」(Final)