ひろの映画見たまま

映画にワクワク

周防正行監督の「終の信託」、終末医療を描いた社会派ドラマです。

2012-11-01 16:37:00 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

法律家でもある朔立木氏の小説を映画化したものだ。

尊厳死は重い社会的テーマだ。これに挑戦した意欲は立派。

でもさすがに暗い。

特に、女性の不倫問題が背景にありこれが重い。

「それでも僕はやっていない」を取り上げ、今回も法律問題だ。

重度のぜんそく患者、何回も救急で担ぎ込まれている。彼に、もしもの時には、延命治療をせず死なせてほしいと頼まれる。

失恋の痛みを慰めてもらったことから、感情移入し、心情を共有する。

そんな状態で起こった延命治療の中止。

だが、この映画はそれを描いているのではない。

これが事件とされ、女医は殺人罪で裁かれる。

その過程での、検事と女医との一連のやり取り、これが迫真的に描かれ、大沢たかおの演技がさえ、息もつかせない。特に、大沢の検事としての周到な攻めが生きている。

前半の部分に、描写不足というか、もう一つ、入り込めないのが残念だ。
コメント (1)
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