おススメ度 ☆☆
芸術的な映画の好きな人 ☆☆☆☆
ベルリン映画祭グランプリの作品だ。
ドイツの哲学者ニーチェの逸話にインスパイアされて作られたということである。映画の冒頭でその逸話がナレーションで紹介されている。
19世紀末、暴風の吹きすさぶ中に立つ一軒家。そこに暮らす父と娘。父は、仕事をして疲弊した馬を連れて帰ってくる。
全編白黒、父と娘の生活が繰り返される6日間。会話も少ない、淡々とした日常が描かれる。その日常はほぼ決まった行動だ。そして長回し。
この変化のない物語、なのに2時間半余。哲学的だ。
そして、唯一の頼みだった井戸も枯れ、明かりも消えてしまう。何とも暗い結末だ。
焼酎をもらいにやってくる男、彼は町は風のため何もかも失われたという。さらにならず者たちがやってくる、水をくれと言い、アメリカへ行こうと誘う。そして、一度は、家を出て他へ行こうとするが結局戻ってきてしまう。
力仕事の馬は、働こうとせず、食事もしない。この後どうなるのか?
一見新藤兼人の「裸の島」を思わせるが、ここは絶望が渦巻いている。
芸術的な映画の好きな人 ☆☆☆☆
ベルリン映画祭グランプリの作品だ。
ドイツの哲学者ニーチェの逸話にインスパイアされて作られたということである。映画の冒頭でその逸話がナレーションで紹介されている。
19世紀末、暴風の吹きすさぶ中に立つ一軒家。そこに暮らす父と娘。父は、仕事をして疲弊した馬を連れて帰ってくる。
全編白黒、父と娘の生活が繰り返される6日間。会話も少ない、淡々とした日常が描かれる。その日常はほぼ決まった行動だ。そして長回し。
この変化のない物語、なのに2時間半余。哲学的だ。
そして、唯一の頼みだった井戸も枯れ、明かりも消えてしまう。何とも暗い結末だ。
焼酎をもらいにやってくる男、彼は町は風のため何もかも失われたという。さらにならず者たちがやってくる、水をくれと言い、アメリカへ行こうと誘う。そして、一度は、家を出て他へ行こうとするが結局戻ってきてしまう。
力仕事の馬は、働こうとせず、食事もしない。この後どうなるのか?
一見新藤兼人の「裸の島」を思わせるが、ここは絶望が渦巻いている。