ひろの映画見たまま

映画にワクワク

映画「はやぶさ 遥かなる帰還」、小惑星探査機の宇宙飛行!

2012-02-14 16:51:14 | 日本映画
2010年に、小惑星「いとかわ」からかけらを持ち帰った「はやぶさ」が日本中の話題をかっさらった。

このハヤブサの成功を記念して、この事業を映画化する企てがなされ、相次いで映画化、公開がなされている。

すでに、20世紀FOXの「はやぶさ/HAYABUSA」は封切られ、松竹の「おかえり、はやぶさ」は来月公開される。

現実には、宇宙へ行って帰ってくるそれだけの現実だから、大きく変わるはずもない。3作を見比べるのもいいかもしれないが、渡辺謙が宣伝しまくっている「はやぶさ 遥かなる帰還」を見た。

宇宙へ飛んで行ったあとの「はやぶさ」がどうなっているのか、これは見るすべもなく、結局、地上での研究者たちの健闘がテーマとなる。

開発者のヒストリーとしては、NHKのプロジェクトXがあり、これと重なるイメージとなる。

「はやぶさ 遥かなる帰還」を見ての感想は、よくまあこれだけのトラブルを抱えながら帰還できたものと、幸運を喜ぶだけである。

ドキュメンタリーに近い物語は、淡々とし、特別な事件が起こるわけもなく、ただ、予期せぬトラブルをどう解決するかの科学者の努力が描かれる。

そして、一つの軸は、このプロジェクトのリーダー渡辺謙のリーダー像の構築と、物語の副次的役割の新聞記者とその父で町工場の開発者との交流であろう。山崎努と渡辺という絶妙のコンビで考えさせてくれる。

宇宙とロケットという難しい技術については、新聞記者の解説がかなりこなれていて理解できるが、子供たちには難しかろう。

もう一つのテーマは、機構と企業との立場の違い。すなわち、研究と収益という背反の悩みだろう。ここは、江口と吉岡が好演している。

人間ドラマに主点を置き、総花的に「はやぶさ」を描くことによって、映画は一応のまとまりを見せている。

ただ、この同じ物語を、つづけて3本も見せられるのはうんざりだ。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする