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NHK山田洋次が選んだ日本映画百選  「愛染かつら」

2012-02-06 13:52:10 | 日本映画
1938,9年の作品。

これには、前後編、続編、完結編とあるが、今回放映されたのは総集編。

戦前だから、かなり古い時代で、恋愛というものが当時成り立ち難かった時代だ。

でも、男は病院の御曹司で、博士号も取得。本当は、親の言うとおり結婚していれば、無難な人生だったろうに。

博士号受賞記念のパーティで、歌を披露した看護婦に一目ぼれ。たしかに、結婚の相手であった、タカピーなモダンな女性に比べれば、純日本風でおしとやか、惹かれる気持ちもわかなくはない。

それにしても、上原謙と田中絹代、当時としては最高のキャスティングだろう。

女性は、若いころ結婚、夫をすぐなくし、その後生まれた一人娘がいる。この子が又可愛い、母親をしたい、素直な子だ。

男は、最初、実情が分からず、駆け落ちしようとするが、女が汽車に間に合わず、すれ違い。

でも、両親も婚約予定者も理解のある人で、みんなに反対されているわけでもない。

女の歌のセンスがいかされ、最後はあっけないが、たぶんハッピーなんだろう。

愛染かつらは、実在するし、この歌は大ヒットしたから、当時としては大ブームだったのだろう。

おじいちゃんおばあちゃんには懐かしい映画だろう。
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