ひろの映画見たまま

映画にワクワク

日本映画「のぼうの城」、豊臣軍と戦った実話の映画化。

2012-11-10 15:06:47 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
    歴史映画好き ☆☆☆☆

戦国末期、天下統一を目前にした豊臣秀吉の命を受け、関東の支配者北条氏の小田原城の支城忍城を攻めた石田三成。軍勢2万を持って500名の小城を攻めた。

その物語を和田竜が小説化に、これを映画化したもの。一応史実に基づいており、ラストにその地(埼玉県行田)の現在が映像化されている。

圧倒的な軍を背景に、開門を迫る使者に、いやなものは嫌だと開門を拒否したでくの坊がいた。

この飄々とした人気者を野村萬斎が演じ、はまり役だ。とくに、水責め後の狂言というか、舞は大衆を魅了する一場面だけに、彼なしには難しい場面だ。

もちろん、こののぼう様の活躍だけで、敵を退治したわけではない。

城内には、それぞれつわものがいた。

忍城は、沼地に建てられた平城で、沼に橋を渡して往来できる。この地の利を生かして、狭い進路に敵を釘つけにし、撃退した。ぶんぶん武器を振り回して並み居る敵をバッタバッタとなぎ倒す武将もいた。そして、油を流し火をつけるアイデアも駆使。

敵何するものぞという士気の高さが勝利につながった。

そして、第二弾。敵は水責めにきた。この時は、映像がすさまじく、震災で上映が延期となったいきさつがある。

この戦に刃向ったのは、のぼう様、敵陣へ、単身船に乗り乗り込んで舞を披露。この舞で民衆が立ち上がり、堰が決壊される。ここでもすさまじい水のほとばしり。

これは、監督が二名制で樋口監督の技だ。

しかし、これだけの大作。のわりに感動が少ない。まず前半の説明は、物語を知っていないと理解にとまどう。それに、これだけの防戦をしたのに、結局親城が落城し、負け戦になることの落胆。ラブストーリーが燃えない。

ご苦労様の一言か。



コメント (1)
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