ひろの映画見たまま

映画にワクワク

映画「メランコリア」、小惑星の接近で地球はどうなるのか?

2012-02-23 13:59:01 | 映画
メランコリアは、憂鬱症のことであるが、接近する小惑星の名前である。

大体こういう、ちょっと、異常な世界は、見るものを選んでしまう。私は選ばれた方。選ばれなかった人には、退屈な映画だ。

冒頭、実にメランコリックな映像と音楽が流れる。

あの世の世界と見まがう、不思議な光景の数々。このシーンがすべてを暗示している。

それでいて美しい映像は、何かを語り掛けっているよう。8分に及ぶ映像は、監督の奇才さを示す。監督は、メランコリアなのだ。

映画は、2部からなる。1部は妹ジャスティンの物語。

姉夫婦が持つ昔の城すら思い出させる。豪邸。その先は海に連なる。壮大な庭はゴルフ場になっている。

ジャスティンは、そこで結婚式を挙げる。豪華な式は見事なもので、式を取り仕切ったジャスティンの勤める会社の社長が、思い切って散財したというだけあって豪華のもの。まず祝辞で、ジャスティンのマネージャー昇格を発表。

おめでたいスタートだ。

でも、実はジャスティンは憂鬱症。喜ばしい席なのに、途中退席したり。結婚式をぶち壊していく。


ただその豪華な雰囲気と、それをぶち壊していくジャスティンの行動にハラハラドキドキ。そこまでしなくてもという思い。

その不安の原因が惑星の接近だった。

第2部は、姉クレアの物語。

惑星の接近におびえるクレアと夫と息子。

そこへジャスティンが。

ここからは、惑星接近の異常なまでの恐怖だ。

この恐怖が、目に見えないものだけに、描写が巧み。

豪邸の庭と、馬の存在。乗馬はかっこいい。特に女性が乗る乗馬はなんとなく美しい。

そして夜、美しい小惑星は、地球を明るく照らす。

これは一種のSFだ。地球消滅に対する不安。クレアを演じるシャルロットゲンスブールの目に見えない演技に圧倒される。

そしてラスト。これを見てあとは自分で考えてください。実に異議深い映画。


コメント
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